MBCドラマ『私の名前はキム・サムスン(2005)』に、独特な雰囲気を持つ秘書役として登場した女優のユン・イェヒは、同作出演以前に、世間のイメージと実際の自分とのギャップに悩んだ過去があるという。本記事では、彼女の近況に触れ、過去の悩みについて紐解いてみる。
日本でも一大ブームを巻き起こしたドラマ、MBC『私の名前はキム・サムスン(2005)』。
俳優のヒョンビンが主演を務め、彼にとっては俳優人生を大きく変える出世作となったが、同作に脇役として出演していた、女優のユン・イェヒにとっても、同作品がターニングポイントになった。
劇中ユン・イェヒは、ジノン(ヒョンビン扮)の母親でホテルオーナーのナ・ヒョンソク(ナ・ムニ扮)の秘書役を務めた。
上司にあたるナ・ヒョンソク社長前でも終始、無表情な態度が印象的で、言いたいことは全て言う、独特な雰囲気のキャラクターを見事に描き出し、出演量こそ少なかったものの、当時、脇役として最も脚光を浴びた。
同作品への演技で“個性のある脇役”というポジションを獲得した彼女は、以降、出演作品の幅を広げ、MBCドラマ『宮S -Secret Prince-(2007)』とJTBCドラマ『力の強い女ト・ボンスン(2017)』では主人公の母親役を、SBSドラマ『シングルワイフ(2017)』ではCEO役を務めるなど、今日まで数々の作品に出演している。
しかし、『私の名前はキム・サムスン』出演以前は、ラグジュアリーで華やかなビジュアルから、ロマンス作品で妖艶さを感じさせる役を演じることが多く、実際の自分とは真逆な世間からのイメージに苦しんだ過去もあるようだ。
以前、韓国のあるメディアのインタビューに答え、「“お酒やたばこ、コーヒーに溺れて生きてそうな人が、そういった類いのものは好まず、夜11時前には必ず寝るのが不思議だ”と言われました。実際の姿と異なる役柄だけを毎回演じるのが嫌で、一時、活動を休んだこともあります」と吐露したことがある。
それを証明するかのように、2020年には健康を取り扱う番組に出演し、自身が続けている運動と食事方法を紹介して、「デビュー後、35年間に渡り体重45㎏維持している」と、徹底した様子を明かした。
また、翌年出演した別の番組では、「1986年にデビューしたのですが、幸いにも当時着ていた服を今も着ることができます」と年月を経ても変わらないスタイルと美貌を披露したこともある。
地道に努力してスタイルと健康を維持し続けてきた彼女だが、おおらかな一面もあるようで、最近ある健康番組で更年期の症状があると悩みを打ち明け、登山に行ったある日の食事を公開。
「登山中に海苔巻きやお餅など、炭水化物中心の食事をし、下山後は鶏肉と海鮮の入った鍋を食べました」と発言して、同番組に出演していた医師から食習慣の指摘を受けるという一幕も。
非の打ち所のないビジュアルから想像するイメージには反し、マイペースで、人間味を感じさせる性格を持っているからこそ、過去に自身のイメージに悩んだのにも頷ける。
最近は2021年にtvNドラマ『悪魔判事』で、俳優のチソン演じる主人公の乳母役を演じて注目を浴びたが、以降、作品には出演していない。
様々な魅力も持ったユン・イェヒが、今後どのような役柄で視聴者の前に登場するのか期待される。
(投稿:西谷瀬里)
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