時代劇やドラマで母親役を一手に担う女優のキム・イェリョン。わが子を応援する熱血お母さんを演じる彼女は、私生活でも同じように愛娘にエール送る良き母親として知られている。その心温まるエピソードとは。

時代劇では主人公の母親役を、現代劇では勇猛なお母さんに扮することが多い女優のキム・イェリョン。

女優のキム・イェリョンはドラマで母親役に扮し活躍中だ

ドラマの母親役で活躍を見せる女優のキム・イェリョン(画像出典:キム・イェリョン公式Instagram)

彼女は俳優のパク・ソジュンと女優のキム・ジウォンが主演を務めたドラマ『サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~(2017)』でも、その手腕を発揮している。

『サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~』は、20年来の幼馴染であるテコンドーの有力選手だったドンマン(パク・ソジュン)と、子どもの頃からアナウンサーになるのが夢だったエラ(キム・ジウォン)を中心に、諦めた夢に再び向かっていく若者たちの恋と人生の成長する姿を描いた作品だ。

アラサー男女のリアルな恋愛模様をふんだんに盛り込んだ胸キュンストーリーとともに、30才間近で再び夢に挑戦する姿も描かれ、どちらの想いにも共感できると同世代から絶大な支持を得ている。

ドラマ『サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~』はパク・ソジュンとキム・ジウォンが主演を務めた

パク・ソジュンとキム・ジウォンが主演を務めたドラマ『サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~』(画像出典:KBS)

その共感は主演キャラクターに寄り添う脇役たちにも向けられ、なかでもドンマンの母親役に熱い視線が注がれていた。
彼女は「世の中が何と言おうと私の息子は最高! お前はできる!」といつも息子を全力で応援し、弱気になった心を美味しい食事で元気づける、美しくも頼もしい愛情深い人物だ。

この母親役を演じたのが、キム・イェリョンだ。彼女は実生活でもドラマと同じようにわが子を応援し続けている。

娘想いのエピソードが披露されたのは、19日に放送されたTV朝鮮の芸能番組『世界のどこにもない、妻の味』。
この日、番組ではキム・イェリョンと娘のキム・スヒョン、娘の夫である元プロ野球選手のユン・ソクミンの日常が公開された。

キム・イェリョンの背中を見て育った娘のキム・スヒョンは、母親と同じく女優への道を歩もうと演技活動を準備していた。しかし、夫のユン・ソクミンから演技活動に反対されており、その夢は叶わずにいた。

娘のキム・スヒョンとツーショットを自身のSNSに掲載

自身のSNSに娘のキム・スヒョンとのツーショットも公開(画像出典:キム・イェリョン公式Instagram)

娘婿であるユン・ソクミンは、韓国のプロ野球チーム”起亜タイガース”やアメリカのメジャーリーグで活躍したプロ野球選手(2019年引退)。高い防御率を誇る投手だった彼は、2008年に北京オリンピックの野球競技で韓国代表に選ばれ、チームを金メダルに導いた。また、2009年と2013年にはWBC韓国代表に抜擢されるなど、世界の野球シーンでも活躍を見せたことから、日本の野球ファンの間でも有名な選手として知られている。

そんな夫に反対され、33歳で家事にだけ没頭する娘を見たキム・イェリョンは「あなたはまだ若い。母親の私もこの歳で新しいことに挑戦しているじゃない。だからあなたもまた演技に挑戦してほしい」と率直な気持ちを伝えた。

これに対しキム・スヒョンは、結婚当初、演技に対する渇望が大きかったが、時間が経つにつれ夢を諦めるようになったという。だが、「演じたい役は?」という質問にキム・スヒョンは、「与えられること自体がありがたいことだと思う」とし、隠し続けていた演技欲を表わしていた。

キム・イェリョンは娘婿であるユン・ソクミンとも仲が良い

娘婿であるユン・ソクミンとも仲の良いキム・イェリョン(画像出典:キム・イェリョン公式Instagram)

これまで妻の演技活動に対し「女優になるのは容易ではない。女優をしなくても自分が食べさせていけるという気持ちが強かった」と反対をしていたユン・ソクミンだが、母娘の会話を聞いた後には「これからは妻に養ってもらおうかな」と気持ちを急変させる一面も見せ、キム・イェリョンとともに妻の夢を応援する気持ちを持ったようだ。

長い間、様々な理由で夢を諦めていた娘に再び希望の光をもたらした、母キム・イェリョン。その姿からは娘婿との良好な関係も伺え、円満な家庭生活を送っていることが分かる。娘の夢を応援するキム・イェリョンの深い母親愛は多くの人々の心も温めている。










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