【韓流20周年企画-ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』編】2022年は、日韓同時開催が話題となったFIFAサッカーワールドカップから20年を迎える年となる。振り返ると日本の韓流ブームの歩みも、同じようなタイミングだったのではないだろうか‥今回は、日本で男性視聴者を多く輩出した、レジェンド時代劇『宮廷女官チャングムの誓い』の日本エピソードを紹介します。
ペ・ヨンジュン&チェ・ジウ主演の『冬のソナタ(2002)』とともに、韓流ブームのきっかけと言われているのが、韓国時代劇『宮廷女官チャングムの誓い(2003)』だ。
日本では2005年に放送され、NHKが初めて放送した韓国時代劇であることから、当時はこのドラマをきっかけに”韓流”を知ったという人も多かった。

不朽の名作と称される、韓国時代劇『宮廷女官チャングムの誓い』(画像出典:MBCドラマ)
韓国で平均視聴率41.6%という驚異的な記録をはじき出し、”名作中の名作”と呼ばれた『宮廷女官チャングムの誓い』は、本国同様に日本でも絶大な人気を得ている。
このドラマは、主演にイ・ヨンエとチ・ジニを迎え、身分制度が厳しい時代に生まれたチャングムが宮廷料理人や女医として活躍し、”大長今”の称号を与えられるまでの波乱の人生を描いた作品だ。
朝鮮王朝時代を舞台に、主人公チャングムは亡くなった母の意志を継ぎ、宮女の最高位を目指すため奮闘。前半は料理人、後半は医女として宮廷に仕え、朝鮮史上初となる国王の主治医になったチャングムの波乱万丈なサクセスストーリーに、視聴者はみな魅了されていた。
日本で放送された当時、本作の影響力は絶大だったようだ。
韓流ブームを楽しむ女性に対し、縁遠いと感じていた男性たちも『宮廷女官チャングムの誓い』の魅力には勝てなかったようで、ドラマにハマる男性視聴者が続出したという。
実際、NHKに届いたファンメールの3割ほどが、50代の男性ファンからであるというエピソードも残っているほど。
本作が日本の韓流ブームに及ぼした”一風変わった”影響は、中高年男性までをも韓流ドラマの視聴者にさせたということだろう。
『冬のソナタ』が日本女性ファンを多く輩出したように、『宮廷女官チャングムの誓い』は日本の中年男性、つまり韓流文化と縁遠かった存在までを視聴者にさせてしまった。
しかし、「ドラマを見ている」「ドラマファンである」というカミングアウトはどこか気恥ずかしさが残ったようで、言い出せない男性が多かったという。

既存の韓流ファンのみならず、男性の視聴者も夢中にさせていた (画像出典:MBCドラマ)
そんな”シャイ韓流男性”を多く輩出した『宮廷女官チャングムの誓い』。
彼らが興味を持ったのは、やはり”歴史もの”といったジャンルだからではないだろうか。
また、逆境とあらゆる妨害を受けながらも最高の地位に立った、いわゆる立志伝的なストーリーが日本の男性視聴者の好みに合っていたとも言われている。
つまり、ロマンチックなラブストーリーよりも、どちらかと言えば背景がしっかり描かれている時代劇の方が、男性視聴者には見やすかったことも理由のようだ。
もちろん、主人公を演じたイ・ヨンエの美しさや抜群の演技力も、多くのドラマファンを輩出した理由でもある。
ドラマファンとなった”シャイ韓流男性”はこれまで、韓国についての知識も興味も薄く、爆発的なヨン様ブームを遠めに眺めていただけであったが、本作をきっかけに”韓国”という国に興味を持つようになった。
これ以降、良い意味でも悪い意味でも”韓国”という国は、日本において注目を集めるようになっていく。
余談であるが、このドラマ人気により、韓国の薬膳料理や東洋医学までもが日本でも周知されるようになったそうだ。
『宮廷女官チャングムの誓い』は、これまで”韓流”とは縁遠かった男性視聴者までを魅了したレジェンド時代劇だ。不朽の名作と呼ばれるだけあり、現在もドラマはもちろん、キャストにまで愛が届けられている。
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