日韓で絶大な人気を誇り、数多くの映画やドラマで卓越した演技力を披露、輝かしい受賞歴を持つ‥と、どこまでも完璧な俳優コン・ユ。彼のキャリアが特に光り輝いたのは4年前のことだ。
ブラウン管とスクリーンを行き来し、粘り強い活動で幅広い演技力を披露している俳優コン・ユ。日韓で愛されている彼の出演作はどれも爆発的な人気を博している。
爽やかで親しみを与えるビジュアルに人間離れした抜群のスタイルを持ち、ファッション界からも多くの愛が届けられているようだ。
また、2013年にはユニセフ韓国委員会児童権利特別代表に、2014年には国税庁広報大使にも任命され、誠実な人柄が評価されており、着実に寄付や善行を続けてきている人物だ。
優れた演技力と抜群のビジュアルを兼ね備えたコン・ユの名を世に広めたのは、2007年に放送されたMBCドラマ『コーヒープリンス一号店』だろう。
当時彼は”自分の色を持つ俳優になりたい”という目標を持つ反面で、”自身が消耗されているのではないか”という俳優ならではの悩みを抱いていた。
そうした悩みを抱えながらも出演に至った当ドラマは、コン・ユに”ロマンス演技が得意な俳優”という彼独自の色を与えるに至っている。
コン・ユは 「’コーヒープリンス一号店’に出演しなかったら今の自分の人生がどうなっていたか分からない」とし「消えゆく情熱を呼び覚ましてくれた意味のある作品」と当ドラマへの感謝の気持ちを表わしている。
(関連記事)”コーヒープリンス一号店”に出たくなかった.. コン・ユの告白に視聴者からは驚きの声が
また、当ドラマでの高い演技力が認められ、2007年MBC演技大賞優秀賞を受賞するという快挙も遂げている。
本作で注目を浴びたコン・ユは、これを機に輝かしいフィルモグラフィーを重ね、着実にキャリアを積んでいくことに。
俳優としてのキャリアが爆発したのは、4年前である2016年のこと。この一年間で彼の活躍と知名度が全世界で広まり、大ブレイクを果たしている。
特に4年前の今日、2016年5月13日こそが、彼の”キャリアハイ”のスタート日と言えよう。
この日は、カンヌ国際映画祭ミッドナイト・スクリーニング部門で特別招待作品として、コン・ユ主演映画『新感染 ファイナル・エクスプレス(邦題)』が初演された日である。
高速鉄道の車内を舞台にゾンビのパンデミックによる恐怖とそれらに巻き込まれる人間模様を描いた本作は、韓国では2016年7月20日に一般公開されており、韓国での観客動員数は1,156万人を突破し、興行収入は931億ウォンという驚異的な大ヒットを記録した。
また、2016年に観客動員数が1000万人を超えた映画は『新感染 ファイナル・エクスプレス』だけであった。
年間で1000万人の観客動員数を記録する映画は平均2本以下と言われており、多額の製作費をつぎ込み、トップクラスの俳優が大勢出演したとしても500万人の動員を達成することすら容易ではないのが映画界の成績だ。
それほど’千万観客’作品は異例であり、かつ偉業と言える。損益分岐点を超えても十分に成功した映画だと言えよう。
続いて公開されたのは、韓国が誇る名優ソン・ガンホと共に主演を務めた『密偵(邦題)』。
日本統治時代の朝鮮を舞台に、主要施設を破壊するために上海から京城に爆弾を運ぼうとするグループと、彼らを追いつめる日本警察のシリアスな死闘を描いた作品だ。
韓国では2016年9月7日に公開され、観客動員数は750万人、興行収入は5530万米ドル(約677億ウォン)を記録している。本作もまた、作品としても興行から見ても大成功をおさめている。
そして、韓国をはじめとしたアジア圏で絶大な支持を得た、tvNドラマ『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』。
韓国で古来から伝承されている不思議力を持つ存在である不死身のトッケビと、トッケビの花嫁である女子高生が織りなすファンタジーラブロマンスだ。
ヒットメーカーであるキム・ウンスクが脚本を担当し、各話とも映画のような壮大なスケール感で描かれたことでも高い人気を呼び、全世界でシンドロームを巻き起こしている。
また、最高視聴率20.5%を記録し、チャンネル歴代視聴率1位を獲得したことも大きな話題となった。
このように、2月公開の映画『男と女』をはじめ、『新感染 ファイナル・エクスプレス』、『密偵』、そしてドラマ『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』と相次いで公開され、『男と女』以外の3作は輝かしい記録を打ち立てた作品に出演したコン・ユ。
※『男と女』は大ヒットとはいかなかったものの、本作で2016韓国映画を輝かせたスター賞を受賞している。
3本の映画と1本のドラマに出演した2016年は、彼の”キャリアハイ”となった最高の一年であり、”コン・ユの年”と言っても過言ではないだろう。
現在も映画『ワンダーランド』やNetflixドラマ『静けさの海』といった数々の新作オファーが絶えない実力派俳優ゆえ、今後もまた輝かしい”キャリアハイ”が到来することだろう。
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