今年1月より、韓国大手事務所JYPエンターテイメントとソニーミュージックによる共同ガールズグループプロジェクト『Nizi Project』が行われ、昨日最終的にデビューするメンバーが決定した。日本テレビでは深夜番組から朝の情報番組まで、毎週ハイライトを放送しオーディションの行方が注目されていた。そんな彼女たちがデビューというチケットをつかみ取るまでに披露した、JYPの楽曲をまとめてみた。

2019年7月からJYPエンターテイメント(以下、JYP)とソニーミュージックによる共同グローバル・オーディション『Nizi Project』が開催されていた。今月25日に最終的なデビューメンバーが選抜され、大規模プロジェクトが終幕。選ばれた9名は、グローバルガールズグループ“NiziU(ニジュー)”として今秋にデビュー予定だ。1万人以上の応募者の中から選ばれた9名は、これからプロのアーティストとして華々しい世界へ羽ばたいていく。

左上から右方向へ上位9人の名前が呼ばれた。

「NiziU」メンバー(上段左から)マコ、リク、リマ(中段左から)リオ、マヤ、ミイヒ(下段左から)マユカ、アヤカ、ニナ(画像出典: Nizi Project 公式Facebook)

彼女たちが切磋琢磨した模様は、動画配信サービスHulu(フールー)やYouTube、日本テレビ『スッキリ』『虹のかけ橋』で放送され、未熟な姿だった彼女たちの顔つきや姿勢が変化していく様子が視聴者の共感を得ることとなった。そのため、すでに彼女たちのファンはたくさん存在している。

Nizi Project練習生たちが、JYPに所属するグループの楽曲でパフォーマンスを披露していたが、その放送をきっかけに改めてオリジナルを聴きなおしたり、別グループの楽曲を知るきっかけになったという声をしばしば耳にした。そこで、Nizi Project “Part2”で、彼女たちに課されてきたミッション課題曲で登場したJYPアーティストの楽曲をまとめて紹介したい。

TWICE

すっかりお姉さんグループになったTWICE

TWICEもすっかりお姉さんグループだ。(画像出典:TWICE 公式Instagram)

TWICEも2015年にオーディション番組『SIXTEEN』で熾烈なミッションを経て選ばれた9人であり、いわばNizUたちと同じ道の先駆者だ。いまやすっかりK-POPの超人気アーティストとしての地位を確立しているだけに、彼女たちの心強い先輩だろう。

『Dance The Night Away』

“チームミッション”でSeaside Fairies(ニナ、マユカ、リリア、アカリ)がパフォーマンスを披露。

韓国で2018年7月に発表された楽曲で、Nizi Projectのミッションでは翌年にリリースされた日本語バージョンを使用している。夏らしいポップなサウンドで、今の季節にぴったりの1曲。MVでは砂浜で海をバックに、TWICEがぴょんぴょんと軽やかにかわいらしく踊っている。

TWICE『Dance The Night Away』(動画出典:JYP Entertainment)

『Heart Shaker』

“チームミッション”でHeart Maker(リク、ユナ、モモカ)がパフォーマンスを披露。

2018年リリースのリパッケージアルバム『Merry&Happy』のタイトル曲。MVの中では、タイトルにあるハートがいたるところに散りばめられており、フレンドリーな雰囲気を醸し出している。彼女たちの楽曲は、高音部分がサビとなりキャッチーなメロディーとして耳に残るが、本作ではそれが顕著に出ている印象を持つ。かなりハイレベルなダンスと歌唱力が求められる1曲だろう。

TWICE『Heart Shaker』(動画出典:JYP Entertainment)

『Feel Special』

“チームバトル”でIRIS(アカリ、ユナ、マヤ、ミイヒ)がパフォーマンスを披露。

2019年に発表された8thミニアルバム『Feel Special』の同名タイトル曲で、『Likey』以来自身2度目となる“ビルボードワールドデジタルソングセールス”1位を獲得した。パク・ジニョンがメンバーを集め、デビューしてからの4年間で経験したこと、感じたことをヒアリングした内容を反映させたという今作は、いつも笑顔で楽しそうな印象を与えてきたTWICEが一切の笑顔を封印してパフォーマンスしているのが印象的だ。

TWICE『Feel Special』(動画出典:JYP Entertainment)

I.O.I

惜しまれつつも解散したI.O.I

期間限定で結成されたI.O.Iは爆発的人気を博すも惜しまれつつ解散した。(画像出典:I.O.I 公式Instagram)

芸能事務所所属の練習生101人が参加した、Mnetの公開限定オーディション番組『PRODUCE 101』から誕生したガールズグループ。韓国の視聴者がプロデューサーとなって投票し、上位11名で結成された。彼女たちが爆発的人気を得たことで、後の『PRODUCEシリーズ』が続いたと言われている。当初より1年間の期間限定と言われており、延長の声も届かず惜しまれつつ解散。

『Very Very Very』

“チームミッション”でSun Rise(ミイヒ、リマ、アヤカ)がパフォーマンスを披露。

2ndミニアルバム『miss me?』のタイトル曲で、パク・ジニョン代表が手掛けた楽曲だ。できらびやかなシンセサイザーが軽快なエネルギーを放ち、メンバーがカラフルな衣装をまとい若さ溢れる弾けるようなパフォーマンスを披露している。

I.O.I『Very Very Very』(動画出典:JYP Entertainment)

J.Y. Park

デビュー24周年を迎え笑顔を見せるJ.Y. Park。

デビュー24周年を迎え際に見せた笑顔のJ.Y. Park。(画像出典:J.Y. Park 公式Instagram)

言わずと知れたJYPエンターテインメントの創業者であり、『Nizi Project』の総合プロデューサーを務めている。自身も現役アーティストとして活躍中だ。今回のプロジェクトでは流ちょうな日本語を話していたが、実は今回のために勉強して取得したことが判明した(26日のスッキリ生放送にて)。

『Swing Baby』

“チームミッション”でMr.お姉さん(マコ、マヤ、リオ)がパフォーマンスを披露。

2001年の発表曲で、スカサウンドに合わせて、ダイナミックかつセクシーなダンスが要求されるかなり難易度の高い楽曲である。

J.Y. Park『Swing Baby』(動画出典:torresmylove)

2PM

2008年にデビューした6人組グループ。ニックンを除いた5人は、Mnet『熱血男児』で過酷なトレーニングを積んで選ばれている。J.Y. Parkがgod以来プロデュースする男性グループとしても注目を集め、また野性的なパフォーマンスが多いことから“野獣ドル”と呼ばれている。現在はメンバーのジュノとチャンソンが兵役中のため、個人活動を精力的に行っている。ウヨンが唯一『Nizi Project』に出演し、最終回もメンバー決定の瞬間を見守っていた。

『Heartbeat』

“チームバトル”で2K5(アヤカ、リク、マユカ、モモカ、マコ)がパフォーマンスを披露。

2PMの代表曲の1つ。心拍数のような通信音から始まる本作は焦燥感を煽るようなビートが印象的で、切ない表情で歌う姿がファンのハートをがっちりキャッチする。

2PM『Heartbeat』(動画出典:MBCkpop)

ITZY(イッジ)

2019年2月にTWICEの妹分としてデビューしたばかりの5人組ガールズグループ。K-POPアイドルとして初めてデビュー曲で、2020年“ゴールデンディスクアワード”で新人賞と音源本賞を同時受賞する記録を打ち出すほどの人気を持っている。メンバー全員が2000年代生まれ。



『ICY』

“チームバトル”でWe bling(リリア、リオ、ニナ、リマ)がパフォーマンスを披露。

J.Y. Parkが手がけ、夏に似合うアップテンポな楽曲に仕上がっている。ガールクラッシュな雰囲気で、少し挑発的なダンスが印象的だ。

ITZY『ICY』(動画出典:JYP Entertainment)

*****
練習生という未熟な力で、それぞれが唯一無二のカリスマ性を放つJYP所属グループの楽曲を昇華させるのは大変な努力を要しただろうと、想像に難くない。それでも息を呑むようなパフォーマンスを、パク・ジニョンの前で披露して見せた彼女たちの未来は、きっと明るいだろうと、大きな期待をもたせてくれた。

また彼女たちのパフォーマンスを観て、先輩アーティストたちのハイレベルな実力や名曲の多さを改めて感じさせられた。
そんな2020年の上半期だったように思う。

NiziU

JYPエンターテインメントとソニーミュージックによる共同グローバル・オーディション『Nizi Project(虹プロ)』から誕生した9人組ガールズグループ。

メンバーは、マコ、リオ、マヤ、リク、アヤカ、マユカ、リマ、ミイヒ、ニナ。

6月30日に、プレデビュー曲『Make you happy』を発表、12月2日に『Step and a step』で正式デビューした。

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