韓国の大手芸能事務所である、JYPエンターテインメントの次世代エースとも呼ばれ、日本の”国民的な女性アイドル”に最も近いグループとして頭角を現しているNiziU(ニジュー)。産みの親であるパク・ジニョンは、どのような思いでNiziUを作るようになったのか・・
今や、日本だけではなく世界の音楽ファンから熱い視線を浴びているガールズグループ、NiziU(ニジュー)。
2020年末にデビューして以来、日本の”国民的な女性アイドル”に最も近いグループとして頭角を現している。
新曲を発表すればすぐさま話題となり、アルバム販売量や音源チャートを総なめするとともに、有名企業のイメージモデルやCMソングのオファーが後を絶たないほどの人気ぶりだ。
韓国の大手芸能事務所である、JYPエンターテインメント(以下、JYP)の次世代エースとも呼ばれ、近年、同社の株価高騰を牽引する主役でもある。
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NiziUは韓国語を猛勉強中!その理由とは
新曲準備などのオフの時は、JYPの本拠地である韓国に渡り、ボイストレーニングや振り付けの習得、韓国語学習にも力を入れ、韓国デビューも遠くないのではと予想されている。
実はJYP、”語学習得にうるさい”事務所としても、悪名(?)高き噂を持つ芸能事務所である。
それは、金銭と時間を投資して育成したアイドルを複数の国で活動させて、収益の柱を増やすという、しっかりとしたグローバル戦略に則ってのことだ。
TWICE(トゥワイス)やGOT7(ガットセブン)のように、韓国人メンバーと外国人メンバーを組み合わせた戦略に留まらず、NiziUのように、全員現地のメンバーで構成されたグループも排出している。
一部の外国人メンバーはさておき、完全なる現地化戦略は「K-POPの流出ではないか?」という、ナショナリズムに基づいた韓国人の反感も買ってしまい、JYPの総括プロデューサーであり、実質的な首長であるパク・ジニョンは、以下のように反論したことがある。
「韓国(エンタ)企業は”韓国人だけで構成されたグループをやれ”もしくは、”韓国人メンバーが50%以上のグループをやれ”(と言われる)。 そうなると、私たちの成長には限界が生じる。世界的な会社になりたいのに‥」
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パク・ジニョン、アメリカで厳しい修行の末に会得した真理
パク・ジニョンの反論には、”成長の限界”を痛感した出来事があるからだ。
遡ること12年前、韓国で絶大な人気を誇っていたWonder Girls(ワンダーガールズ)のアメリカ進出を実行したパク・ジニョン。今とは違い、K-POPアイドルに対する知名度が全くなかった時代、パク・ジニョンのアメリカ進出は”無謀な挑戦”と思われていた。
実際パク・ジニョンは、あらゆる手段を使い、メディアに露出させていたが、彼を待っていた難関はやはり”英語”。
パク・ジニョンは、当時をこう振り返る。
「メディア取材やイベント出演を中心にプロモーション活動をしていたが、ふと思った。”この国の子だったらいいのに・・いや、せめてこの国で育った子ならいいのに”と」
ハイレベルな語学力をアイドルに強いているパク・ジニョンだが、素直に、勉強で習得する語学の限界も認めている。
「勉強で取得した人と、その文化の中で育った人の言葉は断然違う。会話レベルだったり、ニュアンスだったり、ましてやジェスチャーまで・・」
歌とパフォーマンスだけでは埋めることのできない、ファンとメディアとの距離を身をもって実感したパク・ジニョンは、以降、積極的に海外でオーディションを行い、人材を集めては、韓国人メンバーと融合させ、グループの一員としてデビューさせてきた。
しかし、グループを俯瞰して見た場合、人数構成比により”韓国のアイドル”と認識されるため、その国で”ナンバーワン”になれないという現実も、パク・ジニョンの中では”成長の限界”の1つだったのかもしれない。
全員現地の人間で、現地を活動拠点としてナンバーワンを目指すという、壮大なビジョンがあったからこそ、韓国人の捻くれたナショナリズムを押し切って、NiziUを誕生させたのである。
TWICEを韓国ナンバーワンガールズグループに成長させ、NiziUを日本のナンバーワンにするべく、着々と成長させているパク・ジニョン・・次はどこの国で、”成長の限界”と向き合い、挑戦を続けるのだろうか・・。
(関連記事) NiziU メンバーの韓国語能力を鑑定!ニナは今すぐ韓国テレビに出ても笑いをとれる?
NiziU
JYPエンターテインメントとソニーミュージックによる共同グローバル・オーディション『Nizi Project(虹プロ)』から誕生した9人組ガールズグループ。
メンバーは、マコ、リオ、マヤ、リク、アヤカ、マユカ、リマ、ミイヒ、ニナ。
6月30日に、プレデビュー曲『Make you happy』を発表、12月2日に『Step and a step』で正式デビューした。
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