- 日本で韓国ドラマが人気を博し、”韓流”という言葉が誕生して今年で20年が経過した。
- そんな中、当時人気を得た懐かしのドラマを再放送するメディアが増えており、『宮廷女官チャングムの誓い』(MBC/2003)もその1つだ。
- 本作で主人公チャングムのライバルに扮し、物語をよりドラマチックにしたホン・リナの近況を紹介する。
『冬のソナタ』(KBS/2002)をきっかけに日本で韓流ブームが巻き起こって20年。
節目となる年を迎え、当時支持を得たドラマが再放送されるなど2000年代序盤の作品が再注目を浴びている。
その1つが『宮廷女官チャングムの誓い』(MBC/2003)だ。
貧しい家庭に生まれた主人公チャングム(イ・ヨンエ扮)が、次々と訪れる困難に立ち向かっていく姿が見どころ。健気に頑張る彼女を見ていると父親のような気持ちになりつい応援したくなったのか、それまで韓流とは無縁だった中高年の男性をも虜にした。
そんな作品を盛り上げていた役者の1人が、チェ・グミョン役を担当した美人女優ホン・リナ。
物語序盤ではチャングムと共に水刺間(スラッカン)の女官として生活、実力や努力を重要視する性格で、チャングムの良きライバルとして登場していた。
しかし、自身が想いを寄せるミン・ジョンホ(チ・ジニ扮)とチャングムが両想いであることを知ると一変。恋心は強い嫉妬に変わりライバルから悪女へ変身する。
ところが元々は公正を重んじるタイプ、悪に手を染めるもまっすぐな性格が完全に失われたわけではなく、視聴者の中にはチェ・グミョンを応援する人も。
チャングム派とチェ・グミョン派が存在するなど大きな注目を浴びた女優だ。
そんな彼女のお茶の間デビュー作は、1987年に放送された『青い教室』(原題/MBC)。初のドラマ出演作にして熱い視線を浴び幸先の良いスタートを切ったかに思えたが、なんと翌年末に交通事故に遭い芸能活動を中断。
1990年に復帰し着実にキャリアを重ねていくのだが1997年、ドラマの撮影中に崖から30メートル下に転落して全身打撲するという事態に。
またしてもけがにより一時空白期間を設けた彼女だったが、約10カ月でドラマ界に戻ってきて、以降ほぼ毎年フィルモグラフィーを更新していった。
そして2002年に放送されたSBSのシットコム『まじめに生きろ』で、医師役を担当したのを機にこれまで以上に世間から愛されるようになり、2003年には冒頭で触れた『宮廷女官チャングムの誓い』のチェ・グミョン役で人気を思いのままにする。
まさに乗りに乗っていた彼女、当然のように翌年もドラマに出演しお茶の間を楽しませたのだが、なんと残念ながら『妻の反乱』(SBS/2004)が最後の出演作に。さらなる活躍が期待されていた中、ドラマ界から姿を消してしまった。
結婚の準備をしていたのだろうか、2006年に在米韓国人の男性とゴールインしてアメリカに移住、子どもをもうけ夫と娘と共に3人で暮らしているという。
公式に引退宣言はしていないものの芸能活動を中断して約19年が経過しており、復帰の可能性は非常に低いとみられている。
また近況も全く分かっていない。2013年に韓国に一時帰国していたのだろうか、ホン・リナが通う歯科医院のブログに、来院した際に撮った1枚の写真が掲載されたのが、彼女の姿を確認できる最後だ。
今から約10年前のことで当時46歳(日本年齢)だったホン・リナ。年齢を重ねても変わらない美貌を目にしたドラマファンの中には、彼女のドラマ復帰を望む人も多いはずだ。
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