韓国南部に位置する”パープル・アイランド”。近年BTSの人気とともに多くの人が訪れるホットスポットである。多くの韓国メディアも注目しているこの島。しかし、この島の近くで、後に韓国中を震撼させる”衝撃的な事件”が起きていた。
BTS(防弾少年団)をテーマにした、地方のある島が韓国中で話題となっている。
そこは、韓国南部の全羅(チョルラ)南道新安郡(シナングン)に位置する、その名も”パープル・アイランド”。行政区域上の名称は、”バンウォル・パクチ島”である。
人口120人ほどの小さな島で、住民のほとんどが60歳以上の高齢者であり、おそらくBTSの存在すら知らない人たちだ。
この島が、紫色に染まり始めたのが2015年。
全羅南道と新安郡が新観光名所を作るため、40億ウォン(約4億1400万円)の予算を注ぎ込み、”パープル・アイランド造成事業”を立ち上げる。
まず高地から見下ろすと、紫一面の光景が広がるように、住宅の屋根を”紫色”に染めた。そして、”紫色”の橋や造形物を設置。住民たちにも”紫色”の装いをお願いし、今の”パープル・アイランンド”の原型が形成されたという。
当初はBTSの人気が今ほどではなかったため、実はBTSファンを目当てにはしていなかった。
しかし、近年彼らの人気が世界規模となり、これに着目した島側が積極的に”BTSの匂わせ”(?)を開始する。
昨年12月、メンバーV(ブイ)の誕生日を記念して”I PURPLE YOU”という造形物とフォトゾーンを設置。その結果、多くのBTSファンが訪れるホットスポットになり、自他共に認める”BTS島”になったのである(もちろん、BTS公認ではない)。
住民たちの積極的な営業(?)も注目を集めている。
今年の5月4日に、とあるマスコミ取材に応じた村長が「パープル・アイランンドのばあちゃんたちが、BTSに会いたいと言ってるよ! BTSが来てくれたら光栄です」とラブコール。
そして今年はいよいよ、コロナ禍で閉ざされていた海外旅行客の訪問も期待されている。そのため、全羅南道と新安郡は観光客誘致にさらに力を注いでいくそうで、多くの韓国メディアも注目している。
しかし、”衰退した島の復活劇”と微笑ましく見えるこのニュースには、苦言を呈する人も少なくない。
なぜなら、新安郡はある”衝撃的な事件”でスポットライトが当てられた過去があるからだ。
その事件が発覚したのは、8年前の2014年2月の事。ある知的障害を持つ男性(A氏)の手紙をきっかけに、韓国中に知れ渡ることとなった。
当時、建設現場の仕事を探していたA氏は、B氏から「稼ぎのいい仕事がある」と誘われ、新安郡にある塩田に就職する。しかし、激務なのはもちろん、まともに給料も支払われず、日常的な暴行まで受ける羽目に。
A氏は手紙で、新安郡で生活していた自分を”奴隷だった”と表現している。しかもそこには多くの障害者が、A氏のように言葉巧みに身柄を拘束され、奴隷のように働かされていたのだ。
この問題の当事者で、塩田を運営し障害者たちの利益を搾取をしていたC氏は、ある記者から「なぜ逃げた人を連れ戻したのか?」という質問に、「家で飼っている犬が脱走したら、連れ戻すでしょう? それと一緒」と答え、韓国中に衝撃が走る。
この事件には、一部の公務員と警察も関与していたと疑われていたが、それ以上に韓国中を驚かせたことがある。
それは、塩田で働かされている労働者を誰一人憐れむことなく、むしろ逃げた人間を一緒に捜索し、C氏に引き渡していたのが島の住人たちだったということだ。
この事件を記憶している韓国人にとって、新安郡は”奴隷島”として、脳裏に刻印されているという。
細かく言えば、事件が発生したのは新安郡のシンイ島であり、”パープル・アイランンド”として脚光を浴びているバンウォル・パクチ島とは違う島だ。
しかし、新安郡の公務員や地域の政治家をはじめ、多くの人が関与していた事件だけに、”パープル・アイランンド”もこの議論から自由にはなれないようだ。
BTSファンからは「人権も人情もない新安郡が、BTSに便乗するなんて不快」「もしこの島に行きたい人がいたら、2014年の事件をもう一度調べてから決めて」「被害者に賠償責任を一切果たしてない島のくせに」と怒りの声が多く上がっている。
BTS
BTS(防弾少年団)は2013年6月13日にデビューした韓国の7人組男性アーティストグループで、パン・シヒョクのプロデュースにより誕生した。
HYBE(旧Big Hitエンターテインメント)所属。
デビューアルバムは『2 COOL 4 SKOOL』、デビュー曲は『No More Dream』。グループ名の”防弾少年団”には、10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬくという意味が込められている。
ハングル表記は”방탄소년단(バンタンソニョンダン)”から”バンタン”と呼ばれることが多い。
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