日本で大ヒットとなった映画『猟奇的な彼女(2001)』。その2年後、監督クァク・ジェヨンがメガホンを取ったのは、美しくもせつない王道メロ映画『ラブストーリー(原題:クラシック)』だった。当時、人気女優への階段を急速に駆け上がっていたソン・イェジンにとって、初の単独主演映画となった本作は、今見ても色褪せない韓国メロ映画の金字塔と言えるだろう。そこで今回は、公開から約20年が経っても、見る者の心を揺さぶる魅力満載の本作を紹介する。
『2002 FIFA日韓サッカーワールドカップ』から20年。2022年は”韓流20年”として、語られることが多いのをご存知だろうか。
日韓ワールドカップを皮切りに、KBSドラマ『冬のソナタ』の大ヒット、韓流四天王の人気沸騰など、2000年代前半は韓国に興味を持つ日本人が急増した時期でもあった。
そんな中、韓国で2001年、日本では2003年に公開され、大ヒットとなった映画『猟奇的な彼女』。冴えない男子学生とミステリアスな美女との恋模様を描いた、ラブコメディーとして注目を集めた。

日本でもヒットを記録した映画『猟奇的な彼女』(画像出典:movie.naver)
そしてその2年後、クァク・ジェヨン監督が次作としてメガホンを取ったのは、美しくも切ない王道メロ映画『ラブストーリー(原題:クラシック/2003)』であった。『愛の不時着(tvN・Netflix/2019)』で主演を務め、世界中の視聴者を魅了したソン・イェジンが、母と娘の2役を演じ、時空を超えた愛の物語に挑んでいる。

ソン・イェジンにとって単独初主演映画となった『ラブストーリー』(画像出典:movie.naver)
本作は、日本で初めて本格的なメロドラマとして、観客の心を掴んだ韓国映画作品と言われている。
当時は“韓流”と言えば、ドラマが中心の韓流ブーム草創期。しかし『ラブストーリー』は、多くの人が共感できる珠玉の愛を描き、その結果ヒットに導いたことで映画界に功績を残す。そして、当時人気女優への階段を急速に駆け上がっていたソン・イェジンにとって、単独初主演映画となった本作は、今見ても色褪せない韓国メロ映画の金字塔と言えるだろう。
女子大生のジヘ(ソン・イェジン扮)が母の留守中に家の中を掃除していると、偶然古い手紙や日記を見つける。そこに書かれていたのは、母ジュヒ(ソン・イェジン扮/2役)の青春時代の思い出の数々。そして母が、かつて父ではない人物に恋していたことを知る。

母ジュヒが惹かれたのはチョ・スンウ演じるジュナ(画像出典:movie.naver)
1968年の夏、田舎町で夏休みを過ごすことになったジュヒは、ジュナ(チョ・スンウ扮)という青年に出会い、互いに惹かれ合う。夏が終わったある日、ジュナは親友のテス(イ・ギウ扮)から、気になる女性に送るラブレターの代筆を頼まれるのだが、驚くことに、その相手はジュヒだったのだ。
これをきっかけに、ジュヒ、ジュナ、テスの3人の交友が始まるが、ジュヒとジュナはテスの心を察し、距離を縮めることができない。そんな中、ベトナム戦争へ派兵という運命が、彼らの人生を変えていく。
一方、娘のジヘは、親友のスギョン(イ・サンイン扮)から、思いを寄せる先輩サンミン(チョ・インソン扮)へ、告白メールを代わりに送って欲しいと頼まれる。しかし、ジヘ自身もサンミンに恋心を抱いており、恋と友情の狭間で苦しむことに‥。
母・娘ともに”ラブレターの代筆”がきっかけで、苦しい恋の歯車が回り始めるという、なんとも胸キュンな設定が作品の下地となっている。しかしこれを、単なる”胸キュンドラマ”では終わらせず、母と娘の”2世代に渡る愛の物語”という秀逸な展開が、見る者を作品へと引き込んでゆく。

母と娘の2役を演じたソン・イェジン。娘役のお相手はチョ・インソン。(画像出典:movie.naver)
特に、母ジュヒが青春時代を過ごした1960年代の韓国は、激動の時代と言われた朴正煕(パク・チョンヒ)政権時代。近代化へと向け、人々の暮らしの変化、思想の揺らぎ、ベトナム戦争と、女性が自分の力だけで、人生を選び取ることができなかった時代のもどかしさが伝わってくる。
ソン・イェジンは、当時から切なさを全身で表現する演技力を持っており、彼女の2役の演じ分けにも注目して欲しい。
彼女を取り巻く出演者は、今や韓国を代表する実力派俳優となったチョ・スンウとチョ・インソン。2つの時代のヒロインの相手役として、作品を盛り上げる。また、現在放送中のJTBC(Netflix)『私の解放日誌』に出演し、再注目を集めているイ・ギウなど、現在も第一線で活躍する俳優たちの名演も光る。
時を経ても色褪せない、韓流メロの金字塔『ラブストーリー』に、心を震わせてみては。
(投稿:島田元)
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