- テレビでは評価されなかった韓国ドラマがNetflixで世界的ヒットを記録する事例が増加している。
- 視聴者のOTT移行により、テレビ局の影響力が急速に低下し「Netflixブラックホール現象」が進行中だ。
- Netflixは“選択肢の一つ”から“主役”へと変貌し、韓国ドラマ業界の力学を揺るがしている。

隠し味にはロマンス (画像出典:©ENA Drama)
テレビでは鳴かず飛ばずだったドラマが、OTTで一気に主役に躍り出る‥そんな現象が韓国で常態化しつつある。
OTTプラットフォームの拡大に伴い、従来評価されなかった作品が再び脚光を浴びる事例が相次いでいる。たとえば『マイ・デーモン(2023)』や『恋慕(2021)』といった作品は、地上波での評価は振るわなかったが、Netflixを通じて世界的に高い人気を獲得した。最近では、Amazon Prime Videoでも同様の動きが見られている。
なかでも象徴的なのが、現在ENAで放送中の『隠し味にはロマンス』だ。視聴率は2~3%台にとどまっているが、Netflixでは韓国トップ10シリーズでは最高記録で1位、さらには世界TVショー部門でも2位を記録したという。香港、インドネシアなど23カ国で最も視聴されたコンテンツに選ばれるなど、グローバル旋風を巻き起こした。
韓国国内の視聴者はかつての「テレビ中心」から大きくシフトしているようだ。OTTやYouTubeが主戦場となりつつある中で、中高年層までがこれらの新しい視聴環境に慣れ始めている。単なる若者のトレンドではなく、テレビ局にとっての「非常事態」とも囁かれているという。
特にNetflixの存在感は圧倒的。韓国国内での月間アクティブユーザー数は1,400万人を突破し、Coupang PlayやTVINGといった他の国内OTTの2倍規模に達している。
一昨年前の「視聴率10%でも失敗」とみなされた時代から一転、いまや「つまらないコンテンツは一瞬で見捨てられる」過酷な選別の時代となった。こうした流れを受け、制作サイドはテレビ局よりNetflixに“列をなす”という構図が定着しつつあり、“Netflixブラックホール”という新造語まで登場。
この「Netflixブラックホール現象」が深刻化することで、地上波放送の視聴率は一部ヒット作を除き、軒並み0~1%台に低迷。韓国テレビ局の存在感は急速に薄れつつある。「テレビ局は今や、ただの初回テスト配信の場にすぎない」といった見方さえ出ているという。
危機にさらされているのは、テレビ局だけではない。制作サイドもだ。
韓国コンテンツがNetflixに過度に依存すれば、最終的には作品の多様性や制作主導権が脅かされるとの指摘もある。事実、Netflixはその支配力を背景に、広告付きスタンダードプランやベーシックプランの料金を相次いで引き上げた。
かつてはコンテンツ流通の主役だったテレビ局だが、いまやその衰退は誰の目にも明らかだ。一方で、かつてはドラマを視聴する“数ある選択肢のひとつ”にすぎなかったNetflixが、いまや中心的な地位を占めている。この静かな逆転劇が、韓国ドラマ産業の力学を根底から変えようとしている。
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