俳優コン・ユがこれまでに演じてきた多彩なキャラクターはどれも、溢れんばかりの魅力で輝いている。あらゆる人物像を描き出してきたコン・ユだが、彼がこれまで演じてきた中でも特にイメージが定着したのはどのような役どころなのだろうか。ここ数年のフィルモグラフィーにその答えが出ているようだ。
日韓で多く愛されている俳優コン・ユ。
多彩なフィルモグラフィーを誇る彼は、さまざまなキャラクターを通じて無数の感動を届けている。
待望の新作映画『徐福』ではどのような世界観を披露してくれるのだろうか。

俳優 コン・ユ(画像出典:マネジメントSOOP公式HP)
コン・ユがこれまで演じてきた中で、特に”彼らしい”、”彼ならでは”といったキャラクターで思い浮かぶのはどのようなものだろう。
おそらく多くの人が思うのは、”誰かを守る”といった責任感のある人物像ではないだろうか。

コン・ユは映画『トガニ 幼き瞳の告発』で美術教師カン・イノ役を演じた(画像出典:movie.naver)
2011年に韓国で公開された映画『トガニ 幼き瞳の告発』。
韓国のある聴覚障害者学校で教師に性的虐待をされた子供たちの実話を描いた作品だ。まだ幼い聴覚障害者への性暴行という卑劣極まりない犯罪を施設や地域ぐるみで隠していたという韓国を震撼させた事件で、映画によって事件が再検証されたという背景を持っている。
このような深刻な問題を扱った作品で、不条理に立ち向かい、傷ついた子供たちを慰め、彼らを守るために世間に真実を明かすことに奮闘する美術教師カン・イノ役で熱演を繰り広げたコン・ユ。

コン・ユは映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』で娘を守るために死闘を繰り広げる父ソグ役を演じた(画像出典:Brunch)
また、2016年には”韓国型ゾンビ”の始まりを知らせた映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』で、謎のウィルスの感染拡大によって引き起こされる恐怖の中、娘を守るために必死の死闘を繰り広げる父ソグ役を演じ、胸が熱くなるほどの父性愛を披露。本作で千万俳優の仲間入りを果たしている。

日本でも高い人気を博したドラマ『トッケビ~君がくれた愛しい日~』(画像出典:『トッケビ』HP)
同年、アジア全域でシンドロームを巻き起こしたドラマ『トッケビ~君がくれた愛しい日~』では、不滅の命を生き続ける高麗の武臣であるトッケビ/キム・シン役を演じ、ウンタクに危険が及ぶ度に忽然と現われ、恋人を華麗に助け出す姿は多くの視聴者の心を捕らえた。

映画『82年生まれ、キム・ジヨン』(画像出典:NAVER MOVIE『82年生まれ、キム・ジヨン』HP)
そして現在、日本で公開されている映画『82年生まれ、キム・ジヨン』でも、韓国社会における女性の生きづらさに溺れ、心が壊れてしまった妻ジヨンを想い、精神科医への相談やジヨンのサポートを懸命にこなす夫デヒョンを演じた。彼なりに最善のサポートをし、妻を優しく包み込む夫の姿が描かれている。
コン・ユはこれまで、温かな目線で愛する人を慈しみながら、最善を尽くして懸命に誰かを守るキャラクターを演じてきている。それが家族であったり、恋人や信頼のおける身近な大人であったりと、観客に共感を呼び起こさせるような親しい存在ばかりだ。
そんなコン・ユが今回の映画『徐福』でも、誰かを守る任務を引き受けるキャラクターに扮している。

映画『徐福』の1次ポスター(画像出典:CJ Entertainment公式Instagram)
過去の事件によってトラウマを抱き、外部と断絶した生活を送っている元情報局要員キホン(コン・ユ)。余命わずかな彼は、過去の上司だったアン部長(チョ・ウジン)から断れない提案を受ける。それが人類初のクローン人間”徐福(パク・ボゴム)”を安全に移動させろという任務だ。
“徐福”を手に入れようと企てる勢力から、彼を守る任務を担うキホン役を演じるコン・ユは、”徐福”との特別な任務を通じて次第に変化する姿を表現したのはもちろん、情報局要員らしい大胆なアクション、そして余韻に満ちた感性ブロマンスも披露する予定だ。
すでに誰かを守る”責任感”のあるイメージが定着しているコン・ユ。新作映画『徐福』を通じて、さらに彼らしさを漂わせながら、誠実である新たなイメージが放たれるのではないだろうか。
映画『徐福』は韓国にて、12月より全国で公開される。
コン・ユ
マネジメントSOOP所属の俳優コン・ユ(ハングル 공유)。1979年7月10日生まれ。
“コン・ユ”という芸名は両親の苗字から付けられたもので、本名は、コン・ジチョル。
2000年、Mnet VJ 7期として芸能界にデビューしたコン・ユは、2001年KBSドラマ『学校4』を通じて演技者としてデビュー。
2007年、日本でも人気を博したドラマ『コーヒープリンス1号店』が大ヒットし、この年MBC演技大賞で優秀賞を受賞。当ドラマは、コン・ユの出世作となった。
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