「コロナ疲れ」や「コロナうつ」という言葉が生まれている今日この頃。新型コロナウイルスの影響で暮らしにさまざまな変化が訪れ、体力的にも精神的にも疲れを感じている人が多いかもしれない。そんな風に心が病んで疲れた時、そっと心に寄り添ってくれる言葉がある。

韓国ドラマに登場するキャラクターの多くは、さまざまなコンプレックスを抱え、悩み、試行錯誤しながら辛く厳しい経験とともに成長していく。その姿は、日常を生きる平凡な私たちの姿とそう変わらないため、感情移入しやすいものだ。

今回は、韓国メディア・インサイトが、韓国ドラマの中の”毎日に疲れ、寂しい時に慰めてくれる名ゼリフ”をまとめていたものを紹介する。気に入ったセリフがあれば、ぜひそのドラマを視聴してみてほしい。

tvN『ミセン -未生-』(2014)

『ミセン -未生-』

『ミセン -未生-』(写真提供:©スポーツ韓国)

囲碁のプロ棋士としての夢を絶たれたチャン・グレ(イム・シワン)の大企業インターン生活を描いたドラマ『ミセン -未生-』。

入社プレゼンテーションでグレと2人でチームを組むことになったハン・ソンニュル(ピョン・ヨハン)は「人生とは何か」と質問した。

グレが何も言えずにいると、ソンニュルは「選択の瞬間を集めたらそれが生き方で人生になる。毎瞬間、どんな選択をするかによる」と自分をチームのパートナーとして選んだグレを応援した。

このセリフは「毎瞬間、選択の岐路に立っている我々の人生を応援し、自分の選択に自信を持つべきだ」という前向きなメッセージを投げかけている。

SBS『大丈夫、愛だ』(2014)

『大丈夫、愛だ』

『大丈夫、愛だ』(写真提供:©スポーツ韓国)

チ・ヘス(コン・ヒョジン)は幼い頃、母親の不倫現場を目撃してから、異性と関係を持つことに恐怖を感じる不安障害と回避性パーソナリティ障害を患っていた。

後半、愛するチャン・ジェヨル(チョ・インソン)とロマンティックな一夜を過ごしたヘスは「全身麻痺のせいで知能が3、4歳になった夫と、貧しい家で医大に行くというワガママな娘。お母さん、本当に寂しかっただろうな」と言い、母の気持ちがわかったと語った。

ヘスの告白を聞いた先輩医師のイ・ヨンジン(チン・ギョン)は「初めて生きる人生なんだから上手くいかないこともある。だから少しくらい失敗してもいい」とヘスを慰めた。

このシーンは、どうしようもない失敗を経験しながら私たちがより成長していることを悟らせた。

JTBC『梨泰院クラス』(2020)

『梨泰院クラス』

『梨泰院クラス』(画像出典:梨泰院クラス 公式 HP)

パク・セロイ(パク・ソジュン)はトランスジェンダーのマ・ヒョニ(イ・ジュヨン)を慰め、自分自身が一番大切だというメッセージを伝えた。
※トランスジェンダー:生まれた時に割り当てられた性別が自身の性同一性と異なる人

トランスジェンダーでシェフのヒョニは、居酒屋”タンバム(甘い夜)”を代表して料理対決番組『最強の居酒屋』に出演。

しかし、決勝戦を控えていたヒョニがトランスジェンダーであることをマスコミが公表してしまう。そのため、ヒョニは人々の偏見に満ちた視線を避けるように身を隠した。

その後、ヒョニを訪ねたパク・セロイは「お前がお前であることに他人を納得させる必要はない」と言ってヒョニを抱きしめた。

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JTBC 『ウラチャチャ!?~男女6人恋のバトル~』(2019)

『ウラチャチャ!?~男女6人恋のバトル~』

『ウラチャチャ!?~男女6人恋のバトル~』(画像出典:JTBC)

独り立ちするためにアルバイトを始めたハン・スヨン(ムン・ガヨン)は初日からミスをしてクビになる。

スヨンはまたアルバイトを探そうとしたが、経歴がないためなかなかうまくいかない。

自分を「バカみたい」と責めるスヨンにチャ・ウシク(キム・ソンホ)は「少しミスしてアルバイトをクビになったからってなんだ。初めからできる人なんてこの世にいない」と心強い一面を見せた。

このセリフは、経験の少ない新社会人たちを慰め、経験によって成熟した明るい未来があることを期待させた。

tvN 『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』(2016)

『トッケビ』

『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』(画像出典:tvN)

キム・シン(コン・ユ)はフランスの少年(ナム・ダルム)に「運命は自分自身で変えられる」というメッセージを伝えた。

過去、キム・シンからサンドイッチをもらったフランス人の少年は、守護神の存在を信じ、自分の人生を変えた。

数年後にこの世を去った少年にキム・シンは「私は数千の人々にサンドイッチを渡してきた。しかし、君のように進む人は珍しい」と伝えた。キム・シンは「君の人生は君自身が切り開いたものだ。だからこそ君の人生をいつも応援してきた」と感極まった。

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JTBC『まぶしくて ―私たちの輝く時間―』(2019)

『まぶしくて ―私たちの輝く時間―』

『まぶしくて ―私たちの輝く時間―』(画像出典:JTBC)

認知症になったキム・ヘジャ(キム・ヘジャ)は、「私の人生は時には不幸で、時に幸せでした。人生は単なる夢に過ぎないというが、それでも生きていけてよかった」と自分の人生を振り返った。

そして「後悔だらけの過去と不安な未来のせいで今を台無しにしないでください。今日を生きてください。まばゆいほどに」と感動的なメッセージを送った。

このセリフは、誰にでも公平に与えられた時間の大切さを教え、視聴者を感動させた。



コン・ユ

マネジメントSOOP所属の俳優コン・ユ(ハングル 공유)。1979年7月10日生まれ。

“コン・ユ”という芸名は両親の苗字から付けられたもので、本名は、コン・ジチョル。

2000年、Mnet VJ 7期として芸能界にデビューしたコン・ユは、2001年KBSドラマ『学校4』を通じて演技者としてデビュー。

2007年、日本でも人気を博したドラマ『コーヒープリンス1号店』が大ヒットし、この年MBC演技大賞で優秀賞を受賞。当ドラマは、コン・ユの出世作となった。

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