ある日突然、推しが”疑惑の人”になる‥。想像もしえなかった”校内暴力やグループ内いじめ”疑惑が、韓国有名人を続々と闇に落とし込んでいる。真実と認めて謝罪する者、事実無根と争う姿勢を見せる者、一度そこに名が挙がれば負のイメージは免れず、活動自粛を強いられる。もちろん、復帰するまではかなりの時間がかかってしまう‥。 (写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

黄金世代の後は、谷間世代が訪れる。

それは、単にスポーツ業界だけを指すのではなく、芸能界にも当てはまる”定説”かもしれない。

韓国芸能界も、黄金世代が築いてきた”韓流神話”が引き継がれない、いわゆる”谷間世代”の登場が懸念されている。

“谷間世代”の特徴をおさらいすると、

  • 90~00年代生まれで現在20代
  • 子供時代に、アジアを中心に韓流ブームが巻き起こり、将来世界で活躍する俳優やアイドルを夢見ていた世代
  • 歌やダンス、演技に加え、外国語の学習を幼い頃から行っていた世代

などが挙げられる。

もう一つ、子供時代からSNSやスマートフォンメッセンジャーがごく普通に使用されており、過去のデジタル記録が現在も残っているという点。

そして、その”デジタル記録”により、彼らの成長と夢が阻まれる出来事がしばしば起きているのだ。

将来の高い可能性を期待された有望株が、次から次へと過去の暴露でスター街道から滑落してしまう昨今の韓国芸能界‥まさに今”韓流神話”が途切れる危機状態を迎えている。

今年に入ってようやく3カ月が経とうとしている中、韓国芸能界は過去の”暴力・いじめ疑惑”に揺れている。また論点がブレそうになるほど、真実と虚偽がない交ぜになっている状況は、軽視できない問題である。

今後、韓国でこの問題がどんな動きを見せるのか注視しつつ、現在までに”校内暴力・いじめ疑惑”に包まれ、”谷間世代”と称されかねない有名人5人を紹介する。

ジス

一番記憶に新しいとされるのは、やはり俳優のジスではないだろうか。

過去の暴力を認め謝罪したジス

過去の暴力を認め、謝罪した俳優のジス。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

去る2日午後、「ジスは校内暴力の加害者だ」と主張する、複数のネチズン(ネットユーザー)が登場。彼の校内暴力疑惑を提起する複数の人物が後に続いた。

そして今月4日、ジスは自身のインスタグラムを通して「私から苦痛を受けた方々に、心よりお詫び致します」と疑惑を認め、直筆謝罪文を掲載。

現在彼の出演中のKBS時代劇『月が浮かぶ川』は、この一件を受けて、ドラマ撮影が中断している事が伝えられ、彼の降板と代役候補の発表は時間の問題と見られている。

(関連記事)俳優ジス、校内暴力認め謝罪‥ドラマ「月が浮かぶ川」はどうなる?

ジスは2009年に演劇で俳優デビュー。2016年に出演したSBS『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』では、イ・ジュンギやIU、カン・ハヌル、EXOベッキョン、親友のナム・ジュヒョクらと共演し、重要な役どころを担うなど、一躍韓国ドラマファンの間で知られる存在に。

今後の活躍が注目される”次世代 韓流スター”と言われていただけに、この失速は非常に残念である。

APRIL イ・ナウン

APRIL(エイプリル)のイ・ナウンも、数々の疑惑が浮上し、大打撃を受けている一人だ。

イ・ナウンいじめ疑惑で広告業界から嫌われた?

APRILイ・ナウン、いじめ疑惑で広告業界から嫌われた?(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

過去の暴力疑惑だけでなく、元メンバー、イ・ヒョンジュの実弟があるコミュニティーサイトで「姉は執拗ないじめを受けていた」と主張。イ・ヒョンジュを嫌ったメンバーや、彼女に皮肉を言うなどのいじめをしたメンバーが名指しされ、その中にイ・ナウンも含まれていた。

(関連記事)元APRILイ・ヒョンジュの実弟が切実に訴える ‘メンバーによるいじめ’

当初、比較的同情の余地を見せていたネットユーザーも、この件に関しては顔をしかめる事に。

イ・ナウンはグループのムードメーカーであり、普段から笑顔でアピールをすることができる芸能センスを持ち合わせていた。そんな姿が放送や大衆の目に多く止まり、徐々に存在感が増して注目度の高いのメンバーだったからだ。

それだけに、今回の疑惑は世間が抱いていたイメージからかけ離れており、与えたショックも大きいと思われる。

現時点でイ・ナウンに関してAPRILの所属事務所は特に動きを見せていない。いじめ疑惑の真偽も明らかになっておらず、今後の動きに注目が集まっている。

チョ・ビョンギュ

OCNドラマ『悪霊狩猟団:カウンターズ(邦題)』が口コミで人気を呼び、OCN初の2桁視聴率を記録した。

悪意ある書き込みで、ダメージを受けてしまったチョ・ビョンギュ

悪意ある書き込みでダメージを受けてしまった俳優のチョ・ビョンギュ。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

この話題作の主演を務めたのは、JTBC『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~(2018)』、tvN『アスダル年代記(2019)』などで徐々に知名度を上げた若手俳優のチョ・ビョンギュだ。

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あるオンラインコミュニティーで、チョ・ビョンギュがニュージーランドで高校生活を送っていた際「チョ・ビョンギュが、自分が無視したという理由で言語暴力を受けた」と主張する書き込みが掲載され、議論のテーブルに着く事に。

彼は2018年に『SKYキャッスル』で人気を集めた時も、校内暴力疑惑に包まれており、当時も同級生の否定により虚偽である事が明らかになっている。

結局書き込みはデマである事が判明し、犯人も自首している。しかしその後もデマとも真実とも取れぬ書き込みが再び掲載され、事務所を通して事実無根を主張したが、レギュラー出演が決定していたバラエティー番組の出演が保留となってしまった。

虚偽とはいえ数年に渡り繰り返される書き込みに、テレビ局も疑心暗鬼にならざるを得なかったようだ。

結局、現時点で彼のイメージは悪化の一途をたどったままの状態であり、今後の俳優生活に大きな影響を与えてしまった感は否めない。

しかし他の有名人と唯一違っている点は、このような疑惑が浮上すると、正誤問わずSNSのフォロワーは一気に減るものだが、彼に関してはむしろ増えるという現象が巻き起こった事だろうか。

キム・ドンヒ

彼もまた、現時点で真意が明らかになっていない状態でイメージダウンとなってしまっている。

JTBCドラマ『梨泰院(イテウォン)クラス』で、21才という若い年齢にも関わらず実力派俳優として名を広めたキム・ドンヒ。

学生服の広告を実質降板となってしまったキム・ドンヒ

学生服の広告を実質降板となってしまった俳優のキム・ドンヒ。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

(関連記事)‘梨泰院クラス’ キム・ドンヒ、平坦ではない人生だからこそ滲み出たあの名演技

その後もNetflix『人間レッスン』で飛躍的活躍を見せ、新型コロナウイルスの影響で映画『君と私の季節』に出演予定だったソン・ジュンギが、スケジュールの関係で苦心の末降板し、その代役として白羽の矢が立ったのが、キム・ドンヒだった。

しかし、彼と小学校の同級生だったと主張する作成者が「今、校内暴力で議論している方たちは、キム・ドンヒに比べたらすごくかわいいレベル」と投稿。

これに関して所属事務所は「被害者ではなく第3者だったと言う作成者は、2018年にも同様の投稿を行っており、書き込みを削除したためこれ以上法的措置をしないとしたが、3年後の現在、再び同じような内容の虚偽事実を掲載した」と説明し、強硬な法的措置を取ると示唆した。

最終的に、学生服の広告モデルを務めていたが、学生に悪影響を及ぼすと判断され実質的の降板を言い渡されてしまった。

現在事務所は民事、刑事上の法的調査に着手した事を発表しており、迅速に潔白を証明したいところだろう。

(G)I-DLE スジン

結局、活動を中断する事になってしまった(G)I-DLE(ジー・アイドゥル)のスジン。

3月4日、活動中断が発表されたスジン

3月4日、活動中断が発表された(G)I-DLEのスジン。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

真意は不明だが、1番リアルに行為を記載されたのは、スジンのようだ。

先月19日、スジンと中学時代の同級生の姉と名乗るA氏は「(G)I-DLEの*ㅅㅅㅈの校内暴力を暴く時がきた。世の中の皆が知るべき」と、オンラインコミュニティーに暴露文を掲載。

*ㅅㅅㅈ:ハングル“서수진(ソ・スジン)”の頭文字

飲酒、金品強奪、暴力と絵に描いたような悪事の数々が綴られており、これが本当なら筋金入りの”不良”である。

その後、子役出身俳優のソ・シネがかつて語ったいじめの事実にスジンも絡んでいたのではという疑惑も上がり、四面楚歌の状態に。

(関連記事)ソ・シネ、(G)I-DLEスジンへの許し?いじめの記憶を持つ人に読んでもらいたい一句

彼女の所属事務所であるCUBE(キューブ)エンターテインメントは、当分の間5人体制で活動を続ける事を発表する。

しかし、現在も彼女への批判は鳴りやんでいないため、今後の活動が懸念されている。




(G)I-DLE

CUBEエンターテインメント所属の(G)I-DLE は、2018年5月2日にデビューした韓国の5人組ガールズグループ。

韓国国籍のソヨン、ミヨン、タイ国籍のミンニ、中国国籍のウギ、中国(台湾)国籍のシュファで構成されている。

元々は6人体制でデビューしたが、2021年2月にメンバーのスジンが”校内暴力疑惑”を暴露され、一時的に活動を中断していたが、同年8月に脱退を発表。

その後は5人で活動を継続している。

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