韓流スターへの階段は、一段上がることさえ容易ではない。日本でよく”一発屋”と表されるが、実はその一発を当てること自体、すごいことなのだ。にもかかわらず”スター”の階段が用意されている俳優は、1度のブレイクでは終わらない。そんなスター俳優を独断と偏見(韓国国内での視聴率や話題性/海外での人気ぶり)で紹介する。
俳優が知名度を上げる時、本人の実力もさることながら、いろいろな要素がタイミング良く重なり合わなければならない。もちろん、運も味方につけるのは必須だ。
今回はそれらをつかみ取って”ブレイク”した回数とそのスター俳優を紹介する。
ヒョンビン/3回
ブレイク回数だけを見れば、ヒョンビンの右に出るものはいない、まさに’韓ドラ界の横綱’ではないだろうか。
『私の名前はキム・サムスン』(2005)
2005年に出演したMBC『私の名前はキム・サムスン』は、韓国ラブコメディーの金字塔と呼ばれるほど、絶大な人気を博した。
ヒョンビンは劇中で、会えば憎まれ口をたたき合うキム・サムスン(キム・ソナ)と、ひょんなことから契約恋愛をすることになった生意気な青年実業家、ヒョン・ジノンを演じた。
強気な姿から切ない表情まで、女心をくすぐる演技を披露し、また亡き兄の忘れ形見である姪っ子に読み聞かせた児童文学『モモ』は、ドラマ放送後に韓国でベストセラーになったほど。
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『シークレット・ガーデン』(2010)
ヒョンビン演じる高級デパートCEOと、ハ・ジウォン演じるスタントウーマンの魂が入れ替わることから、奇跡の恋が生まれるファンタジー・ラブストーリー。
キム・ジュウォン(ヒョンビン)とキル・ライム(ハ・ジウォン)は、食堂の女主人からお土産にもらった”薬酒”を飲んで目が覚めると魂が入れ替わってしまい、この危機を乗り越えようと奮闘。ヒョンビンが女性の演技を見事に演じ、話題に。
またカプチーノの泡を付けたライムの唇にキスしたジュウォンの”バブルキス”は現在も名キスシーンとして語り継がれている。
『愛の不時着』(2019)
まだまだ人気冷めやらぬ『愛の不時着』シンドローム。9月27日には、ヒロインのソン・イェジンが初の日本オンラインファンミーティングを行ったことが記憶に新しい。
韓国の財閥令嬢であるユン・セリ(ソン・イェジン)が、パラグライダーで北朝鮮に不時着してしまうことから恋の口火が切られる。セリを発見した北朝鮮軍の将校、リ・ジョンヒョク(ヒョンビン)は、彼女を隠し守るうちに恋に落ちてしまい‥。
新型コロナウイルスの影響で、自宅で過ごす時間が増えたことも手伝い、日本ではNetflixで本作品を視聴する人が続出。日本のテレビでも取り上げられるほど、大きなブームを巻き起こした。そして、再三のヒョンビン人気。新たな世代にも、その名を知らしめることとなった。
すでにスター俳優ながら、代表作と呼べる作品を更新するヒョンビンの実力には驚かされるばかりだ。
コン・ユ/2回
彼に低迷期はあったのか? と疑問が持たれるほど安定的人気を持つコン・ユ。そんな彼も2度のブレイクを経験。ドラマでは2回ブレイクを果たしたが、映画界での活躍も合わせたら、横綱級の俳優であることは間違いなし!
『コーヒープリンス1号店』(2007)
2007年に韓国MBCで放送され、今でも人々の心に鮮明に記憶されている名作『コーヒープリンス1号店』。13年という歳月を経て、最近共演者が番組で再会を果たし、ファンにとって夢の共演が耳目を集めた。
(関連記事)‘コーヒープリンス1号店’ 13年ぶりの集合!今さらどうでもいい’トリビア’まとめ
今となっては”コン・ユといえば『コーヒープリンス一号店』”と代名詞的作品だが、オファーを受けた時は出演すべきか悩んでいたと後に語り、視聴者を驚かせた。しかし、「消えゆく情熱を呼び覚ましてくれた意味のある作品だった」と、感謝しているとも伝えている。
『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』(2016)
tvNの開局10周年特別企画として制作されたドラマ。ケーブルチャンネルでは異例の視聴率をたたき出し、数々の賞を受賞した。
大人の雰囲気を帯びながらも、登場人物のコミカルなやりとりが人気を呼んだ。本作を手掛けた作家のキム・ウンスク氏は、コン・ユに5年間オファーし続けたというエピソードも有名な話。
パク・ボゴム/1回
今年8月31日に現役入隊し、現在俳優業は休止中のパク・ボゴム。現在放送中のtvNドラマ『青春記録』で等身大の役柄を演じ、変わらず話題の中心人物だ。
『恋のスケッチ ~応答せよ1988~』(2016)
『応答シリーズ』3作目で、ソウルオリンピックの開催年である1988年を舞台にした、幼なじみ4人とその家族たちの物語。
パク・ボゴムは天才囲棋士チェ・テクに扮し、放送当初は目立った活躍がなかったものの、徐々に話題の中心へ。最終的にはヒロインのドクソン(Girl’s Day ヘリ)の伴侶となった。棋士としての顔と、普段の天然な姿にギャップ萌えした視聴者が続出。
(関連記事)パク・ボゴム 入隊前最後の集い?「応答せよ1988」幼馴染たちの変わらぬ友情
勢いをそのままに、KBS2『雲が描いた月明り』で単独主演を務め、迫真の演技を披露。見事スター俳優という地位を、不動のものにした。
キム・スヒョン/1回
tvNドラマ『サイコだけど大丈夫』で除隊後本格復帰を果たしたキム・スヒョン。『サイコ~』への出演を決めた理由に「心の傷が癒されていく様子を、演技できちんと伝えたいと思った」と言及。30代を迎え、演技への心境の変化を打ち明けて話題となった。
(関連記事)低視聴率だけど大丈夫‥キム・スヒョン復帰作の韓ドラが愛される理由
『星から来たあなた』(2013)
KBS『ドリームハイ』(2011)、MBC『太陽を抱く月』(2012)ももちろん、彼の知名度を上げた作品であるが、ブレイクという意味では、アジアや海外の視聴者の関心を引き付けた作品は『星から来たあなた』ではないだろうか。
400年近く地球に生活する宇宙人ト・ミンジュン(キム・スヒョン)が、うとましいと思っていたマンションの隣人で有名女優のチョン・ソンイ(チョン・ジヒョン)に振り回され、戸惑いながらも徐々に気持ちが恋心へと変化していく様子が視聴者の共感を呼び、2人の別離シーンでは涙腺崩壊した人も多かったのでは。
***
第一線で活躍を維持し続けることが、どれだけ大変かを思い知るとともに、常に話題を集め続けるスター俳優の唯一無二の存在感は、今後も私たちの心をつかんで、離してくれそうにない。
ヒョンビン
韓国の人気俳優ヒョンビン(ハングル 현빈)。1982年9月25日生まれ。
2003年にKBSのテレビドラマ『ボディガード』(2003)でデビュー。
2005年にMBCドラマ『私の名前はキム・サムスン』(2005)で大ブレイク。韓流スターとして、韓国や日本、中国をはじめアジア全域で人気を博している。
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