2007年に韓国中をときめかせた伝説のドラマ『コーヒープリンス1号店』。最近、主要キャストが13年振りに再会を果たすという、ファンにとって感涙ものの企画が放送され、盛り上がりを見せた。本作はコン・ユの代表的作品であり”夏の代名詞ドラマ”とも言われているが、彼には”冬の代名詞ドラマ”とも呼べる『トッケビ』で主演を担っている。
Danmeeでは、最近何度か取り上げて記事を掲載しているMBCドラマ『コーヒープリンス1号店』。
9月24日にはMBCスペシャル『青春ドキュメンタリー 再び二十歳』で、およそ13年ぶりに主要キャストが再会、当時を振り返る姿が反響を呼んだ。
コン・ユの夏ドラマ『コーヒープリンス1号店』
『コーヒープリンス1号店』は、2007年の7月から8月に全17話で放送されたラブストーリー。
当時はまだ珍しかった”男装”と、カフェを舞台に繰り広げられるロマンスに視聴者は釘付けに。最終回では27.8%の最高視聴率を記録し、韓国にカフェブームを作ったパイオニア的ドラマとも言われている。
(関連記事)「君が男だろうと、宇宙人だろうと..」夏になると思い出す13年前 コン・ユのセリフ
コン・ユが演じたチェ・ハンギョルは、感情をストレートに出す性格。見た目も性格もボーイッシュなコ・ウンチャン(ユン・ウネ)への愛をまっすぐに伝えたセリフの数々は、暑い夏をさらに熱くさせた。
ハンギョルがウンチャンに伝えた「君が好きだ。君が男だろうと、宇宙人だろうと、もう気にしない。行くところまで行ってみよう」というセリフは、何年経っても心のときめきを思い出させてくれる。
そして日本では韓流ブームが到来していた勢いで、東京の新大久保に”コーヒープリンス”というカフェがオープンしたほど。
この作品で、コン・ユはライジングスターとして知名度を上げ、夏になると思い出される作品とともに、彼の姿が思い出されるようになる。
『青春ドキュメンタリー~』でコン・ユは「この番組に出演するか迷った」と打ち明けた。その理由に「当時の気持ちのまま、作品を胸にしまっておきたいと思った。大好きな思い出だから、いま(作品について)話したら、その思いが変わってしまうかもしれない気がして」と吐露。
また「他の作品では感じる”照れくさい、恥ずかしい”という感情が、なぜかハンギョルにだけは感じない。理由は自分でも分からない」と、作品に格別な愛情を見せた。
それほどまでに『コーヒープリンス1号店』は、視聴者だけでなく、出演者たちの心にも強い思いを残したようだ。
コン・ユの冬ドラマ『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』(2016)
『トッケビ』もまた、コン・ユの新たな魅力を引き出したと言われている作品で、やはり多くの視聴者の心をつかんだ。
数々のヒット作を生み出した作家のキム・ウンスク氏が、3年もの時間をかけて構想したという『トッケビ』。本作の主役であるトッケビをコン・ユに演じてもらうため、キム氏は5年もの間、彼にラブコールを送り続けて実現した秀作だ。
物語の中には詩的表現が多く登場し、コン・ユの低く落ち着いた声で語られる美しい言葉たちは、大人のロマンスを感じさせた。
中でも「君とともにした時間すべてが眩しかった。天気の良い日でも、天気の悪い日でもすべて良い日々だった」というセリフは、忘れがたい名場面の一つだ。
(関連動画)トッケビ OST Part4 byCrush ‘Beautiful’ MV
まさに”シンドローム(症候群)”と言われたほど、ドラマ終了直後には”トッケビロス”という言葉が飛び交い、劇中に登場した”ソバ君”のぬいぐるみは爆発的ヒット。またチ・ウンタク(キム・ゴウン)がキム・シン(コン・ユ)に貸してあげた詩集『もしかしたら星たちが君の悲しみを持っていくかもしれない』もベストセラーとなった。
『コーヒープリンス1号店』のコン・ユが爽やかで、ストレートな青春の魅力を見せてくれたとするなら、『トッケビ』のコン・ユは重厚で落ち着いた大人の魅力を見せてくれた。
季節が変わるたびに、名作ドラマを思い出させてくれるコン・ユの俳優力に魅了されたら最後、そこから抜け出せる視聴者などいないのではないだろうか。
今年もあと2カ月と少し。気が付けば、『トッケビ』の似合う季節が、すぐそこまで来ている。
コン・ユ
マネジメントSOOP所属の俳優コン・ユ(ハングル 공유)。1979年7月10日生まれ。
“コン・ユ”という芸名は両親の苗字から付けられたもので、本名は、コン・ジチョル。
2000年、Mnet VJ 7期として芸能界にデビューしたコン・ユは、2001年KBSドラマ『学校4』を通じて演技者としてデビュー。
2007年、日本でも人気を博したドラマ『コーヒープリンス1号店』が大ヒットし、この年MBC演技大賞で優秀賞を受賞。当ドラマは、コン・ユの出世作となった。
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