昨年、コロナ禍という状況の中で新たな韓流ブームを巻き起こした大ヒット韓国ドラマ『愛の不時着』。最近、この作品を手がけた脚本家のパク・ジウンがネットユーザーのあいだで議論の的になっている。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
パラグライダー事故により北朝鮮に不時着してしまった韓国の財閥令嬢ユン・セリ(ソン・イェジン)と北朝鮮の軍人リ・ジョンヒョク(ヒョンビン)が恋に落ちるという、いわゆる”ロミオとジュリエット”のような禁断の恋を描いたtvNドラマ『愛の不時着(2019)』。韓国で放送終了後、動画配信サイトNetflix(ネットフリックス)のオリジナル作品として世界配信され、大ヒットを記録し、日本でも人気を集めた。

『愛の不時着』で主演を務めたヒョンビンとソン・イェジン(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
最近、この脚本を手がけた人気脚本家パク・ジウンが、テレビのインタビューに出演。その際、『愛の不時着』のモチーフについて語り、話題になっている。
この番組でパク・ジウンは、『愛の不時着』のモチーフについてある事件を知ったことがきっかけだと語っている。その事件とは、2008年に韓国のある女優が仁川(インチョン)の海で船に乗っていたところ、気象が悪化したせいで北朝鮮に漂着してしまったという事件だ。
この事件を知って、これをドラマ化したらおもしろいと思ったパク・ジウンは、その頃から構想を練り、主人公が乗っていた乗り物の船をパラグライダーに変更。こうして大ヒットドラマ『愛の不時着』が誕生した。
大ヒットドラマの誕生秘話に対し、視聴者から多くのよろこびの声が聞かれるかと思われたが、実際このパク・ジウンのインタビューを見たネットユーザーの多くの反応が「厚かましい」というものだった。
このネットユーザーの冷たい反応は、昨年起きた1つの訴訟事件が関係している。
韓国のある作家志望生が、自分がドラマ脚本公募展に応募して落選した作品のストーリーと『愛の不時着』のログライン(*)が似ていたため「あれ? 私の作品とストーリーが似てるな‥」と書いただけで、脚本家パク・ジウンから名誉毀損で告訴されてしまったのだ。
*ログライン‥ドラマや映画などの内容を短くまとめたもの
作家志望生は、誤解を解くために自分の作品をドラマ放送終了前に公開することを提案したが、『愛の不時着』の制作陣はこれに反対。パク・ジウンの告訴や制作陣の対応など、一連の話を知ったネットユーザーは「またか」と騒ぎ始めた。
それもそのはず、パク・ジウンは、過去にもSBS『星から来たあなた(2013)』やSBS『青い海の伝説(2016)』などで盗作疑惑が持ち上がっていたのだ。
その事実を知っているネットユーザーたちは、「おもしろいのと盗作はまた別の話だから」「なんで作品公開に反対したの?」「うわ~わざわざこんなインタビューまでしたんだ‥」「これが初めてじゃないし」など、パク・ジウンや制作陣に対する非難の言葉を並べた。(コメント・反応出典:theqoo)
韓国で頻繁に起こる盗作疑惑‥。パク・ジウンに限らず、SBS『シークレットガーデン(2010)』の脚本を担当したキム・ウンスクや、SBS『野王~愛と欲望の果て~(2013)』の脚本を担当したイ・ヒミョン、SBS『君の声が聞こえる(2013)』の脚本を担当したパク・ヘリョンなど、真意はともかくこれまで多くの人気脚本家に盗作疑惑の声があがってきた。
おもしろい作品の多い韓国ドラマだけに、韓国ドラマファンにとって盗作疑惑が取り沙汰されるのは残念なこと。制作陣側には「インスパイア」「オマージュ」「リスペクト」「パロディ」「パクリ」などの言葉の意味を十分理解した上で、良い作品が作られることを望む声が多くの視聴者から寄せられている。
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