数々の高視聴率ドラマを生み出した韓国のスター作家キム・ウンスク。『太陽の末裔 Love Under The Sun(2016)』でタッグを組んだキム・ウンスクと女優ソン・ヘギョが再び新作ドラマでタッグを組むことになったが、そのドラマの内容に注目が集まっている。
韓国を代表するドラマ作家のキム・ウンスクは、『パリの恋人(2004)』から始まり、『シークレット・ガーデン(2010)』、『紳士の品格(2012)』、『相続者たち(2013)』、『太陽の末裔 Love Under The Sun(2016)』、『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜(2016)』『ミスター・サンシャイン(2018)』、『ザ・キング:永遠の君主(2020)』に至るまで、さまざまな”キム・ウンスクワールド”を見せている。そんなキム・ウンスク作家が手掛けるドラマは、男性主人公を軸にした白馬の王子の設定や、シンデレラストーリーがほとんどだった。

『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』(画像出典:tvN)

『太陽の末裔 Love Under The Sun』(画像出典:KBS)

『相続者たち』(画像出典:SBS)
しかし、次にキム・ウンスク作家が脚本を手掛ける『The glory(ザ・グローリー)』は、白馬の王子が登場することもなければ、シンデレラストーリーでもない。なんとこのドラマは”復讐劇”だ。
建築家を目指していたムン・ドンウン(ソン・ヘギョ)は、残虐な校内暴力のせいで高校を自主退学した後、加害者が結婚して生んだ子どもが小学校に入学するまで待ち、その子どもの担任教師として赴任。そこから徹底して凄絶な復讐を始めるという邪悪で悲しい物語が描かれる。

今回のドラマでソン・ヘギョに期待できないこととは?(画像出典:ソン・ヘギョ公式Instagram)
今回このドラマで、主人公を演じることになった女優ソン・ヘギョに期待してはいけないことが2つある。
“白馬の王子”とのラブストーリー
キム・ウンスク作品といえば、”白馬の王子”の登場だ。『パリの恋人』のギジュ(パク・シニャン)、『トッケビ』のキム・シン(コン・ユ)など、ヒロインを支える男性主人公が白馬の王子的役割を果たしていた。
(関連記事)キム・ウンスクの韓ドラに、’白馬の王子’に出会うシンデレラが登場する理由
しかし、『The glory』の男性主人公は、整形外科の開業医であり、ソン・ヘギョにとっては王子様ではなく、剣を振るうあばれ者へと導く役だ。いままでキム・ウンスク作家が描いてきた”男女のラブストーリー”ともかなりかけ離れている。この作品では男性主人公でなく女性主人公を軸に物語が描かれ、人物構成は男女主人公の構造ではない「女女、そして男」なのだ。
逆境を乗り越えるやさしいシンデレラ
過去、ソン・ヘギョがKBS『秋の童話(2003)』で演じた主人公ウンソは、辛い状況に追い込まれるようなことがあっても、決してほかの人を恨まず、ただ1人耐えるというようなやさしい心の持ち主だった。
(関連記事)記憶喪失、出生の秘密、不治の病‥韓流ドラマの教科書、’秋の童話’から20年
キム・ウンスク作品には、”白馬の王子”だけではなく、お似合いの”シンデレラ”も登場してきた。「継母の悪さにも耐え、常に笑顔で面倒見のいいシンデレラは、やがて王子様と結婚して幸せに暮らしました。めでたしめでたし」のように。
しかし、『The glory』では、そんな純粋な心を持ち、思わず同情してしまうようなソン・ヘギョを期待することはできない。今回ソン・ヘギョが演じる私立小学校教師のムン・ドンウンは、高校時代、自分に対し校内暴力をふるった加害者に復讐を試みる。それも長年の月日をかけ、かなり計画的にだ。加害者として校内暴力を振るった主犯のパク・ヨンジン役はまだ決まっていないが、劇中重要なインフルエンサーとなるだろう。
*****
復讐・不倫・暴力など”悪”の要素がふんだんに散りばめられた『The glory』。
イメージを大事にする俳優や女優は、キャスティングにも気を使っているはずだが、ソン・ヘギョはこのドラマでいままでのイメージを壊し、女優としてまた一歩上の段階へ進もうとしているのかもしれない。
いままで決して見られることのなかった復讐に徹底するソン・ヘギョの姿を、我々は見ることになるのではないだろうか‥そのベールがはがされる日に期待が高まるばかりだ。
編集部おすすめ記事
-
【沼る VS 微妙】日本で話題急上昇中の韓国ドラマ「スジと出逢ったウリ」のトリセツ
-
来週(4月7日~)日本のテレビで観られる「新旧時代劇」韓国ドラマ6選
-
リュ・スンリョン、下半期公開の新作韓国ドラマは「誰もが共感するサラリーマンの哀歓劇」
-
【3月23日~29日】20%超えは1本だけ!最新韓国ドラマ 視聴率ランキング1位~11位
-
「アジア人は皆同じ顔に見える」という質問に対する韓国俳優チュ・ジフンの賢答
-
“ソンジェ背負って走れ” キム・ヘユン、授賞式「ASEA 2025」MCに抜擢!
こちらも投票お願いします!
この記事と関連度が高いトピック
現在読まれています!
最新記事
-
リュ・スンリョン、下半期公開の新作韓国ドラマは「誰もが共感するサラリーマンの哀歓劇」
-
7時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
“ソンジェ背負って走れ” キム・ヘユン、授賞式「ASEA 2025」MCに抜擢!
-
「ユミの細胞たち」シーズン3、“シン・スンロク役”のキャスティングに注目!韓国ネットが選ぶ理想の俳優とは?
-
【世にも奇妙な韓ドラ】誘拐した少女が突然記憶喪失に‥偽親子の逃亡劇「誘拐の日」
-
“第5世代のスーパールーキー” HITGSが誕生へ!H MUSIC初のガールズグループがまもなくデビュー
-
日本のファンが選んだ、3月のカレンダー一面を飾ってほしいK-POPナムドルは・・TXT ボムギュ!
-
AMPERS&ONE、圧巻ビジュアルで魅せる!新曲「Kick Start」MVティーザー公開
-
9時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
コンミョンら、TVINGオリジナルドラマ「私が死ぬ一週間前」の制作発表会に出席!(PHOTO23枚)
-
9時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
ASTRO チャウヌ、ブランド「Saint Laurent」のイベントに出席!(PHOTO7枚)
-
9時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
SUPER JUNIOR-D&E、韓国映画「ロビー」のVIP試写会に出席!(PHOTO3枚)
-
9時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
東方神起、韓国映画「ロビー」のVIP試写会に出席!(PHOTO5枚)
-
9時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
イ・ジェフン & ロウン、韓国映画「ロビー」のVIP試写会に出席!(PHOTO7枚)
-
“デビュー1週間” KiiiKiiiが2カ月連続1位!「25年4月 新人K-POPグループブランド評判」ベスト5
-
ユ・アイン、大先輩のイ・ビョンホンの前で寡黙を貫いた理由‥韓国映画「勝負」
-
【1分で読む新作情報】Netflix韓国映画「啓示」信念と狂気が交錯する問題作
-
来週(4月7日~)日本のテレビで観られる「新旧時代劇」韓国ドラマ6選
-
【沼る VS 微妙】日本で話題急上昇中の韓国ドラマ「スジと出逢ったウリ」のトリセツ
-
「アジア人は皆同じ顔に見える」という質問に対する韓国俳優チュ・ジフンの賢答
-
OH MY GIRL、デビュー10周年記念シングル「Oh My」発表&来月コンサート開催
-
シン・ミナら、Netflixオリジナルドラマ「悪縁」の制作発表会に出席!(PHOTO26枚)
-
【3月23日~29日】20%超えは1本だけ!最新韓国ドラマ 視聴率ランキング1位~11位
-
BABYMONSTER ルカ「25年2月版 K-POP日本人女性メンバー 人気No.1決定戦」で1位に!3カ月連続の快挙
-
VODユーザー要必見!4月で配信終了する韓国映画まとめ【Netflix / Lemino】
-
来週(3月31日~) 日本のテレビで観られる「ハイブリッド・ロマンス」韓国ドラマ5選
RECENT TOPICs
COMEBACK & DEBUT
-
BTS JIN ‘The Astronaut’ MVALICE ‘DANCE ON’ MVATBO ‘ATTITUDE’ MVEPEX ‘恋歌’ MVグループ名がT1419からTFNに! ‘AMAZON’ MVNCTテン ‘Birthday’ MVCLASS:y ‘ZEALOUS’ MVCLASS:y ‘Tick Tick Boom’ MV
ご意見を自由にコメントしてください!
記事に関するご意見や情報提供はこちらのフォームをご利用ください。