現在放送中のtvN(Netflix)『還魂』が、多くの視聴者から好評を得ている。しかしその一方で、放送前には撮影途中で主演女優が降板するという事態が発生し、様々な議論が巻き起こっていた。役を降りた当人には“演技力不足”というレッテルが貼られ、いまだなお収拾がついていない状況だが、最近リベンジと見られる行動に出た。

現在放送中のtvN(Netflix)『還魂』は、日韓共に人気が高く、多くの視聴者に楽しまれている。

tvN(Netflix)『還魂』は、日韓ともに好評を得ている。

日韓ともに好評を得ているtvN(Netflix)『還魂』(画像出典:tvN)

制作費は推定400億ウォン(約41億円)と言われており、脚本はヒットメーカーとして有名なホン姉妹が担当、制作発表の段階から話題を集めていた。

そして放送が始まると、主演のイ・ジェウクとチョン・ソミンのケミストリー(相性)がストーリーをより一層盛り上げている。

しかし実は、チョン・ソミン扮するムドク役は、元々新人女優のパク・ヘウンが演じる予定だったことをご存じだろうか。現在この降板劇を巡って、韓国のネット上が騒がしい。

パク・ヘウンは、チョン・ユミとナム・ジュヒョクが主演を務めた、Netflixオリジナルシリーズ『保健教師アン・ウニョン(2020)』でデビューした新人女優。

そして翌年、『還魂』への出演が決定した際には話題を集めたが、撮影途中で降板する事が発表された。

パク・へウン

女優のパク・へウン。(画像出典:パク・ヘウンInstagram)

『還魂』側の公式発表よると、パク・ヘウンが「壮大なプロジェクトのドラマで、主人公として作品を牽引する事に大きなプレッシャーを感じた」という。そして、制作陣と協議を重ねた結果、降板することになったそうだ。彼女の所属事務所も、同様の立場を明らかにしている。

しかしその後、彼女が自身のインスタグラムで「色々と残念で複雑かつ微妙な気持ちでした。結論は、『還魂』が何事もなく無事終わること。たとえもつれ込んでも、各人の良い意味での思惑だと思います」と心境を吐露。

意味深ともとれる発言に、ネットユーザーの間ではさまざまな推測が広がった。

またこれに輪をかけて、複数の韓国メディアが、彼女の演技力が足りないことを示唆するタイトルで、降板のニュースを報じたことなどが起因となり、ネット上では、本人が自主的に作品を離れたのではなく、演技の面に問題があり、強制的に降ろされたのではないかとの憶測が飛び交うことに。

その結果、彼女は一部の間で“演技力不足”というレッテルを貼られてしまった。

降板から約1年以上が経過した8月14日、パク・ヘウンは自身のインスタグラムに「新人女優“演技力不足”」というある記事の見出しをキャプチャーしたものと、ドラマや映画のタイトルロゴをコラージュした写真を投稿する。

インスタグラムで、作品名の入った写真を公開したパク・ヘウン。

パク・ヘウンがインスタグラムに公開した、作品名の入った写真。(画像出典:パク・ヘウンInstagram)

彼女がどんな意図で公開したのかは明言していないが、作品名は全て彼女が出演している『アダマス 失われたダイヤ(tvN/2022)』『借りた体(カカオTV/2022予定)』、映画『ジェントルマン(wavve/2022予定)』だった。

こうして自身に関する議論に関して、ユニークな方法で一蹴、リベンジしたのではないかと言われている。

デビューしてわずか1年で、強烈な議論に巻き込まれてしまったパク・ヘウンだったが、今回の堂々とした対応を見る限り、将来大物になりそうな予感がする。

また、着実に出演作も増えている状況で、少なくとも今後の活躍から目が離せない女優の一人であることに間違いない。少々マイナスイメージが付いてしまった彼女が、どのように巻き返していくのか注目されることになりそうだ。

(構成:西谷瀬里)






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