イ・ヨンエがこれまでの優雅な姿を捨てて、大変身で挑戦したドラマ『調査官ク・ギョンイ』。ドラマには、新鮮に、丁寧に組み込まれた伏線が散りばめられているという。いよいよ第2幕に入る本作が、これからどうその伏線を回収していくのか‥推理しながら見る楽しみがありそうだ。 (記事提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
イ・ヨンエが、これまでの優雅な姿から大変身で挑戦したJTBC土日ドラマ『調査官ク・ギョンイ』(演出:イ・ジョンフム、脚本:ソン・チョイ、制作:KEYEAST、グループエイト、JTBCスタジオ)。
これまでの作品とは異なる新鮮なストーリー展開、斬新な演出、独特なキャラクターが調和した“ヒップ(個性的)なドラマ”だと言われている。
本作は、保険調査員ク・ギョンイ(イ・ヨンエ扮)と、彼女が追う連続殺人鬼ケイ(キム・ヘジュン扮)のハードボイルドコミックな追跡劇を描いているのだが、毎回予想を裏切る展開で視聴者を楽しませている。
韓国芸術総合学校出身の新人作家チームとして知られる、ソン・チョイ作家が『調査官ク・ギョンイ』の企画意図から、今後繰り広げられる第2幕の視聴ポイント、隠された伏線までを明かした。
ク・ギョンイのキャラクターは、固定観念を壊した魅力で面白くしたかった
このドラマは”優雅さの代名詞”イ・ヨンエが、引きこもりの廃人に変身したというだけで多くの関心を集めた。ソン・チョイ作家は、“ク・ギョンイ”というキャラクターの設定理由について「普通のメディアが描く、40代女性の固定的なイメージ(家庭に忠実な、あるいは非婚のワーカホリックなど)から外したいと思いました」と言う。
「ク・ギョンイはゲーム中毒でアルコール中毒者ですが、実は非常に優れた推理能力を持っています。心の奥深くでは人間を嫌悪していますが、目の前の人を守ろうと頑張るような、反転の魅力があるキャラクターです。こんな人物ですが、他人がもう少し眺めて愛してあげたら。こんな人物だって、自分の魅力を表すチャンスがあれば‥また別の面白さを与えられるのではと、思いました」と付け加えた。
「悪い人は死んでもいい」ケイが投げる質問
ケイは(理屈上は)死んでも当然の人間を殺める殺人鬼。放送回を重ねるほど、ケイの意見に同調する者、反発する者、視聴者から2つの立場に分かれる反応が出ている。
ソン・チョイ作家は「世の中を巡るニュースを見ると、ため息が出て理解できない事件が多いじゃないですか。そういうのを見ると、ケイのような存在が現れて、取り除いてくれたらいいのにという気がします。でも同時に、人を自分勝手に断罪することが正しいのかという疑問があるのも事実です」
「ク・ギョンイがケイを捕まえてくれたらいいという気持ちと、ケイが捕まらなければいいという気持ち。視聴者は両方を見つめなければならないと思います。このドラマは、私たちが進むべき方向、何が正しい道なのかを一緒に悩んでみようという思いを込めているんです」
今後のク・ギョンイとケイの姿を通して見せてくれる物語に含みを持たせた。
第2幕の観戦ポイントは?「ク・ギョンイ&ケイの変化」
ソン・チョイ作家は、今後の視聴ポイントについて「お互い似ているようで、全く違うク・ギョンイとケイがどんな選択をするのか、それが1番のポイントでしょう。確信していたケイが疑い始め、疑っていたク・ギョンイが確信し始める変化に注目して見ていただければと思います」と話した。
ここに、ク・ギョンイにトラウマを残し自殺してしまった夫のチャン・ソンウ(チェ・ヨンジュン扮)と、ク・ギョンイに付いてまわる怪しい助手サンタ(ペク・ソンチョル扮)の隠された物語、まだ明らかになっていないヨン局長(キム・ヘスク扮)とキム部長(チョン・ソギョン扮)の真価に対する期待も高めた。
(関連記事)’ク・ギョンイ’ イ・ヨンエのマスコットボーイ‥ 若手俳優が子犬キャラに
作家が投げる、隠れた伏線回収の楽しみ
『調査官ク・ギョンイ』は、何度も見返さなければならなくなるドラマだ。それは、伏線を見つける楽しみがあるドラマだと言われているから。
ソン・チョイ作家は「1回だけ、声だけ登場したメロンマスク、ちょっとだけニュース画面に出てきたゴ・ダム、資料画面で通り過ぎたBJサムシなど、ドラマの序盤に登場した人物が、後半にも再び登場します。果たしてどの人物が、どのように変化した姿で現れるのかを観るのも、楽しみの1つになると思います」と話した。
新鮮な執筆力で、新たなドラマを描いたソン・チョイ作家。着実に積み重ねられてきた話が、第2幕ではどのように繰り広げられるか‥その行き着く先に注目だ。
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