2013年、韓国にシンドロームを巻き起こしたドラマ『君の声が聞こえる』。爆発的な人気を博した本作を機にブレイクを果たした俳優のイ・ジョンソクとイ・ボヨン。彼らの近況に関心が寄せられている。

2013年に放送され、最高視聴率24%を超える大ヒット作となったSBS『君の声が聞こえる』。
韓国の放送局が選ぶ”今年のドラマ”にも選ばれ、『第50回百想芸術大賞』をはじめ『第21回大韓民国文化芸能大賞』や『SBS演技大賞』など、数多くの授賞式で映えある賞に輝いた作品だ。

SBS『君の声が聞こえる』は法廷ドラマのレジェンドと呼ばれている

法廷ドラマのレジェンドと呼ばれるSBS『君の声が聞こえる』(写真提供:©スポーツ韓国)

父親が故意の交通事故で亡くなったのをきっかけに、人の心が読める特殊な能力を持った少年スハ(イ・ジョンソク)と、この事件の目撃者であり、決定的な証言をしたヘソン(イ・ボヨン)。この10年後、高校生へと成長したスハは、国選弁護士になったへソンと再会を果たす。2人は殺人犯の復讐を恐れながらも10年前に起きた事件に再び巻き込まれていく‥。

本作は、超能力、三角関係、そして法廷ドラマと、ファンタジーやラブロマンス、サスペンスなどの様々なジャンルを絶妙に組み合わせ、さらに犯罪、恐怖、反転という興味深い素材を盛り込んでいる。

放送当時、16部作として企画されたが、シンドロームに近い人気のおかげで2話ほど延長された。作品性と視聴率の二兎を捕り、法廷ドラマのレジェンドとして後世に残る作品となった。

イ・ジョンソクのキャスティング秘話

 俳優のイ・ジョンソクは今年1月に除隊した

今年1月に除隊した俳優のイ・ジョンソク(画像出典:イ・ジョンソク公式Instagram)

本作の企画段階では、難解なジャンルからあまり期待されていなかったという。見切り発車だったためキャスティングも難航しており、特に”超能力を持った少年”役には懸念が残されていた。
この大役を、脚本家が推薦し続けていたイ・ジョンソクが演じることに決まった後も、制作陣や放送局側は大きな期待を寄せていなかった。だが、彼は脚本家からの熱い期待に応えるかのような熱演を見せ、本人の予想通り、視聴率20%超えというシンドローム級の人気を巻き起こすほどの大きな成功を収めた。

この成功で脚光を浴びたイ・ジョンソクは、SBS『ドクター異邦人(2014)』、SBS『ピノキオ(2014)』で役者としての地位を確立し、その後出演した映画『V.I.P. 修羅の獣たち(2017)』、tvN『ロマンスは別冊付録(2019)』などでトップスターの仲間入りを果たす。

また、2021年1月に除隊した彼は、除隊後の復帰作として映画『魔女2』に特別出演することが決定している。

本作で演技派女優と位置付けられた、イ・ボヨン

一方、イ・ジョンソクとともに主演を務めた女優のイ・ボヨン。
本作で毒気にまみれた俗物の国選弁護士役を演じ、女優としての底力を見せたイ・ボヨンは、『SBS演技大賞』で地上波放送局3社のプロデューサーが選定し授与するプロデューサー賞とともに大賞を受賞している。

女優のイ・ボヨンは次回作でも好演が期待されている

次回作でも好演が期待される女優のイ・ボヨン(画像出典:J.WIDEカンパニー)

また、プライベートでは2013年に俳優のチソンと結婚し、一男一女の母親として幸せな生活を送るイ・ボヨン。公私ともに充実した日々を送る彼女の次回作は、人間味のある作品で視聴者と会っているペク・ミギョン作家の新作『マイン(原題)』だ。

『マイン』は、世の中の偏見から抜け出し、本当に自分を探していく強靭な女性たちの姿を描くドラマで、イ・ボヨンは劇中、トップの座から財閥の嫁になったソ・ヒス役を演じる。
ソ・ヒスは、財閥という新しくて隠密な世界に足を踏み入れ、努力を怠ることなく、堂々とした行動で自分の存在とカラーを守る人物だ。
イ・ボヨンは持ち前の優れた演技力で、キャラクターの人間的な魅力を視聴者に届けるものと期待されている。

***

イ・ジョンソク、イ・ボヨン、ともに『君の声が聞こえる』で”視聴率保証小切手”と呼ばれるほど、確かな数字をはじきだす演技派俳優となった。2021年も彼らの熱演が視聴者を熱くさせる予定だ。










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