日本でも人気上昇中の話題作、JTBC(Netflix)『私の解放日誌』。この作品を手掛けたのは『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』の脚本を担当したパク・ヘヨン作家だ。彼女が手掛ける2作品には、共通のメッセージが盛り込まれているようだ。

Netflix(ネットフリックス)でも配信され、日本でも人気を集めているJTBCドラマ『私の解放日誌』。

本作は、野暮な毎日を過ごす3兄妹の愛おしい”幸福蘇生”を繰り広げていくドラマで、代り映えしない毎日から抜け出すべく、3兄妹が奮闘する姿が描かれている。

キャラクターに設定、展開と、作品全般で、他のドラマとは区別される新鮮さと完成度で好評を得ている作品だ。

JTBC(Netflix)『私の解放日誌』がクライマックスを迎えた

クライマックスを迎えた、JTBC(Netflix)『私の解放日誌』(画像出典:JTBCdrama公式Instagram)

『私の解放日誌』は、俳優のイ・ソンギュンと歌手兼女優のIUが主演を務めた『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~(邦題/以下、私のおじさん)』の脚本を担当した、パク・ヘヨン作家の復帰作。

日本でも高い人気を誇り、韓国では多くの人々の人生ドラマに挙げられる作品を手掛けたパク・ヘヨン作家だけに、『私の解放日誌』が日本で話題となるのも頷ける。

パク・ヘヨン作家が伝えるメッセージ、その共通点

『私の解放日誌』と『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』、この2作品にはある共通点が見られている。

それは”私”に対する話であり、幸せ探しに対するストーリーだ。

ともに、主演キャラクターが侵犯される人生、自分の人生を生きる権利を侵されている中で、それを自身の力だけで解決しようと奮闘する。だが、それでは答えが見つからず、結局は他人との関わり合いの中で答えを見出していく。

3兄弟の末っ子ヨム・ミジョン役を、女優キム・ジウォンが演じている

女優キム・ジウォンが3兄弟の末っ子ヨム・ミジョン役を演じている(画像出典:JTBC)

『私の解放日誌』は、兄妹たちそれぞれ少しずつ違う形で展開していくが、”自尊心を通じた幸福探し”が最も目立ったベースに見える。そして核心である、3兄弟の末っ子ヨム・ミジョン(キム・ジウォン)は、侵される人々の自尊に対するストーリーを見せている。

他人に害を与えず、自分の時間を誠実に生き、他人も自分を尊重してくれることを願うが、現実はそうではない。むやみに接して、数多くの人々とぶつかるべき人生で苦痛と混乱を克服する解決策が”崇敬”であり、克服された状態が”解放”だ。

『私のおじさん』のパク・ドンフン(イ・ソンギュン)も、『私の解放日誌』のヨム・ミジョンのように、侵される人生で幸せになるために努力し、これもやはり1人ではなくイ・ジアン(IU)との関係の中で可能になる。

多くの人々の人生ドラマに挙げられている、名作ドラマ『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』

ドラマ『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』は、多くの人々の人生ドラマに挙げられている名作中の名作(画像出典:tvN )

ヨム・ミジョンが自尊心探しの過程を共にする、ク・ジャギョン(ソン・ソック)も蘇るように、パク・ドンフンの幸せ探しに同行するイ・ジアンも平安に至ることになる。

パク・ヘヨン作家の世界では、他の人たちのために苦しいのが人生だが、克服と幸せになるのも、結局は誰かと一緒でなければならない。それを伝えているのだろう。

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人と関わることで、疲れ果ててしまい、嫌になることもある。だが人間は、人との関りによって癒されて、満たされていくものだ。これが2作品の共通したメッセージではないだろうか。

この他にも『私の解放日誌』と『私のおじさん』には、舞台となる背景や、隣人と親しくなっていく人生エピソードなど、似ている点がかなり多い。

それだけに『私の解放日誌』に寄せられるエンディングへの期待も大きくなっているようだ。

(投稿:星野沙)




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