俳優のチェ・ウシクと女優のキム・ダミが主演を務めたSBS『その年、私たちは』のOST限定盤LPが、予約発売開始と同時に完売。同ドラマにはレトロなデザインの焼酎も登場する。まだまだ続く“ニュートロ”というトレンドについて紹介する。

韓国エンタメが好きな人は知っている人も多いだろう“ニュートロ”とは、新しさ(New:ニュー)とレトロ(Retro)を組み合わせた造語で、アナログなものに新鮮さを感じる若い世代が昔のものを再解釈して楽しむ一方、昔の思い出と再会した気持ちになる世代の感性も刺激する。

現在“ニュートロ”という言葉が使われることは少なくなってきた印象だが、まだまだトレンドは続いている。

多くの韓ドラファンを魅了したSBSドラマ『その年、私たちは』。

最終回を迎えてもその熱は冷めず、OST(オリジナル・サウンドトラック)限定盤LPの発売が話題になった。

『その年、私たちは』OST限定盤LP

『その年、私たちは』OST 限定盤LP(画像出典:Most Contents公式FaceBook)

第1話でイラスト作家のチェ・ウン(チェ・ウシク扮)は、作業室でレコードプレーヤーに針を下しBTS(防弾少年団)のV(ブイ)によるOST『Christmas Tree』を流しながらイラストを描く。

今回発売されたLPはこの劇中使用されたものと同じデザインで、各種オンラインサイトでは予約発売開始と同時に売り切れに。

また、1月22日に開催されたレコードの魅力を伝えるためのイベント『ソウルレコードフェア』では、イベント用限定盤としてOH MY GIRL(オーマイガール)のヒット曲『Secret Garden』を収めた7インチ(EP)レコードが発売され好評を得た。

レコードが人気の理由として、従来の“聴くもの”ということに加えて“所有する価値”を持つようになったことが大きい。

元々コアなファンが多かったレコードの世界だが、 “ニュートロ”というトレンドが追い風になり、より多くの人が関心を持つようになったのではないだろうか。

キム・ダミ

キム・ダミが抱きしめているボトルの正体とは?(画像出典:Netflix Korea公式Twitter)

韓国ドラマではよくお酒を飲むシーンが描かれ、時に登場人物は酔っ払いながら本音を告白する。

『その年、私たちは』でも、主人公のクク・ヨンス(キム・ダミ扮)が友人のイ・ソリ(パク・チンジュ扮)が経営する飲み屋に通い、恋愛相談をしたり、お店で飲みつぶれてしまうことも‥。

そんなヨンスが劇中、酔っ払いながら抱きしめていたスカイブルー色のボトルの焼酎は、1924年に発売された眞露を“ニュートロボトルデザイン”で蘇らせた、”眞露is back”だ。

“眞露is back”は韓国で2019年に発売され大ヒットとなり、JTBC『わかっていても(2021)』や『それでも僕らは走り続ける(原題:RUN ON/2020)』など、数々の韓国ドラマに登場している。

2020年6月に日本でも発売され、韓国食品を取り扱うスーパーやネットで購入することが可能。韓ドラファンにはお馴染みの緑色のボトルの焼酎と飲み比べを楽しんでみるのもいいかもしれない。

(画像出典:YouTube HITEJINRO映像キャプチャー)

1月20日にNetflix(ネットフリックス)で配信が開始された、アジアの夜の食文化や暮らす人々を撮影したドキュメンタリー『ミッドナイトアジア:食べて・踊って・夢をみて』の韓国編にも“ニュートロ”というワードが登場する。

韓国の伝統酒であるマッコリを現代的に再解釈した“ナル生マッコリ”を醸造している漢江(ハンガン)酒造や、韓国の伝統芸能である“パンソリ”を取り入れた楽曲を歌うバンド、イナルチが“ニュートロ”を表現するものとして紹介され、“ニュートロ”が好きな人はもちろん、旅行ができず韓国が恋しくなっている人にも見てほしい作品だ。

レコードや焼酎、エンタメなど多岐にわたる“ニュートロ”トレンド。日本で言われ始めている”平成レトロ”ともつながる部分がある、どこか懐かしい気持ちになるトレンドをぜひ楽しんでほしい。

(文:濱口由里絵)






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