ラブストーリーをはじめ、Kゾンビやアクション、バイオレンスなど、多岐に渡るジャンルで視聴者を楽しませている”韓国ドラマ”。しかし、そのすべてが人気を得ている訳ではない。最近ではK-POPアイドルが多く出演する”アイドルドラマ”が苦しい視聴率を強いられているよう。この状況を韓国メディアが分析し、報じている。
日本でも様々なストリーミングサービスを通じて視聴することができる、”韓国ドラマ”。
最近の人気ジャンルであるKゾンビやアクション、バイオレンスを筆頭に、根強い人気を見せるラブストーリーやヒューマンドラマと、あらゆるジャンルで良質な作品が揃っているのが特徴だ。
しかしながら、どの作品も大ヒットといかないのが現状のよう。その中でも特に、視聴率の伸び悩みを見せているのが、K-POPアイドルが出演するドラマだという。

K-POPアイドルが多数出演した、SBS『君の夜になってあげる』(画像出典:SBS)
韓国メディア・ハンギョレ新聞はこの状況を「また1つ、アイドルドラマが存在感を示せずに幕を閉じた」とし「K-POPに向けた情熱は熱いが、アイドルのドラマを見る視線は冷たいばかりだ」と、アイドルドラマの厳しい現状を報じている。
同メディアが挙げたのは、先月23日に放送終了したSBS『君の夜になってあげる』。
このドラマは、U-KISS(ユー・キス)のジュン、NU’EST(ニューイースト)のJR(ジェイアール)、Wanna One(ワナワン)出身のユン・ジソン、AB6IX(エイビーシックス)のキム・ドンヒョンなど、人気アイドルが多数出演した。
しかし、初回の視聴率2.1%(ニールセンコリア全国基準)が本作の最高視聴率となってしまった。その後放送された第2話から第12話までは、視聴率が1.1%から1.7%を行き来するという厳しい数字をはじき出したためだ。

JTBC『IDOL:THE COUP D’ETAT』は厳しい視聴率を強いられた(画像出典:JTBCdrama公式Instagram)
また、これ以前にも残念な結果となったアイドルドラマもある。
昨年7月に放送を終えたKBS『イミテーション』は1%台の視聴率で終了。また、昨年12月に幕を閉じたJTBC『IDOL:THE COUP D’ETAT』も、第12話まで放送されたが視聴率が1%を超える回はなかった。放映中は”0%台のドラマ”と呼ばれ、冷ややかな空気に包まれていた。
しかし、すべてのアイドルドラマが残念な成績で終わった訳ではない。
2011年に放送されたKBS『ドリームハイ』は、女優のスジや、2PMのテギョンとウヨン、IUなどが出演し爆発的な人気を集めた。初回視聴率10.3%でスタートした本作は、最終回で17.2%を記録。
また、SBS『美男ですね(2009)』も視聴率10%を超え、熱い人気に包まれたまま幕を閉じている。

大成功を収めたレジェンドアイドルドラマ、KBS『ドリームハイ』(画像出典:KBS)
つまり、すべてのアイドルドラマが人気がない訳ではなかったのだ。
この状況について同メディアは「視聴率がドラマの完成度を評価する絶対基準ではないが、大衆の関心を示す基準である」と前置きした上で、なぜ低迷するのかを説明している。
同メディアは、アイドルドラマの相次ぐ興行失敗を巡り、様々な分析が出ているとし、その理由を「まず、遅い時間帯の編成のためという分析だ」と説明。
実際に『君の夜になってあげる』、『イミテーション』、『IDOL:THE COUP D’ETAT』はいずれも、夜11時台に編成されていた。
これについて同メディアは「放送が深夜のため、アイドルドラマの主な視聴者である10代から20代の流入に期待しにくかったということだ」と報じている。
続いて、2つ目の理由として「YouTube(ユーチューブ)などSNSの拡散による状況変化」だと伝えている。
これは、かつて、アイドルは神秘主義というコンセプトで、大衆の前に姿を現さずベールに包まれていた。しかし最近では、アイドルが自主的なコンテンツを作り、YouTubeやInstagram(インスタグラム)などでプライベートの姿も共有している。つまり、アイドルの日常がもはや目新しくないということだ。
さらに、何人かのアイドルは”演技力不足”という議論が巻き起こるなどし、”アイドルが出演するドラマは没入感もなく面白くない”という認識を、視聴者が持ってしまったことも理由だろう。
(関連記事)『スノードロップ』海外ファンは気付けない、韓国人がジスに’うるさい’理由
しかしながらこの一方で、EXO(エクソ)のD.O.(ディオ)や9人組グループZE:A(ゼア)のイム・シワンとパク・ヒョンシク、さらに2PMのジュノなど、俳優顔負けの優れた演技力を持つアイドル、”演技ドル”も存在する。
すべてのアイドルドラマが不振な訳ではないが、放送する時間帯や出演するアーティストの神秘性など、様々な理由が絡まりこのような結果を生んでしまったようだ。
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