【韓流20周年企画-ドラマ『トンイ』編】2022年は、日韓同時開催が話題となったFIFAサッカーワールドカップから20年を迎える年となる。振り返ると日本の韓流ブームの歩みも、同じようなタイミングだったのではないだろうか‥今回は、日本で大ヒットしたMBCドラマ『トンイ(2010)』のキャスティングエピソードを紹介する。
韓ドラ時代劇といえば、真っ先に挙げる人も多い、MBCドラマ『トンイ(2010)』。
韓国では、最高視聴率35.6%を記録するなど大ヒットした作品だ。
日本でも、2010年にKNTVで放送されたのを皮切りに、衛星劇場を経て、2011年にはNHK BSプレミアムで、2013年には地上波で初めてNHK総合で放送され、以降、民放各放送局でも取り上げられるなど、その人気の高さが伺える。
ストーリーは、賎民の娘として生まれた主人公トンイ(ハン・ヒョジュ扮)が、身分の壁を越えて、第19代王の側室から第21代王の生母になるという、波瀾万丈な生涯を描いたものだ。
当時既に話題となっていた、MBCドラマ『宮廷女官チャングムの誓い(2003)』やMBCドラマ『イ・サン(2007)』を手掛けたイ・ビョンフン監督の作品であるだけに、放送開始前から、世間はもちろん、女優陣からもヒロイン役に熱い感心が向けられていた。
中には、「女性スターたちの熱いキャスティング対決」というタイトルで、ヒロイン役候補を報じるメディアもあった。
ドラマ制作陣は、本格的な撮影に入る3-4カ月前から、水面下でトンイ役の候補女優たちと接触をしていたようで、有力候補には、最終的にヒロインを勝ち取ったハン・ヒョジュ以外に、ソン・ヘギョ、ハ・ジウォン、キム・ヒソンなどが挙げられていた。
候補者の面々は、既に当時、トップスターとして活躍していた女優ばかりで、ソン・ヘギョといえば、KBS2ドラマ『秋の童話(2000)』で、韓国のみならず日本や台湾、東南アジアからも注目され、KBS2ドラマ『フルハウス(2004)』では、韓国で視聴率40%を記録するなど、まさにトップ女優として活躍していた。
また、ハ・ジウォンも、KBS2ドラマ『ファン・ジニ(2006)』では『KBS演技大賞』で大賞を、SBSドラマ『バリでの出来事(2004)』では、『SBS演技大賞』で女性最優秀賞を獲得するなど、高い演技が評価されていた。
キム・ヒソンも、45.3%という驚異的な視聴率を叩き出したSBSドラマ『ミスターQ(1998)』や、視聴率が52.7%にも及んだ、SBSドラマ『トマト(1999)』で主演を務め、トップスターとして既に名を馳せていた。
そして、ヒロインの座を獲得したハン・ヒョジュも、KBS2ドラマ『冬のソナタ(2002)』を手掛けた、ユン・ソクホ監督の“四季シリーズ”、KBS2ドラマ『春のワルツ(2006)』の主人公に抜擢され、新人ながらも好演を繰り広げて、世間からの知名度を得ており、SBSドラマ『華麗なる遺産(2009)』では、『SBS演技大賞』で複数の賞において受賞歴がある。
ハン・ヒョジュがヒロインの座を獲得した経緯は、はっきりと明かされていないものの、当時の韓国の一部メディアの報道では、他作品への出演のためスケジュールが合わず、オファーを丁重に断った女優がいるという記事や、一時は、キム・ヒソンが『トンイ』に大きな関心を寄せ、出演を前向きに検討していると報じられたこともあった。
こうして、錚錚たる女優陣の中から見事、ヒロインを獲得したハン・ヒョジュだったが、それだけに当時はプレッシャーを感じていたという。
過去にあるインタビューで、「『トンイ』で、トンイ役を務めることが負担で、演技力議論によるスランプもありました」と語った。
しかし、最終的には『トンイ』で、『MBC演技大賞』の大賞と女性人気賞を得るほどの功績を見事に収めている。
もちろん、熟考の末にハン・ヒョジュがヒロインに抜擢されただろうが、有力候補として名を連ねていた女優陣がトンイを演じていたならば、どのようなドラマになっていただろうか。
今もなお、韓ドラ界で活躍を繰り広げている女優ばかりなだけに、気になるところだ。
(構成:西谷瀬里)
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