BTS(防弾少年団)の『Black Swan』が公開され1年が経った。昨年米人気トーク番組でパフォーマンスが初披露された際、中でも現代舞踊を学んだことのあるジミン美しい姿が話題となった。そんなジミン”踊り”に関する”努力エピソード”を紹介する。
去る17日BTS(防弾少年団)の『Black Swan』が、正規アルバム『MAP OF THE SOUL:7』の先行公開曲として公開されてから1周年を迎え、ファンの間では、”黒鳥=ジミン”という公式が広まるきっかけとなった、ジミンのブラックスワンのステージが再び注目を浴びている。
公開当時、音源と共にスロベニアの現代舞踊チーム『MNダンスカンパニー』のアートフィルムが先行公開され、BTSメンバーの中で、唯一現代舞踊を学んだジミンが見せる舞台への期待感も加わり、大きな話題となった。
BTSの『ブラックスワン』の舞台は、2020年1月28日、米CBSの人気トーク番組『ジェームズ·コーデンショー』で初公開された。
ジミンが表現する美しくて優雅なブラックスワンは期待を裏切らず、世界のメディアから賛辞を浴び、フランスを代表する女性誌『Marire Claire(マリ・クレール)』から”2020年最高のパフォーマンス”に選ばれたほどだった。
(関連動画)BTS ‘Black Swan’ステージ初披露@ジェームズ・コーデンショー
ジミンを筆頭に、BTSが魅せた美しいブラックスワンは、”芸術するアイドル”という新造語の誕生とともに、K-POPシーンにおける”新境地開拓”と称されるようになる。
実は、アイドルとしてデビューを控えていたジミンにとって、現代舞踊と芸術的な感受性は”邪魔”な存在だったようだ。
過去、ジミンの告白からは、その悩みが垣間見える。
「練習生として抜擢されたが、振り付けに追いつけない日々が続いた。デビューできないのではと思っていた」と、現代舞踊に慣れた身体が、ヒップホップのリズムに反応せず、悩んでいたことを回想したジミン。
しかしジミンを救ったのは、ジミン自身だった。
“練習虫”というあだ名と「できなくなるまでやってみよう」という座右の銘からわかるように、ストイックに練習に励んだジミンを間近で見ていたソン・ソンドゥク氏(BTSの振り付け担当)は、こう語る。
「ジミンは振り付けを作るため、夜中の2~3時まで練習室に残って取り組んでいた‥彼は、凄まじい努力家だ」
彼の努力は、BigHitのスタッフが止めるほどだったと、ソン・ソンドゥク氏は付け加える。
ジミンの”努力エピソード”にまつわる証言はもう一つある。
彼を指導していた高校(釜山芸術高)時代の恩師はこう語る。
「舞踊を専攻する学生は普通、伝統舞踊なら伝統舞踊のみ、バレエならバレエのみと、専攻分野に集中しようとするが、ジミンは違った。全てに最善を尽くす生徒だった。あらゆる分野で基礎を固めたその努力が、今のジミンを導いたと信じている」
恩師は、ジミンの人柄を称賛しながら、ジミンから届いた手紙を紹介。そこには、こう記されていた。
「BTSのジミンです。学校で練習し、学んだのが昨日のようですが、もう懐かしく思うようになりました。お目にかかれないことを申し訳なく思っております。いつも応援しています」
努力を惜しまず、純粋な性格を持つジミン‥彼を悩ませた現代舞踊と感受性、そして現実に妥協せず、壁を乗り越えようとするストイックさは、BTSのメインダンサーに跳躍できた土台となったのだ。
2015年を起点とし、BTSの音楽スタイルが「より繊細な表現を追求する」音楽に変わりはじめたと言われているが、その中心で軸となっているのが、まさにジミンなのである。
***
「踊りが上手い人は多いけど、踊りを知って踊る人は少ない」
K-POP界の数ある名言の1つで、ダンサーなら誰もが頷くとされるBoAの言葉だ。
ジミンこそ、努力を重ね、踊りの”本質”を問い続け、突き止めた「踊りを知って踊る」数少ない1人ではないだろうか。
BTS
BTS(防弾少年団)は2013年6月13日にデビューした韓国の7人組男性アーティストグループで、パン・シヒョクのプロデュースにより誕生した。
HYBE(旧Big Hitエンターテインメント)所属。
デビューアルバムは『2 COOL 4 SKOOL』、デビュー曲は『No More Dream』。グループ名の”防弾少年団”には、10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬくという意味が込められている。
ハングル表記は”방탄소년단(バンタンソニョンダン)”から”バンタン”と呼ばれることが多い。
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