【韓流20周年企画- 秋の童話 編】2022年は、日韓同時開催が話題となったFIFAサッカーワールドカップから20年を迎える年となる。振り返ると日本の韓流ブームの歩みも、同じようなタイミングだったのではないだろうか‥KBS2ドラマ『秋の童話(2000)』に出演し、韓流四天王として名を馳せたことがあるウォンビンは、同作で、少々強引に愛を得ようする役柄を演じた。近年の韓ドラでは、あまり登場しなくなったキャラクターだが、その愛の表現方法とキャラクターに触れる。
かつて、俳優のペ・ヨンジュンやイ・ビョンホン、チャン・ドンゴンと共に韓流四天王と呼ばれ、日本で人気を博した俳優のウォンビンを知る人は多いだろう。

かつて、ペ・ヨンジュン(右上)やイ・ビョンホン(左下)、チャン・ドンゴン(右下)と共に韓流四天王として活躍した俳優のウォンビン(左上)(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
一時は、顔立ちや髪型などが、歌手で俳優の木村拓哉に似ていたことから、“韓国の木村拓哉”と呼ばれたこともある。

“韓国の木村拓哉”と呼ばれていた時代のウォンビン(画像出典:KBS2『プロポーズ』の映像キャプチャー)
代表的な出演作には、映画『ブラザーフッド(2004)』や映画『アジョシ(2010)』、日韓合作ドラマで女優の深田恭子と共演したMBC,TBS『フレンズ(2002)』などが挙げられ、中でも、KBS2ドラマ『秋の童話(2000)』は、彼がブレイクするきっかけになった。
『秋の童話』は、韓流ブームの火付け役となったKBS2『冬のソナタ(2002)』をはじめ、KBS2『夏の香り(2003)』、KBS2『春のワルツ(2006)』も手掛けた、ユン・ソクホ監督の“四季シリーズ”の1つだ。
ストーリーは、幼い頃から兄弟として過ごしてきたジュンソ(ソン・スンホン扮)とウンソ(ソン・ヘギョ扮)の悲しい愛の物語を描いているのだが、そこにウンソに片思いするホテルの御曹司役 ハン・テソク(以下、テソク)として登場したのがウォンビンだった。

KBS2ドラマ『秋の童話(2000)』でホテルの御曹司役 ハン・テソクを演じたウォンビン(画像出典:KBS2『秋の童話(2000)』映像キャプチャー)
優しいジュンソとは対照的に、欲しいものは全て手に入れようとする、強い所有欲を持つ、愛に盲目な人物で、少々強引ともとれる積極的で男らしいテソクの態度が、視聴者の女性の心を奪い、当時の韓国で大きな注目を浴びた。
中でも、それを具現化したかのような、「愛?笑わせるな。金で買ってやるよ。金で買えばいいじゃないか。いくらならいい?いくらなら買える?」というセリフは、大きな反響を呼ぶことに。
韓国の番組などでは頻繁に真似され、放送から20年以上が経った現在も、ウォンビンと言えば同セリフが連想されるほどだ。
ちなみに、2021年に放送されたtvNドラマ『賢い医師生活』シーズン2の第5話でも、同セリフをオマージュし、仲間同士で冗談を言い合うシーンが見られた。

『秋の童話』でのウォンビンの名台詞をオマージュしたシーンのあるtvN『賢い医師生活(2021)』シーズン2(画像出典:tvN)
テソクのキャラクターが大衆にうけたことにより、『秋の童話』後、一時期は、韓国ドラマの御曹司役にテソクによく似たキャラクターが登場することがしばしばあった。
代表的なものには、2004年に韓国で放送されたSBSドラマ『バリでの出来事』が挙げられる。

想いを寄せる人に積極的なキャラクターが登場したSBS『バリでの出来事』(画像出典:SBS)
同作では、俳優のチョ・インソンが、劇中、財閥の御曹司役 チョン・ジェミンを演じ、イ・スジョン(ハ・ジウォン扮)に、常に積極的な態度で接する、愛に盲目なキャラクターを演じた。
時代と共に、作品に登場するキャラクターの性格が変化し、現在はあまり見ることがなくなったものの、『秋の童話』のテソクはある意味、“元祖 韓ドラの御曹司キャラクター”とも言えるだろう。
日本で韓ドラが多くの人に楽しまれるようになった今、多くの作品で溢れているが、韓流ブームが巻き起こった時代に一世風靡した『秋の童話』を、今一度見返してみるのも楽しいかもしれない。
(投稿:西谷瀬里)
ウォンビン
俳優ウォンビン(ハングル 원빈)。1977年11月10日生まれ。
1997年に放送されたKBSドラマ『プロポーズ』で俳優デビュー。
2000年のドラマ『秋の童話』が大ヒットし瞬く間にブレイク、日本の韓流ブームの立役者の一人とも言われている。
2002年には、日韓合作ドラマ『フレンズ』で主役を務めた。
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