“THE韓国ドラマ”といえば、記憶喪失、出生の秘密、不治の病、交通事故、財閥など、最近の日本のドラマ設定では見かけない要素が盛りだくさん。しかし、そんな日本ドラマにない刺激的な要素が、韓国ドラマにハマる理由の1つかもしれない。

※この記事にはネタバレになる内容が含まれています、ご注意ください。

日本ではKBS『冬のソナタ』で有名になった、韓流ドラマブームの火付け役ユン・ソクホ監督の”四季シリーズ”だが、シリーズ第1弾はKBS『秋の童話』だった。今から20年前となる2000年9月18日~11月7日まで放送されたこのドラマは、出生の秘密(取り違え)、不治の病、交通事故、財閥の要素が組み込まれた”THE 韓国ドラマ 教科書”と言えよう。映画『禁じられた遊び』の劇中歌として有名な『Romance』がOSTに使用されたため、この楽曲を聴くと『秋の童話』が思い浮かぶ人もいるはずだ。

『秋の童話』

『秋の童話』(画像出典:KBS)

兄妹の悲劇的な運命が涙を誘う悲しいストーリーで、最高視聴率42.3%を記録した。当時、まだシチュエーションコメディー女優としてのイメージが強かったソン・ヘギョを一気にトップ女優の地位にまで引き上げた作品でもある。

あらすじ

裕福な家庭で両親からの愛情をたっぷり受けながら、優しい兄ジュンソ(ソン・スンホン(子役チェ・ウヒョク))とともに育ったウンソ(ソン・ヘギョ(子役ムン・グニョン))。しかし、ウンソは実の娘ではなかった。近所で小さな食堂を営なむ貧しい未亡人キム・スニム(キム・ヘスク)の娘、シネ(ハン・チェヨン(子役イ・エジョン))と病院で取り違えられたことがわかる。

子どもたちは実の親元に返され、ウンソは14年間ともに暮らしてきた愛する父、母、兄を突然失い、寂しさを抱えたまま食堂を営む実母とともに暮らす。貧しい生活のせいで、学業を諦めホテルで働くことになるが、明るく前向きに生きていた。

ソン・スンホン、ソン・ヘギョ、ウォンビン

左から、ソン・スンホン、ソン・ヘギョ、ウォンビン(画像出典:KBS)

ウンソはホテルの御曹司ハン・テソク(ウォンビン)と出会い、テソクはウンソを愛するように。しかしウンソは、10年ぶりにアメリカから帰国した兄ジュンソと再会し、ジュンソに対し兄妹以上の感情を持っていることに気づく。一方、ジュンソもウンソのことが忘れられずにいた。友人テソクから彼女を紹介されたとき、その相手が妹ウンソだったことに驚きを隠せなかった。ジュンソもウンソを愛していることに気づくが、そのときジュンソには婚約者のユミ(ハン・ナナ)の存在が‥。

そしてある日、体調を崩したウンソが病院で検査を受けると、白血病という診断を受けてしまう‥。

***

KBS『太陽の末裔 Love Under The Sun』(2016)以降、ソンソンカップルといえばソン・ヘギョ&ソン・ジュンギカップルのことを言うが、元祖ソンソンカップルは、『秋の童話』で主演したソン・ヘギョ&ソン・スンホンカップルと言えよう。

そのほか、ウォンビン、ハン・チェヨン、ムン・グニョンなど豪華キャストが出演しており、今では主要出演者全員が主役を任される人気俳優になっている。日本で”韓流四天王”の1人として有名なウォンビンは、日本では深田恭子と共演した日韓共同制作ドラマ『フレンズ』(2002)で有名になったが、韓国では、このドラマで大ブレイクしトップスターの仲間入り。劇中、ウォンビンがソン・ヘギョに対し「いくらなんだ? いくらならいいんだ?」と愛を金で買おうとしたセリフが大流行した。

(関連記事)こんな日韓関係だからこそ、更に恋しくなるあの時のドラマ

とにかく最初から最後まで、涙なくしては見れないドラマで、泣きたいときにこれを見れば、思い切り泣けるだろう。そして、究極の愛に心が洗われること間違いなし。しかしメンタルが病んでいるときに見てしまうと、さらに落ち込んでしまうかもしれないのでそこは注意が必要だ。



ウォンビン

俳優ウォンビン(ハングル 원빈)。1977年11月10日生まれ。

1997年に放送されたKBSドラマ『プロポーズ』で俳優デビュー。
2000年のドラマ『秋の童話』が大ヒットし瞬く間にブレイク、日本の韓流ブームの立役者の一人とも言われている。

2002年には、日韓合作ドラマ『フレンズ』で主役を務めた。

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