ドラマ『愛の不時着』や、映画『コンフィデンシャル / 共助』で男気溢れるたくましい役柄を演じ、すっかり「軍人が似合う俳優」となったヒョンビン。入隊前後で演じるキャラクターのイメージがガラッと変わったヒョンビンだが、その理由の1つに入隊中に体験した心境の変化もあるようだ。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
韓国tvNドラマ『愛の不時着』で、多くの視聴者にトキメキを与えた俳優ヒョンビン。彼が演じた北朝鮮将校リ・ジョンヒョク役は、”ラブコメの神”、”メローキング”と呼ばれるヒョンビンの強みが100%、いや200%溢れたキャラクターであったと言える。
実際、同作の”力”にはヒョンビンの卓越した演技力が挙げられる。無関心なように見えて、ヒロインに想いを寄せる”ツンデレ”な姿、恋人が危険な目に遭うとどこからともなく現れるスーパーマンのようなアクション。それに加え、優れた”フィジカル”と”男気あふれる軍服姿”も話題になり、広い肩幅と優れた筋肉美がより映えるミリタリールックは男性的な魅力を放出し、世の女性たちの心、いや、軍人のように強い男に憧れを持つ世の男性の心も掴んだ。
ロマンスの柔らかさと軍人という強さが交わり、”彼の人生の中で最も記憶に残る配役”を更新したヒョンビンは、次期作として、2017年に780万人の観客を動員して興行に成功した映画『コンフィデンシャル / 共助』の続編『共助2・インターナショナル』への出演を確定。前作に続き今回も”エリート北朝鮮刑事”リム・チョルリョン役で豪快なアクション演技が期待されている。
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ヒョンビンは『共助2・インターナショナル』への出演が確定している(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
これまで『私の名前はキム・サムスン(2005)』『シークレット・ガーデン(2010)』など多様なジャンルの作品に出演し、フィルモグラフィーを積んできたヒョンビンだが、除隊後には『逆鱗(2014)』、『スウィンダラーズ(2017)』、『ザ・ネゴシエーション(2018)』など、新たなジャンルと強くたくましい配役でイメージチェンジを図った。
入隊前後で大きく変わったヒョンビンのイメージ。軍入隊中、彼にどのような心境の変化があったのだろうか。そこには、”軍人も認める国宝級ハンサム”であるヒョンビンに、陥らざるを得ない要素があった。
ヒョンビンは2011年、人気絶頂の中、一般男性が果たす兵役以上に軍務が厳しいと言われている海兵隊に入隊。彼は、訓練所に入隊してから受けた特別インタビューで、「私にとって、軍務期間はとても貴重な時間です。自身の限界に挑んでみたくて海兵隊に入隊しました。俳優の仕事は経験を積むことが大切なので、ここで過ごす経験が後で生きてくると思います」と語ったことがある。
海兵隊の軍生活で国防部長官と海兵隊司令官から表彰状を受けて模範的な軍人だったヒョンビンは、人間の限界を経験するほど大変な訓練を受け、芸能人ならではの特権は受けることなく”韓国国民の中の一人の男”として各種訓練に参加し、軍務を全う。
その誠実な姿は、過去に放送された海兵隊のドキュメンタリー番組『大韓民国 海兵1137期 その男の選択』でも公開され、特に、同期兵士たちの証言が話題に。

仲間が語ったヒョンビンの”香り”とは(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
海兵隊の従軍牧師(軍隊内部で牧師として活動する軍人)はヒョンビンに対して「海兵の大きな力になっている。全ての国民と国防の義務を控えている青年たちに大きな手本になるだろう」と信頼感を表し、ヒョンビンと同期の将兵は「ヒョンビンさんは親しい兄のように気を遣ってくれる。年上なので、精神的に支えてくれる役割をしてくれているようだ」とし、「常に塗っているリップグロスがあって、その香りが漂うたびにヒョンビンさんが近くにいることを実感する」と語ったことも。
“香り”というのは、時に温かな人間味を感じさせるものだが、リップグロスという鼻で感じるヒョンビンの香りは、周囲の人の心を和ませ、過酷な軍務の中で心地よい追風となったことだろう。
そして、ヒョンビン自身も慕ってくれる仲間と共に、軍隊生活を通じてポジティブな思考や心身のたくましさを培い、これが俳優キャリアを築いていく上でプラスの効果に。リ・ジョンヒョク役やリム・チョルリョン役など、”寡黙でありながらも、深い人間味と仲間意識を持ったキャラクター作り”の部分で活かされ、新ジャンルでも成功を導いたのではないだろうか。
(関連記事)‘愛の不時着’ 北朝鮮兵士を演じきったヒョンビンの’リアル軍人’海兵隊時代
ヒョンビン
韓国の人気俳優ヒョンビン(ハングル 현빈)。1982年9月25日生まれ。
2003年にKBSのテレビドラマ『ボディガード』(2003)でデビュー。
2005年にMBCドラマ『私の名前はキム・サムスン』(2005)で大ブレイク。韓流スターとして、韓国や日本、中国をはじめアジア全域で人気を博している。
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