今期ドラマで最も賛否両論を呼んでいる『ザ・キング:永遠の君主』。2週間ぶりに視聴率が上昇し、これが復調の兆しなのか偶然なのか‥。

*この記事にはネタバレが含まれています、ご注意ください。

『トッケビ』酷似議論、間接広告議論と本編以外にも話題に事欠かないドラマ『ザ・キング:永遠の君主』(以下、ザ・キング)。先週12話までを終え、24日視聴率調査会社ニールセンコリアによると、23日に放送された『ザ・キング』は視聴率8.1%(全国基準)を記録し、前回放送(6.6%)より1.5%上昇した。

逆賊の巣窟を仕留めたかに見えたが‥。

逆賊の巣窟を仕留めたかに見えたが‥。(画像出典:SBS)

23日に放送された第12話では、逆賊のイ・リム(イ・ジョンジン)に拉致され大韓帝国へ連れてこられたチョン・テウル(キム・ゴウン)を、白馬(マキシムス)に乗って助けに来たイ・ゴンは、「守れ、大韓帝国の皇后になられるお方だ」と部下に伝え、自らも剣を持ち敵を斬り倒してチョン・テウルに駆け寄った。

これを観た一部のネットユーザーは、「これを観ても面白くないという人がいるのか」「歴代級の救出シーンだ」「キム・ゴウンが迫真の演技でヤバい」など称賛の声をあげた。また、物語終盤で2人の甘いキスシーンがあったことも、視聴率上昇の手助けとなったようだ。

最後の力を振り絞り‥

最後の力を振り絞り銃をかざすチョン・テウル。(画像出典:SBS)

兵隊を引き連れた姿はやはり絵になる

兵隊を引き連れた姿は、やはり絵になった。(画像出典:SBS)

しかし一方で、同じシーンを「ステレオタイプの“白馬に乗った王子様”そのままじゃん」と揶揄する声や、「助けるなら車とかヘリコプターの方が効率的だろ」などと作家、キム・ウンスクの”男性中心的思考”に異を唱える声も、やはり存在した。

批判派が呆れた要素の極め付きは、イ・ミンホが軍服を着てお米を研ぐというシーンだった。『ザ・キング』は、これまで何度となくイ・ミンホを“かっこよく描くこと”に集中してきたため、かえってそれが滑稽に映るという哀しいオチになってしまった。作品の可能性を無視して、男性主人公に集中させてきたことが結局“毒”となっている。

ここは笑ってよかったんですよね?

ここはクスッと笑って良かったんですよね!?(画像出典:SBS)

作品はまず、主人公のキャラクターを生かすものである。しかしイ・ミンホの演技力ではこの役の重さが受け止めきれず、『ザ・キング』の男性主人公を美化すること自体が難局に陥ってしまった。

最近のドラマは、女性の主体性を重視する傾向にある。キム·ウンスクがこうした変化に逆らって“白馬に乗った皇帝”を前面に出すことを選んだが、その光景に歓呼すべき女性視聴者の反応さえも生ぬるい。キム作家は、時代の変化をよく知らないようだ。

いっそ旧時代的に、男性主人公の美化に徹底的にエネルギーを注ぐべきだったのかもしれない。イ・ミンホがたった1人マネキンのようにキレイにただずんだところで、キム・ゴウンとの化学反応は起きないのだから。

この再会の謎は‥

この再会の謎が少しずつ‥。(画像出典:SBS)

どちらにも振り切ることができないまま物語は終盤に入ってしまった。しかし時間軸の謎は徐々に明らかになり、イ・ゴンとイ・リムの直接対決も間近に迫っている。残すところあと4話。物語の主軸となっている部分だけは、どうかがっかりさせずにきれいに回収してほしい。


『ザ・キング:永遠の君主』OST Part11 GUMMY『My Love』MV (動画出典:YouTube Stone Music Entertainment)