日韓で話題を集めている、TV朝鮮の新週末ミニシリーズ『結婚作詞 離婚作曲3』。ここで異彩を放っているのが、女優のチョン・スギョンだ。彼女は過去、劇中で演じたキャラクターと同じ経験をしてきたという。その”経験”とは。

日韓で話題沸騰のドラマ、TV朝鮮の新週末ミニシリーズ『結婚作詞 離婚作曲3』。

『結婚作詞 離婚作曲3』はNetflixでも配信中の人気ドラマ

Netflixでも配信中の人気ドラマ、『結婚作詞 離婚作曲3』(写真提供:©スポーツ韓国)

日本ではNetflix(ネットフリックス)にて配信され、デイリーランキングの常連となるほど高い人気を誇っている。

TV朝鮮ドラマの新しい歴史を打ち立てたと称される本作は、2021年に放送された『結婚作詞 離婚作曲』シリーズの続編。成功した30代、40代、50代の魅力的な3人のヒロインに降りかかる、想像もできなかった不幸に関する物語で、真実の愛を求める夫婦の不協和音を描いている。

インパクトの強いキャラクターが多く登場する中、特に目を引く女優がいる。それはチョン・スギョンだ。

劇中、夫である大学教授パク・ヘリュンを献身的に支えるも、彼の不倫により離婚されてしまう、50代の妻イ・シウンに扮している。

実は、チョン・スギョン自身も、キャラクターと同じく離婚経験者だという。

劇中、50代の妻イ・シウンに扮したチョン・スギョン

チョン・スギョンは劇中、50代の妻イ・シウンに扮した(画像出典:TV朝鮮)

1966年8月生まれで、現在55歳(日本年齢)のチョン・スギョン。ドラマや映画で活躍を見せる彼女であるが、元々はミュージカル界の大スターだった。

第1世代ミュージカル俳優として活躍を見せてきた彼女は、同業者であるミュージカル俳優と1993年に結婚。結婚後も夫婦揃って同じ作品に出演するなどし、”夫婦俳優”として有名になった。

しかし、残念なことに2人はその後、離婚することに。

自身も離婚を経験し、演じたキャラクターも同じ経験を持つ役だ

演じたキャラクターと同じく、自身も離婚経験者だという(画像出典: willent公式Instagram)

チョン・スギョンはその理由をこう明かしている。

「一緒に、娘たちを育ててくれる夫が必要だった。しかし、元夫の無関心さに傷つき、1人で育児をしていくことで身体までが傷ついた。心身ともに傷だらけになった」

彼女と元夫の間には双子の娘がいる。しかし、元夫は育児に協力的ではなかったようだ。

元夫はミュージカル俳優だけでなく、事業も展開していたのだが、時同じくして経営困難になり、多忙を極めていたそうだ。

このことで元夫は育児に参加できず、チョン・スギョンが今で言う”ワンオペ”で双子の育児をこなし、疲れ果ててしまったのだろう。

彼女は離婚する際、子どもに問いかけたそうだ。「両親が仲が悪くなって喧嘩することもある。そんな姿を見たい? それとも、お母さん、お父さんという事実は変わらず、喧嘩しないよう離れて住むのがいいと思う?」と。

娘たちの答えはと言うと、後者を選んだという。

離婚してしばらく経った2014年、彼女は韓国系アメリカ人の男性と再婚。双子の娘とともに幸せな時間を過ごしているという。

さすがミュージカル界のトップスター、華やかな雰囲気が良く似合うチョン・スギョン

華やかな雰囲気が良く似合うチョン・スギョン。さすがミュージカル界のトップスターだ(画像出典: willent公式Instagram)

『結婚作詞 離婚作曲』シリーズで、日本でも名を知らせたチョン・スギョン。

韓国ドラマファンの中には見覚えのある人も少なくないはず。ミュージカル俳優として活動するとともに、ドラマや映画へも精力的に出演してきた。

近作に、ドラマ『シカゴタイプライター(2017)』、『ボクスが帰ってきた(2018)』、『浮気したら死ぬ(2020)』、『ドドソソララソ(2020)』などがあり、映画では『あなたの初恋探します(2010)』、『フェニックス~約束の歌~(2013)』など日本でも人気作に登場している。

数多くの出演作を誇りながらも、ミュージカル界を留守にすることなく、2020年には人気ミュージカル『ブロードウェイ42番街』にも出演。トップスターらしい貫禄あるステージを披露していた。

華やかなミュージカル界のトップスター、チョン・スギョン。ドラマ界でも抜群の実力を発揮している。






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