JYPとソニーミュージックがタッグを組んだオーディション番組『Nizi Project(虹プロジェクト)』で話題を集めたプロデューサーのパク・ジニョン(J.Y. Park)。彼が番組内で発した名言とともに、アイドルとしてデビューすることの難しさにスポットを当ててみる。

いつの日からか、ティーンエージャーたちの”将来なりたい職業ランキング”にアイドルが上位圏を占めるようになった。

アイドルとして成功することは決して容易なことではないが、名前が広まればファンからの溢れる愛はもちろん、富や名誉も手に入れられるため、多くの若者たちがアイドルを夢見ることは、もしかしたら当然のことなのかもしれない。

しかし、競争率の激しいアイドル市場では”デビュー”という関門さえも通過しにくいのが現実だ。

パク・ジニョンの”金言”

『Nizi Project』で話題になったパクジニョンの金言

パク・ジニョンの”金言”が『Nizi Project』で話題に(画像出典:SBS Entertainment Youtube)

厳しいアイドルの世界の例として、韓国と日本の音楽市場の場合、JYPエンターテインメント(以下、JYP)が輩出したガールズグループNiziU(ニジュー)が挙げられる。

NiziUは、JYPとソニーミュージックがタッグを組んだオーディション番組『Nizi Project(虹プロジェクト)』を通じて誕生。同プログラムのオーディションには1万人を超す応募があり、アイドルの夢を抱いた多くの応募者たちがボーカル、ダンス、ラップなどの審査に挑み、最終的に9人のメンバーたちが選抜された。

これにより、NiziUを発掘したJYPのプロデューサーパク・ジニョン(J.Y. Park)も日本国内での人気が上がり、彼がオーディション内で発したアドバイスが”金言”として話題を集めた。

例えば、「過程が結果を作る」「態度が成果を生む」などが広く知られており、若い参加者に向けて温かく真心に充ちた激励と称賛で、当事者はもちろん日本の視聴者にも大きな感動を与え、「パク・ジニョンの言葉は胸に響く」と彼の語録に光が当てられた。

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称賛されてもアイドルにはなれない?

JYP練習生でもあり称賛されていたアンユナ

アン・ユナはJYP練習生でもあり称賛されていた(画像出典:SBS Entertainment Youtube)

今回の『Nizi Project』を通じて、いくらパク・ジニョンに称賛されても、そう簡単にはアイドルとしてデビュー出来ないという厳しい現実もしっかりと視聴者の胸に刻まれた。

中でも、JYP練習生として抜群の実力を持ちオーディションに挑戦したアン・ユナ。

彼女に向けて、パク・ジニョンは「ガールズグループになるために生まれてきた子みたい。エースになれるよ」と最大限の褒め言葉で高評価していたが、惜しくも最終メンバーに選ばれることはなかった。

2016年からJYPの練習生となり、JYPの未来を担う”卵”として注目を浴びていたにもかかわらずだ。

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もう1人、パク・ジニョンから「歌手という職業は不公平だ。歌やダンスが上手いか下手か、練習をしたかしないかではなく、努力しても得られない何かを持っている人がいる。音楽を感じる力、グルーヴ、SOULだ‥それを持っている」と、絶賛されたチェヨンも、2017年JYPを出て、WMエンターテインメントに移籍、IZ*ONEのメンバーとしてデビューを果たした。

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デビューに至る練習生の数

デビューするまでが難しいアイドル

アイドルとしてデビューすることはどれほど難しいのか(画像出典:SBS Entertainment Youtube)

アン・ユナのように、いつ実現するか分からないデビューを待ちながら1日1日を送る練習生はどれくらいいるのだろうか。

韓国の各種芸能メディアによると、歌手を志望する練習生は100万人に達するという推算を出している。しかし、その中でも大型企画会社(JYP、SM、YG、Big Hit)などに練習生として入る確率はより一層希薄だろう。

過去の資料になるが、韓国のアイドルポップ専門ウェブマガジン『idology』が発行した”アイドル年鑑2015″によると、2015年当時、1年間でデビューした新人アイドルは60チーム(324人)。メディアが推算した100万人の練習生を考えると、約3,086人の中で1人だけがデビューできる計算になる。

針の穴ほどの狭き門をくぐって、デビューに至る練習生がいる中、『Nizi Project』のようなオーディションで、惜しくも不合格となったメンバーのように、まだ練習生生活を余儀なくされている人たちも大勢いるというわけだ。

アイドルの練習生期間は、タイミングと運が良くデビューが確定したグループにメンバーとして入るなら、練習生生活1年未満でデビュー出来る可能性もあるが、大体は7~8年、長くて10年間続けている場合もなくはない。

あのトップアーティストであるBIGBANG(ビッグバン)のG-DRAGONでさえもSMで5年、YGで6年、計11年の練習生生活を送り、EXO(エクソ)のスホも7年、JYJのキム・ジュンスも6年と練習生期間が長く、それなりに苦労を重ねてきている。

アイドルとして成功する確率はロトより低い

パクジニョンが称賛を送るもデビューできない練習生

パク・ジニョンが称賛を送るもデビューできない理由とは(画像出典:SBS Entertainment Youtube)

ここでは主にJYPについて話をするが、過去にDanmeeでも取り上げたように、実はJYPオーディションを受けて脱落した現役アイドルが沢山いる。

EXOのシウミンをはじめ、4minute出身ナム・ジヒョン、AOA出身のチョア、BTOBのユク・ソンジェ、AFTERSCHOOL元メンバーのレイナ、歌手で俳優のソ・イングクなどだ。

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上記したアイドルたちは、JYPに受からなくとも、その後良い事務所に入り、デビューと認知度を確保して無事成功に至った人たちだ。

だが、彼らはこれで終わりではない。アイドルの平均寿命は約7年ほどで、メンバーの年齢が30代半ばを超えてまで完全体として活動を継続するアイドルグループは多くなく、その後は各自の道を切り開いていかなければならないのだ。

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魅力的な容姿と演技力を持っているメンバーは俳優方面に、音楽的な要素が優れているメンバーはプロデューサーや作曲家、ソロ歌手に方向を定めたりもする。だが、中には”羅針盤”もなく、広い海に漂流した小舟と同じような状況に置かれるメンバーもいる。

“アイドルとしてデビューし、成功する確率はロト(高額宝くじ)より低い”と評されたりもするK-POP界。

パク・ジニョンが『Nizi Project』で見せたように、練習生に対して褒める言葉の1つ1つに嘘はないだろう。

しかし、パク・ジニョン自身もアーティストを経験し、様々なアイドルや歌手を世に送り出し、簡単に成功には至らない苦い経験を積み重ねてきた。アイドルは光が当たる華麗な姿だけでなく、その反面負担の大きな職種ということも重々理解しているため、練習生たちの運命の分かれ道となる”デビュー”を選択をする際には、その選球眼が一層厳しくなるのだと思われる。



NiziU

JYPエンターテインメントとソニーミュージックによる共同グローバル・オーディション『Nizi Project(虹プロ)』から誕生した9人組ガールズグループ。

メンバーは、マコ、リオ、マヤ、リク、アヤカ、マユカ、リマ、ミイヒ、ニナ。

6月30日に、プレデビュー曲『Make you happy』を発表、12月2日に『Step and a step』で正式デビューした。

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