- 韓国に、“美談製造機”なる言葉があるのをご存じだろうか。
- さまざまな噂が流れる芸能界で、“良い話”ばかりが聞こえてくる有名人に付く肩書きだ。
- 最近、連日話題のドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』で主演を務めるパク・ウンビンから常連の“あの人物”までを紹介する。
さまざまな噂の飛び交う韓国芸能界で、美談ばかりが聞こえてくる有名人を“美談製造機”と呼ぶ。
最近もまた、この“美談”を更新あるいは新たに拡散された俳優たちのエピソードを紹介したい。
パク・ウンビン
この話題が出ない日はないのでは、と思わせるほど爆発的人気を集めているドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌(ENA/Netflix)』。
本作で主役のウ・ヨンウを演じているパク・ウンビンの美談をお届けしたい。

一緒に仕事した人全員がファンになる?美談の持ち主パク・ウンビン。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
<撮影中はストイックなまでに人と会わない>
彼女は過去に、自身の所属事務所のブイログ映像で次のように言及している。
「夏は、眼病にかかるのではないかとプールに行かず、冬はケガするのではないかと、スキー場にも行かない」
それは決められた撮影スケジュールを、自身の都合で支障をきたしてはならないという思いからだという。
近年、世界で猛威をふるっている新型コロナウイルスにも細心の注意を払い、自宅と現場の往復のみしているそうだ。
<スタッフの何気ない一言を忘れない>
2019年にSBS『ストーブリーグ』の撮影時、あるスタッフが入手困難のある人形が欲しいと言っていた。
パク・ウンビンはそのことを覚えており、何とかして手に入れてそのスタッフにプレゼントしたという。
元々彼女は、自身の参加する作品のスタッフ全員の名前を覚えているそうで、声をかけられたスタッフは、より一層作品に愛着を持つようになるのだとか。
<記者からの同じ質問も、誠意を持って答える>
作品のプロモーション日、出演者たちは朝から晩まで多くのメディアインタビューに応じる。
マスコミの間で、朝はご機嫌でも夜には不機嫌になることで知られる俳優もいるというが、彼女は朝から晩まで変わらぬスタンスで、何度同じ質問をされても丁寧に答えるそうだ。
曰く「私にインタビューするために、わざわざ記者の皆さんが遠いところまで来てくださっているのだから、何か収穫を得てもらわないと」という考えがあるという。
こうして、パク・ウンビンと一緒に仕事をした人々は、もれなく皆彼女のファンになってしまうそうだ。
ハン・ジミン
2021年2月、韓国芸能界が“校内暴力”という議論に揺れていた頃、ハン・ジミンの美談が拡散された。

学生時代から美談が絶えなかったというハン・ジミン。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
彼女の通う学校には知的障害の生徒がいたのだが、皆がその子を避ける中「ハン・ジミンだけが笑って挨拶していた」というもの。
また、すでに芸能活動をしていた彼女は大学に進学する際、演劇映画科に進まず、老人福祉分野が全て勉強できるソウル女子大学校社会事業学科へと進学。社会福祉士の夢を育んでいたという。
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そんな彼女は、最近放送が終了したtvN(Netflix)ドラマ『私たちのブルース』で、ダウン症を抱える画家のチョン・ウネさんと共演。
そのウネさんの出演する、ドキュメンタリー映画『君の顔』が6月に公開されたのだが、彼女は公開を祝してウネさんに会いに行っている。
https://www.instagram.com/p/CfIoVyWrqiY/?utm_source=ig_web_copy_link
ハン・ジミンは、ウネさんと写っている写真と共に「会うだけでも気分が良くなる、ウネさんを見に劇場へGo!」と投稿、ドラマ終了後も続く温かな交流を披露した。
キム・ウビン
キム・ウビンがガン闘病から復帰後、初めて出演した映画『宇宙+人』が韓国で公開され、注目を集めている。

共演者から美談が飛び出したキム・ウビン。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
彼は、元々人格者として知られていたが、映画復帰作に『宇宙+人』を選んだのも、チェ・ドンフン監督との義理を守りたかったから。
かつてキム・ウビンは、チェ監督作である『盗聴』の出演オファーを受け検討していた。しかしそのさなかにガンが見つかり、闘病生活に入ってしまう。
この報せを受けた監督は「彼なしで『盗聴』は作れない。復帰を待っている」と言及し、制作を延期しているのだ。
そして『宇宙+人』撮影後は自ら広報に乗り出し、ラジオ番組やゲスト出演した番組で何度も映画に言及。その結果、“広報妖精”と呼ばれるようになる。
また、本作で共演した子役俳優のチェ・ユリが自身のインスタグラムで、「(キム)ウビンおじさんが、ユリの卒業祝いに鉛筆とiPhoneをくださった。大切に使います」と報告。
彼女は「鉛筆が欲しい」と伝えていたそうで、思わぬビッグサプライズに感激した様子を伝えた。
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パク・ボゴム
パク・ボゴムは、“美談製造機=パク・ボゴム”と言っても過言ではないほど、善行の知らせが多い。

入隊前も除隊後も変わらず善行を続けているパク・ボゴム。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
今年4月に除隊したばかりにもかかわらず、早くも美談が海を渡って聞こえて来た。
まず、入隊直前まで数年に渡り、保育園を訪れて子どもたちと交流を図っていたことが明らかになったのだが、除隊後もすぐさま保育園に足を運び、ボランティア活動に勤しんだという。
そしてヒップホップユニット、JINUSEAN(ジヌション)のSEAN(ショーン)が行っているランニングチーム“MIRACLE 365”に加入し、現在も善行ランニングを継続中だ。
最近は、韓国の有名時事番組『それが知りたい(SBS)』に出演。2003年10月に、釜山市内の森林で行方不明となった、当時2歳のモ・ヨングァン君のAI技術で再現された写真を手にしながら「皆さん、この顔をぜひ覚えておいてください。あなたの周囲に、この青年がいないか思い出してください」と呼びかけ、話題となった。
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カン・ハヌル
彼もまた“美談製造機”と呼ばれて久しい俳優の一人だ。

街ですれ違った人たちにも会釈するのだというカン・ハヌル。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
現在、韓国で放送中のJTBCドラマ『インサイダー』で主演を務めている彼は、またしてもここで美談を量産している様子。
本作で共演しているカン・ヨンソクは、allure Korea(アルアーコリア)のインタビュー動画で「現場で一緒になると、必ずコーヒーを買って置いてくれていた」と言及し、また同作品のスタッフは「床掃除をしている新人スタッフにも、必ず何度も頭を下げながら挨拶してくれる」と伝えた。
さらに、現場に来たPCR検査チームにも「痛くしないでくれてありがとうございます」という、直筆メモ付きでコーヒーを差し入れたことがSNSにより明かされている。
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SNSが普及してから、良い話も悪い話も瞬時にして世界へ拡散されるようになった昨今。有名人は、これまで以上に気を使って生活するこを余儀なくされている。
でもきっと、彼・彼女たちはSNSがあってもなくても、変わらぬスタンスで生活しているのだろう。
“美談は一日にして成らず”なのだから。
パク・ボゴム
2011年映画『ブラインド』でデビュー。
以降、映画『コインロッカーの女』(2015)、ドラマ『君を憶えてる』(2015)などに出演。
『恋のスケッチ~応答せよ1988~』(2015-2016)で天才棋士チェ・テクを演じブレイク。2016年8月より放送されたドラマ『雲が描いた月明り』で地上波初主演を果たし、爆発的人気を得る。
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