- 『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌(ENA/Netflix/2022)』で、コミカルな挨拶を披露し知名度をアップした女優チュ・ヒョニョン。
- 本国では、バラエティー番組でのあまりの活躍ぶりにお笑い芸人だと思っている人がほとんどだ。
- それゆえに悩んだ彼女のエピソードと、最近出演が確定した新作ドラマ『烈女パク氏契約結婚伝』をご紹介。

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌(ENA/Netflix/2022)』(画像出典:ENA)
「ウ to the ヨン to the ウ!」、「トン to the グ to the ラミ!」、「ハッ!」
BTS(防弾少年団)もお気に入りの様子だったこのワード。
2022年を代表するヒット作『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌(ENA/Netflix/、以下ウ、ヨンウ)』に登場し、主人公ウ・ヨンウ(パク・ウンビン扮)と彼女の親友ドン・グラミ(チュ・ヒョニョン扮)が交わすユニークな挨拶だ。

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』でブレイクしたコミカルな挨拶(画像出典:ENA『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』映像キャプチャー)
一度見たらクセになるコミカルな振り付けに決めのポーズまであり、世界中で真似する人が続出、TikTok(ティックトック)にはチャレンジ動画が多数アップされた。
それは日本でも例外ではなく、Jリーガーがゴール後のパフォーマンスで「ハッ!」の部分をやったことも。
考案者で劇中何度も同挨拶を披露したチュ・ヒョニョンは、この動きがブレイクしたことにより、知名度がアップする機会に恵まれた。
しかしどうやら当の本人は、手放しで喜べるとは言いがたい状況に置かれていたようだ。

コミカルな挨拶で知名度がアップしたチュ・ヒョニョン(画像出典:AIMC)
なぜなら彼女は、お笑い芸人に間違えられることに悩んでいたから。一発芸にも近い例の挨拶の爆発的人気は、世間の勘違いを加速させる可能性があったのだ。
彼女が自身の悩みを明かしたのは昨年1月のこと。MBCバラエティー『ラジオスター』にゲスト出演し、「女優なのにみんな(私を)お笑い芸人だと勘違いしている」と苦しい胸の内を語った。

MBCバラエティー『ラジオスター』にゲスト出演して悩みを吐露したチュ・ヒョニョン(画像出典:MBC『ラジオスター』映像キャプチャー)
coupang play(クーパンプレイ)のバラエティーコンテンツ『SNLコリア』で大活躍し、同番組が生んだ新鋭スターと言っても過言ではないチュ・ヒョニョン。
誰もが共感するような新人記者のあるある行動を切り取って、オーバーに表現するというコントが多くの人の笑いを誘い、彼女が作り上げたキャラクター、チュ記者は本国で絶大なる支持を得た。

チュ記者というキャラクターで絶大なる支持を得たチュ・ヒョニョン(画像出典:coupang play『SNLコリア』映像キャプチャー)
デビュー時には短編映画に携わっているが、女優として名を馳せるよりも以前にお笑い芸人顔負けのコミック演技で有名になったため、役者だとは知らない人がほとんど。
彼女は、チュ記者が多くの人に愛されていることに感謝を示し、認知度が上がったことを喜ぶ一方で、脚光を浴びれば浴びるほど女優としての影が薄くなる状況に複雑な心境を抱いていたのだった。
しかし以降も数々のバラエティー番組に出演し、今年もその勢いは止まらない。
そしてもちろんドラマ界でも活躍しており、すでに次期作も決定済み。3月30日にはMBC『烈女パク氏契約結婚伝』にキャスティングされたニュースが流れた。
本作は、死を飛び越えて2023年の韓国にたどり着いた儒教を重んじる19世紀の女性パク・ヨヌ(イ・セヨン扮)と、21世紀最高の冷徹な男性カン・テハ(ペ・イニョク扮)の契約結婚を描いたファンタジーロマンス。
チュ・ヒョニョンが演じるのは、パク・ヨヌの唯一の幼なじみサウォルだ。彼女の身の回りの世話をする人物で口数が多くお茶目、空気を読むのが早い役柄とのこと。
悩みが解決したのかは不明だが、高い演技力を持つ彼女なら、作品での熱演により世間に女優であることを分かってもらえるはず。
バラエティーと役者を両立するチュ・ヒョニョンの活躍を応援したい。
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