tvN(Netflix)『私たちのブルース』に出演中の女優、ハン・ジミン。

美しいビジュアルはもちろん、たゆまぬ奉仕活動と作品活動で大衆から愛されている韓国俳優だ。

女優のハン・ジミン(写真提供：©TOPSTAR NEWS)

ハン・ジミンは大学に進学する際、演劇映画科に進まず、幼い時から関心があった児童学、そして老人福祉分野を全て勉強できるソウル女子大学校社会事業学科へと進学。社会福祉士の夢を育んでいたという。

その想いがあるからか、最近のフィルモグラフィーを見ると、高齢者や女性、児童、障害者など、社会的立場が弱い人の言葉を代弁するような作品が多い。

『私たちのブルース』でも、双子の姉がダウン症だというヨンオク役を演じている。

ハン・ジミン演じるヨンオク(左)と姉のヨンヒ(中央)(画像出典：tvN)

子ども好きで、老人問題に関心が高かった彼女は、中高生の時から孤児院の子どもたちと遊び、認知症を患う老人らを訪ねて話し相手になるなど、幼い時からボランティア活動をしていたそうだ。

そんなハン・ジミンの心温まるフィルモグラフィーを、韓国メディア・ファストピック(fastpick.co.kr)がまとめているので辿ってみよう。

映画『二つの光』

『二つの光』(画像出典：サムスン電子)

視覚障害者の人生を代弁し、彼らの日常を見せながら暖かく染み込んだ作品だ。

ここでハン・ジミンが演じるキャラクターは、視覚障害を持つアロマセラピストのスヨン。彼女は写真同好会で、自分のように視覚障害を持つインス(パク・ヒョンシク)に出会い、恋に落ちることになる。

ハン・ジミンはこの役を演じるにあたり、瞳の位置まで演技するなど作品に対する真正性を見せてくれた。

映画『それだけが、僕の世界』

イ・ビョンホンが主演を務めた、元プロボクサーの兄と天才的なピアノの腕を持つサバン症候群の弟が織り成すヒューマンドラマ。

劇中、ハン・ジミンは優れたピアニストだったが、事故により義足として生活するようになったハン・ガユル役に扮した。

事故後、ピアノを遠ざけていたが、サバン症候群の弟ジンテ(パク・ジョンミン)と、彼の腹違いの兄ジョハ(イ・ビョンホン)に会って、彼女は変化し始める。

特別出演であるハン・ジミンは、障害や痛みがあってもやり遂げられるということ、不可能はないということを主人公とともに教えてくれる役を演じている。

映画『虐待の証明／ミス・ペク』

『虐待の証明／ミス・ペク』(画像出典：LITTLE PICTURES)

児童虐待などで辛い幼少時代を送ったペク・サンア(ハン・ジミン)は、ある日、町内で自分と同じ境遇に置かれたキム・ジウン(キム・シア)と出会う。この出会いをきっかけに、再び自分のトラウマと向き合っていく。

子ども好きなハン・ジミンが、映画を通じて児童虐待のような重大な社会問題に声を上げてくれた作品だ。

また、ハン・ジミンが女優としての底力も披露した映画で、彼女に主演女優賞と最優秀演技賞などを与えた大切な作品でもある。

JTBC『まぶしくて －私たちの輝く時間－』

『まぶしくて ―私たちの輝く時間―』(画像出典：JTBC)

アナウンサーを目指している25歳のヘジャ(ハン・ジミン)が時間を巻き戻した代償として、一気に70歳のおばあちゃんになってしまう。

一方、ヘジャの恋人であるジュナ(ナム・ジュヒョク)は、ヘジャが突然いなくなり途方にくれていたが、そこにヘジャのようなおばあさんが現れて‥。

ファンタジードラマに見えるが、この時代を生きていく私たちに、高齢者の話が溶け込んでいることを感じることができる作品だ。さらに人生の教訓も得られるという、素晴らしいドラマ。

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映画『ジョゼ(邦題：ジョゼと虎と魚たち)』

韓国版『ジョゼと虎と魚たち』(Original Film (C) 2003 “Josee, the Tiger and the Fish” Film Partners. All Rights Reserved. (C)2020 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved)

妻夫木聡と池脇千鶴が主演を務めた映画『ジョゼと虎と魚たち』の韓国リメイク版。

ハン・ジミンが演じるジョゼは、身体的な障害があって社会から孤立している。家が世の中の全てであり、本を読むことが唯一の楽しみである女性だ。そんな彼女がヨンソク(ナム・ジュヒョク)に出会い、外の世界を経験し、愛も分かち合っていく。

この映画でハン・ジミンは、ずっと車椅子に乗っている。家に車椅子を置き、慣れるために努力したというエピソードも。

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tvN『私たちのブルース』

tvN(Netflix)『私たちのブルース』(画像出典：tvN)

劇中、キム・ウビンが演じたジョンジュンとともにエピソードが展開された、ハン・ジミン。

彼女が演じたヨンオクのエピソードに、双子の姉ヨンヒが登場してから没入感がさらに高まった。

姉が突然済州島に来ることになり、姉妹で一緒に過ごす時間が描かれている。喧嘩もするが、以前よりもお互いを理解するようになる姿に、視聴者は心が温まったようだ。

また、障害者に対する人々の偏見や冷たい視線、彼らが経験する苦情など、加減なく見せてくれてもいる。

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(構成：星野沙)

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