米Billboard(ビルボード)制覇により再び火が付いたBTSメンバーの”兵役優遇”議論。一部のメディアによると、JINの入隊を、最年少メンバージョングクの入隊時期に合わせて5年間の延期を可能にすると慎重に検討しているという。
韓国では”展示行政”という言葉がある。
国の政治家や公務員が、業績誇示のために行う”見せかけ”の行政を意味する。
日本でも、有権者や支持層に擦り寄った”パフォーマンス”に近い公約を掲げるケースはあるが、どうやら韓国は、世界中に名を馳せた著名人の業績に便乗するケースが多いようだ。
もっと驚かされるのは、本人の意向に関係なく進めるという、勝手すぎる展示行政が非常に多いという点である。

BTS(防弾少年団)(画像出典:BTS official Twitter)
米Billboard(ビルボード)制覇により、韓国国民の”誇り”として、その地位を立証したBTS(防弾少年団)の”兵役優遇”議論に再び火がついた。今回も例外なく、韓国の政治家や公務員は先走って、新しい優遇策を持ち出している。
JINの入隊を5年延期?

軍入隊の時期が迫っているBTSのメンバー JIN(画像出典:BTS公式Twitter)
9月3日、韓国与党、共に民主党所属の国会議員であるチョン・ヨンギ議員は「大衆文化芸術分野で、優れた業績を残したと見なされる者は入隊の延期が可能」と、兵役法改正案を発議。さらにBTSが、米Billboardで韓国のアーティストとして初の栄冠(Hot100 1位)の便りが届くと、与党の国会議員らは、大衆文化芸能人だけに適用できる*兵役特例発議の準備に入っていると伝えられた。
*兵役特例:現行の兵役法は、入隊延期が可能な最長年齢を28歳と定めているが、大衆文化芸能人だけ30歳に引き上げるという特例
一部のメディアによると、政府与党が焦点をBTSに合わせ”JINの入隊を、最年少メンバージョングクの入隊時期に合わせて5年間の延期を可能にする”という案を慎重に検討しているという。最近、韓国法務部(法務省)の首長である、チュ・ミエ長官の息子に対して兵役優遇疑惑が持ち上がる一方で、韓国人が北朝鮮兵士に銃殺される事件が起きており、軍と関連したトピックには言動を慎むべき政府与党が、トップアイドルの兵役優遇を云々するという、まさに喜劇と言わざるを得ない。
(関連記事)韓国大統領夫妻のBTS活用術! 入隊予定のジンの兵役延期も可能?
地元の英雄を称える街が好きな地方自治体

大邱が地元のV(左)とSUGA(右)(画像出典:BTS公式FaceBook)
1年前の2019年10月23日には、韓国南部の大邱(デグ)市が計画を進めていた”BTS街 建設事業計画”が、BTSの所属事務所であるBigHitエンターテインメントの反対により白紙となった。
大邱市は、SUGAとVの地元として世界中のファンに知られている。問題は、地方自治体がアーティストや所属事務所の同意や許可を得ずに”良かれと思って”進めるということだ。
韓国地方自治体の”地元英雄への便乗”は、今に始まったことではない。2002年サッカーワールドカップ ベスト4の主役の一人、パク・チソンや2010年バンクーバー冬季五輪のフィギュアスケート金メダリストであるキム・ヨナも自身の名がついた”街”を持っている。キム・ヨナの場合、軍浦(クンポ)市の予算問題や軍浦市とキム・ヨナ側の摩擦が生じ、雑音が絶えなかったようだ。
今回発生したBTSに関する兵役問題に関しても、外野が不適な盛り上がりを見せているだけで、肝心の当事者たちが蚊帳の外状態であることに、強烈な違和感を抱く。それは過去に本人たちが、インタビューなどで兵役について自身の口から「韓国人として(兵役は)当然の事」「声がかかれば行く予定だ」と直接言及しているからだ。ファンも同じ気持ちだろう。
「ファンの為」「本人たちのため」と言いながら、提案者の利権や「あなたの手柄」と言われたい思惑が見え隠れするこの体たらく。裸の王様であることに気が付いて欲しいものである。
BTS
BTS(防弾少年団)は2013年6月13日にデビューした韓国の7人組男性アーティストグループで、パン・シヒョクのプロデュースにより誕生した。
HYBE(旧Big Hitエンターテインメント)所属。
デビューアルバムは『2 COOL 4 SKOOL』、デビュー曲は『No More Dream』。グループ名の”防弾少年団”には、10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬくという意味が込められている。
ハングル表記は”방탄소년단(バンタンソニョンダン)”から”バンタン”と呼ばれることが多い。
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