昨年、再び日本で旋風を巻き起こした韓国ドラマ。2021年もまた豊富なラインナップと名品俳優の作品が多くリリースされ、韓流ファンの心を揺さぶる見通しだ。ここでは特に今年上半期に注目されているドラマをピックアップしてみた。

2020年は、ドラマ『愛の不時着』をはじめ、『梨泰院クラス』、『サイコだけど大丈夫』、『椿の花咲く頃』など多数の作品が国内外の視聴者たちの耳目を引きつけた年だった。

2021年もまた、”ヒットメーカー”と呼ばれる脚本家や制作スタッフが参加した作品や、トップ俳優の出演作、独特で斬新な素材を扱った作品など、韓流ドラマファンの心を揺さぶる多様なジャンルの作品が目白押しだ。

「忙しくてなかなかドラマは見られない!」そんな方にも、”これだけはチェックしておいて欲しい”、”絶対に観て欲しい”という確実におさえておきたいドラマを豊かなラインナップの中から選んでみた。

①ソン・ジュンギ主演 tvN『ヴィンチェンツォ』

『ヴィンチェンツォ』の主演俳優ソンジュンギ

ソン・ジュンギ主演ドラマ『ヴィンチェンツォ』(画像出典:tvN)

2021年上半期最高の期待作『ヴィンチェンツォ』は、組織の裏切りで韓国を追われたマフィア弁護士が、ベテランの悪党弁護士と共に悪の方式で悪い奴らを一層するストーリー。2月20日の放送スタートとともにNetflixでも配信がスタートする。

同作は、MBC『カネの花 ~愛を閉ざした男~(2017)』、tvN『王になった男(2019)』などで、感覚的な演出力を披露したキム・ヒウォン監督がメガホンを取り、KBS2『グッド・ドクター(2013)』、SBS『熱血司祭(2019)』などで絶大な信頼を受けている作家のパク・ジェボムが脚本を引き受け、”ヒットメーカー”の組み合わせでドラマファンをときめかせるだろう。

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②キム・レウォン主演 tvN『LUCA:The Beginning』

『LUCA:The Beginning』の主演俳優キムレウォン

キム・レウォン主演ドラマ『LUCA:The Beginning』(画像出典:tvN)

2月1日に放送がスタートしたドラマ『LUCA:The Beginning』は、特別な能力のせいで追われる身になったジオ(キム・レウォン)が、唯一彼を記憶している強力班の刑事クルム(イ・ダヒ)と共に、巨大な陰謀に立ち向かうスペクタクル追撃アクションドラマ。

OCNドラマ『ボイス(2017)』、『客the guest(2018)』など、優れた演出で世界観を作り上げてきたキム・ホンソン監督と、KBS2ドラマ『チュノ~推奴~(2010)』、映画『パイレーツ(原題:海へ行った山賊/2014)』、『7級公務員(2009)』などを手掛けた作家チョン・ソンイルがタッグを組んだ作品だ。

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③イ・スンギ主演 tvN『マウス』

『マウス』主演俳優イスンギ

イ・スンギ主演ドラマ『マウス』(画像出典:tvN)

2月24日に初回放送されるドラマ『マウス』は、自他共に認める優しい青年で町の巡査であるチョン・バルム(イ・スンギ)と、幼い頃に殺人鬼によって両親を殺され復讐に向かって走っていく無法刑事コ・ムチ(イ・ヒジュン)が、サイコパスの中で上位1%と呼ばれる最も悪辣なプレデターと対峙し、運命が変わる姿を描く本格”ハンター追跡劇”だ。

まるでスリラー映画を見るような強烈なストーリー展開と感覚的な予告映像で、これまでにない新しいドラマの誕生を予告している『マウス』。”万能エンターテイナー”イ・スンギの3年ぶりの復帰作としても期待感を高めており、作品を通じて繰り広げられる彼の活躍ぶりも注目されている。

④キム・ソヒョン主演 KBS『月が浮かぶ川』

KBS『月が浮かぶ川』に出演するキムソヒョン

キム・ソヒョン主演 KBS『月が浮かぶ川』(画像出典:KBS)

2月15日に初放送される『月が浮かぶ川』は、歴史書『三国史記』に記録されている高句麗説話をもと描かれる時代劇で、高句麗が人生の全てだった王女ピョンガン(キム・ソヒョン)と、愛を歴史にした将軍オンダル(ジス)の切ない愛の物語を描いたフュージョン時代劇ロマンスだ。

ドラマ『太王四神記(2007)』、『飛天舞(2008)』など多数の史劇を演出したユン・サンホ監督が演出を手掛け、”時代劇アベンジャーズ”と呼ばれるほどの俳優と制作陣のラインナップで作り上げる時代劇の誕生に期待が集まっている。

⑤チョン・ヘイン主演 JTBC『雪降花』

『雪降花』主演俳優BLACKPINKジスとチョンヘイン

BLACKPINK ジス、チョン・ヘイン主演ドラマ『雪降花』(写真提供:©TOPSTAR NEWS)

今年上半期に放送が予定されている『雪降花』は、JTBC『SKYキャッスル(2018)』の脚本を手掛けたユ・ヒョンミと、チョ・ヒョンタク監督が再タッグを組む作品だ。

同作は、1987年のソウルを舞台に、ある日突然、女子寮に血まみれで飛び込んできた名門大学生スホ(チョン・ヘイン)と、厳しい監視下の中でも彼を匿って治療した大学生ヨンチョ(BLACKPINK ジス)の、切ない愛の物語。

まだ詳細なあらすじなどは明かされていないが、現在出ている情報を総合すると、”南女北男”、”スパイ”、”1980年代・学生運動”の要素が加わったたものと考えられ、今後の続報に注目が集まる。

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⑥チュ・ジフン主演 tvN『智異山』

『智異山』主演俳優チュジフン、チョンジヒョン

チュ・ジフン、チョン・ジヒョン主演ドラマ『智異山』(画像出典:tvN)

今年、下半期の期待作に選ばれる『智異山(チリサン)』は、広大な智異山の秘境を背景に山に登る人々の物語を描くミステリー作品で、俳優チュ・ジフン、女優チョン・ジヒョン、ソン・ドンイル、オ・ジョンセなど豪華俳優の共演で期待感を高めている。

tvN『シグナル(2016)』、Netflix『キングダム』シリーズを執筆した脚本家のキム・ウニ、『ミスター・サンシャイン(2018)』、『トッケビ~君がくれた愛しい日々~(2016)』、『太陽の末裔 Love Under The Sun(2016)』などメガヒット作を演出したイ・ウンボク監督がタッグを組んだ作品だ。

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⑦キム・ユジョン主演 SBS『ホンチョンギ(紅天機)』

 SBS『ホンチョンギ(紅天機)』に出演するキムユジョン

キム・ユジョン主演 SBS『ホンチョンギ(紅天機)』(画像出典:SBS Catch)

史料に短く記録された朝鮮時代唯一の女性画師の物語を題材にしたファンタジーロマンス時代劇『ホンチョンギ(紅天機)』は、絶世の美人女性画工の洪天起(ホン・チョンギ)と、空と星座を読む鑑象監のハ・ラムの運命的な愛を描いたドラマだ。

『ときめき☆成均館スキャンダル(2010)』、『太陽を抱く月(2012)』などを手掛けた小説家チョン・ウンゴル作家の同名ベストセラー小説をドラマ化。

『トンイ(2010)』や『太陽を抱く月』などで主人公の子役時代を演じ、『雲が描いた月明かり(2016)』ではパク・ボゴムの相手役としてヒロイン役を演じたキム・ユジョンがホン・チョンギ役、JYPで練習生だったという経歴持つアン・ヒョソプがハ・ラム役に抜擢され、2021年の注目作になると言われている。

⑧ハ・ジョンウ主演 Netflix『スリナム』

ハジョンウが出演を確定した『スリナム』

『スリナム』に出演するハ・ジョンウ(写真提供:©スポーツ韓国)

Netflixでの配信を予定している『スリナム』は、400憶ウォン(約40億円)台の制作費が投入され、南米の国”スリナム”で麻薬王になった韓国人の実話をもとにしたストーリー。

2018年に公開された映画『工作』でお馴染みの映画界のスター監督ユ・ジョンビン氏が初めて披露するドラマでもあり、トップスター俳優ハ・ジョンウがMBC『H.I.T.-女性特別捜査官-(2007)』以来14年ぶりに出演するドラマで業界から高い注目を集めている。

共演俳優にはファン・ジョンミンが確定した状態であり、2021年3~4月の撮影を目標に主要キャスティング作業とプリプロダクションを進めており、韓国映画ファンが”狂喜乱舞”する組み合わせだと期待されている。

⑨チョン・ジヒョン主演 Netflix『Kingdom:Ashin of the North』

『キングダム』に出演するチョンジヒョン

チョン・ジヒョン主演 Netflix『Kingdom:Ashin of the North』(画像出典:Netflix)

韓国ゾンビブームをもたらしたNetflixドラマシリーズ『キングダム』。この”外伝”となる特別編『Kingdom:Ashin of the North』が、チョン・ジヒョン主演で制作され今年独占配信がスタートする。

『キングダム』は朝鮮王朝時代を舞台にしたゾンビ時代劇。『キングダム』シーズン2の最後に登場したチョン・ジヒョン演じる謎のキャラクター”アシン”のストーリーと、”生死草”の起源が同作で明かされると言われている。

⑩ナムグン・ミン主演 MBC『黒い太陽』

ナムグンミンが出演を確定した『黒い太陽』

『黒い太陽』に出演するナムグン・ミン(画像出典:ナムグン・ミン公式Instagram)

全12部作で制作される『黒い太陽』は、行方不明になった国家情報院最高の現場要員が自分を奈落の底に落とした内部の裏切り者を探し出すため、組織に復帰しながら繰り広げられるストーリー。

国家情報院最高の現場要員ハン・ジヒョク役にはナムグン・ミンが出演を確定。ハン・ジヒョクは完ぺきな業務遂行能力で同僚たちにとって“畏敬”の対象だったが、突然、組織を危機に追い込んだまま姿を消し、1年後に戻ってきて組織を揺るがす役柄だ。

MBCと韓国最大手の動画配信プラットフォームwavveが150億ウォン(約15億円)を投資して制作するブロックバスター級の大作『黒い太陽』は、『オクニョ 運命の女(ひと)(2016)』を演出したキム・ソンヨンプロデューサーが演出を務め、スパイアクション劇の新しい地平を開く予定だ。

*****

壮大なスケールと、名品俳優の出演で華やかなラインナップが揃った2021年の韓国ドラマ。これらの作品が、昨年の熱狂的なブームを継続させることができるか注目されている。




ソン・ジュンギ

HISTORY D&C所属の俳優ソン・ジュンギ(ハングル 송중기)。1985年9月19日生まれ。

2008年ドラマ『霜花店 運命、その愛』でデビュー。

2010年に出演したドラマ『トキメキ 成均館スキャンダル』で一躍名を広め大ブレイクしたソン・ジュンギは以降、映画『私のオオカミ少年』、ドラマ『太陽の末裔』などに出演し人気を博した。

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