• 韓国では映画女優として定着しているチョン・ドヨンが、バラエティー番組に出演した。
  • 彼女の名を一躍広めるきっかけとなった映画『ハッピーエンド』に出演した当時の心境などを語った。
  • 実は映画はかなりの衝撃作。母親は出演を大反対したが、彼女はある使命感を持って出演を決意したようだ。
日本でも大人気のドラマ『イルタ・スキャンダル 〜恋は特訓コースで〜』

日本でも大人気のドラマ『イルタ・スキャンダル 〜恋は特訓コースで〜』(画像出典:tvN 公式Twitter)

2023年上半期の大ヒットドラマ、tvN『イルタ・スキャンダル 〜恋は特訓コースで〜(以下、イルタ・スキャンダル)』。

多くの視聴者に愛された主人公ナム・ヘンソンを好演した女優チョン・ドヨンが、tvNの人気バラエティー番組『You Quiz on the Block(ユー・クイズ・オン・ザ・ブロック/以下、ユークイズ)』に出演。

破格的なベッドシーンで、韓国で大きな話題となった映画に出演した当時を振り返った。

韓国の国民的人気女優チョン・ドヨン

韓国の国民的人気女優チョン・ドヨン (写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

チョン・ドヨンは、1992年に出演したドラマで女優としてのキャリアをスタートさせたが、韓国では“映画女優”というイメージが定着している。

スクリーンデビューとなった1997年公開の映画『接続 ザ・コンタクト(邦題)』では、“韓国のアカデミー賞”と称される『大鐘賞映画祭』や『青龍映画賞』で“新人女優賞”を受賞するなど、演技力が高く評価された。

2007年公開の映画『シークレット・サンシャイン』では、『第60回カンヌ国際映画祭』で主演女優賞を受賞。映画をメインに活動してきた彼女は、名実ともに韓国ナンバー1女優に。

そんな彼女の名を一躍広めるきっかけとなった作品が、韓国で1999年に公開された映画『ハッピーエンド』である。

この作品でチョン・ドヨンは、元恋人との不倫に溺れる人妻役を熱演し、世間の持つ彼女のイメージをガラッと変えさせた。

その理由は、不倫がテーマだけに、衝撃的なシーンが多いからだ。オープニングクレジットの後にすぐ出てくる、彼女の破格的なベッドシーンはかなり有名だという。

チョン・ドヨンはオールヌードで撮影にのぞむなど、彼女自身も腹をくくって挑んだ作品だったよう。

『ユークイズ』で、映画『ハッピーエンド』について回想した、チョン・ドヨン

『ユークイズ』で、映画『ハッピーエンド』について回想した、チョン・ドヨン (画像出典:tvN)

3月29日に放送された『ユークイズ』にゲスト出演したチョン・ドヨンは、映画『ハッピーエンド』について振り返り、当時の心境を語っている。

番組MCから「露出シーンのせいで、周囲から止められなかったのか?」と聞かれると「みんなが反対した。私にとっても、実は挑戦というのは初めてだったと思う」と答えた。

ではなぜ挑戦したのか? その理由は、当時の世間の韓国映画に対する関心が「国民的人気俳優ハン・ソッキュが出る映画」か「出てこない映画」の2つに絞られていたからだという。

そのため彼女は「(ハン・ソッキュのいない映画も)できる! というところを見せたかった」という強い気持ちで出演を決めた。

しかし濡れ場の多い映画への出演は、家族が反対。「実は母親を説得する時、母親がそんなに泣くとは思わなかった。“お嫁に行けなかったらどうするんだ”と‥」と、母親の説得に苦労したことも明かす。

『ユークイズ』で紹介された、映画『ハッピーエンド』のシーン

『ユークイズ』で紹介された、映画『ハッピーエンド』のシーン (画像出典:tvN)

そして実際に、衝撃作への出演は、彼女自身にも多くの傷を与えたよう。

「撮影の時は純粋な選択だったが、やっていた広告が全て契約終了となった。それもよくわからなかった、なぜなのか。分からなくて始めたけれど、終わってから分かった。人々が女優に望むイメージと認識が、どういうものかをその時に知った」と伝えた。

「俳優中心ではなく女優が物語をリードする作品をやってみたかった」という彼女は、「それ(映画)が傷でもあるが、私を逞しくさせた作品でもあった。“俳優はこうなのに、どうして女優はこうじゃないの?”とよく言われるが、誰も私を非難することはできないと思った」と話す。

続けて「その時は、女優への偏見が明確だった。消極的な姿勢がプロフェッショナルではないという指摘をたくさんした。『ハッピーエンド』は女優がはるかに能動的にやった作品で、私は俳優としてやるべきことをしただけ。なので私は、むしろ人々が何かを言うほど、さらに逞しくなったようだ」と当時を振り返った。

彼女は、女優に対する世間のイメージに抵抗があり、それを変えたいという思いがあった。その強い反発心が彼女を突き動かす原動力となり、難しいシーンにも積極的に挑むパワーに繋がったようだ。

世間に衝撃を与えた『ハッピーエンド』での熱演を通じ、彼女はその後、世間に“演技派女優”として認知され、今では、韓国映画界を代表する女優の一人として君臨している。

実は、彼女の新作も映画。Netflix(ネットフリックス)オリジナル映画『キル・ボクスン』が、3月31日夕方4時から配信予定だ。

本作はアクション映画で、チョン・ドヨンは、思春期の娘を育てる“シングルマザー”兼、伝説的な“殺し屋”という主人公キル・ボクスンを演じる。

『イルタ・スキャンダル』に続く母親役だが、今回は殺し屋という裏の顔も存在する。国民的女優チョン・ドヨンの新しい一面が期待される新作に、世間の関心が高まっている。


『キル・ボクスン』ティザー映像

酒井知亜

韓国のデパ地下が大好き、酒井知亜です。韓ドラファン歴が長いですが、主にK-POP関連の記事を発信しております。韓国SNSで話題の最新イシューやスターの気になる素顔などを、読者のみなさんにわかりやすく伝えることをモットーに奮闘中です。

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