ソウルの首都圏や、中部地方の中心部で起きた豪雨被害が相次ぐ中、オンラインコミュニティーでは“お天気妖精”と呼ばれる俳優、イ・スンギの名が召喚された。

8月8日、季節外れの梅雨が来たかのような雨が降り始め、ソウル、仁川(インチョン)、京畿(キョンギ)、首都圏一帯では、1時間当たり140mmを超える大雨が降り続いた。

大雨は115年振りの“最悪な事態”

韓国で発生した大雨被害は、115年振りの“最悪な事態”として記録された。(写真提供:pixabay)

これは実に、115年振りの“最悪な事態”として記録されたほど。

この状況に、韓国のネットユーザーはオンラインコミュニティーで、藁にもすがる思いで“イ・スンギ探し”に乗り出した。

なぜなら彼は“お天気妖精”という異名を持つ、天気運に恵まれていることで知られた人物だからだ。

イ・スンギは以前、YouTube(ユーチューブ)チャンネル『文明特急』にゲスト出演。『イ・スンギどこにいるの? 韓国にいる? それは良かった。本業で戻って来た歌手イ・スンギインタビュー』というタイトルで映像が公開された。

イ・スンギ

平昌オリンピック頃から“お天気妖精”と呼ばれるようになったイ・スンギ。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

同番組で、MCのジェジェは「台風も避けるイ・スンギさん、“人間お守り”だそうで」と切り出した。

また、彼がいつから“お天気妖精”と呼ばれるようになったのかを検証したところ、平昌水の広告に起用された後、平昌オリンピック誘致で日本に出国したあたりからだという。

その時、韓国が突然の大規模停電になり、彼が帰国すると台風が弱まるなどの現象が起きたと解説。

そんな噂が広まってからというもの、新型コロナウイルスが韓国に蔓延した際にも「イ・スンギは今どこにいるの?」とSNSで拡散されてしまい、「僕は韓国にいるから心配しないで」と返答することになったと言及した。

『文明特急』

イ・スンギは『文明特急』でいつから“お天気妖精”と呼ばれ始めたかを検証された。(画像出典:YouTube 文明特急動画キャプチャー)

この事態に関しては「僕は自然災害専門だから、疫病は違うんだ(笑)」と、ジョークを飛ばしている。

そして「僕は本当に、天候に恵まれてるなと思った瞬間がある。Netflixの『Twogether』を撮影してた時、すごく雨が降ってて、無理にアンナプルナが見られなくてもいいかと思っていたら、僕が行くや否や風が吹いて、雲がスーッとなくなったことがあった」と言い、「制作チーム全員から“本当にすごい!”と言われた」と明かした。

これを聞いたジェジェは「あなたは三蔵法師なの? 祝祭の時も、イ・スンギさんが来た時だけ雨が止んで、ステージが終わったらまた雨が降って来たって。もしかして、気象庁に知り合いがいるとか?」と言い、スタジオを爆笑させた。

これだけではない。昨年出演したJTBCバラエティー『知ってるお兄さん』でも「何年も台風に遭遇していない」と言い、出演者を驚かせている。

今年始めに出演したKBS2『一度は止まるしかない』では、歌手のイ・ソニが「今日の雨の確立は70%だったけど、イ・スンギが来るから心配しなかった」と話し、実際この日は青空が広がった。

『一度は止まるしかない』

“お天気妖精”が有名になり過ぎて、プレッシャーを感じていると吐露。(画像出典:YouTube 韓国美味店K動画キャプチャー)

しかしイ・スンギは「だんだんプレッシャーになっている。(知人までが)うちの近所が雨降りそうだから、近所に来てほしいと言われたりして」と吐露。

「実は飛行機を予約したけど、雨でキャンセルしたという経験がたくさんあって‥そのことが話せなくなった。“お天気妖精”の機運が壊れてしまうと思って‥」と胸の内を明かすと、イ・ソニは「じゃあそのまま行きなさいよ」と告げて爆笑させた。

そして現在、これらのエピソードと共に、ネットユーザーが「イ・スンギさん、助けてください」と彼を探しているというわけだ。

115年振りの大雨、現存しているほとんどの人が経験したことのない荒天を前に、衝撃と戸惑いを隠せない。

彼に願いを託したくなるほど、韓国に大きな傷跡を残した雨は、人の心も大きく傷つけて行った。




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