韓国映画界の女王こと女優のチョン・ドヨンが、『プラハの恋人(2005)』以降、17年ぶりにロマンチックコメディードラマに出演するという。新ドラマの監督を務めるのは、『海街チャチャチャ(2021)』を手掛けたユ・ジェウォン監督だ。ここで思い出されるのが、韓国の名優、故キム・ジュヒョクさんさんだ。彼が召喚された不思議な縁とは。

韓国映画界の女王こと女優のチョン・ドヨンが、17年ぶりにロマンチックコメディードラマに出演する。

韓国女優チョン・ドヨンはカンヌの女王とも呼ばれている

カンヌの女王とも呼ばれる、韓国女優チョン・ドヨン(画像出典:マネジメントSOOP公式サイト)

韓国メディアによると、チョン・ドヨンはtvNの新ドラマ『イルタースキャンダル』への出演が確定したという。また、現在のところ確定ではないが、相手役に俳優のチョン・ギョンホの名が挙がっているそうだ。

『イルタースキャンダル』は、大ヒットドラマ『海街チャチャチャ(2021)』のユ・ジェウォン監督と、人気作家のヤン・ヒスンがタッグを組んだ作品とあって、早くもドラマファンからは熱い期待を寄せられている。

映画『シークレット・サンシャイン(2007)』で”カンヌの女王”に生まれ変わったチョン・ドヨンは、様々な作品で演技力を披露してきた。

そんな”名優”であるチョン・ドヨンが主演を務め、ドラマ『プラハの恋人(2005)』以降、17年ぶりに挑戦するロマンチックコメディーとあって期待感が高まっている。

ドラマ『プラハの恋人』は、チョン・ドヨンと故キム・ジュヒョクさんが共演

チョン・ドヨンと故キム・ジュヒョクさんが共演した、ドラマ『プラハの恋人』(画像出典:SBS)

ドラマ『プラハの恋人』は、美しいチェコのプラハを背景に、身分の違う男女が恋に落ちる、現代版ロミオとジュリエットと呼ばれた作品だ。

この劇中、チョン・ドヨンは大統領の娘で外交官のジェヒ役に扮した。彼女の相手役となったのは、金もコネも学歴もない平刑事サンヒョンなるキャラクターだ。これを演じたのが、故キム・ジュヒョクさんだ。

昨年、世界で旋風を巻き起こした韓国ドラマ『海街チャチャチャ』

昨年、世界で旋風を巻き起こした韓国ドラマ『海街チャチャチャ』(画像出典:tvNドラマ)

チョン・ドヨンが17年ぶりに出演するロコドラマの監督は、昨年大ヒットとなったドラマ『海街チャチャチャ』を手掛けた。この作品は、故キム・ジュヒョクさんとオム・ジョンファが主演を務めた映画『どこかで誰かに何かあれば間違いなく現れるMr.ホン(2004)』を原作に、ドラマ化されたもの。

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偶然にも、新ドラマ『イルタースキャンダル』は、故キム・ジュヒョクさんが出演した作品に縁を持っているようだ。

故キム・ジュヒョクさんは日韓で多く愛された

日韓で多く愛された、故キム・ジュヒョクさん(写真提供:©スポーツ韓国)

故キム・ジュヒョクさんは日本でも多く愛された、韓国を代表する実力派俳優だ。

俳優二世として誕生した彼は大学卒業後、1997年に映画『都市秘話』で俳優デビュー。

ドラマの端役で出発し、独立闘士、財閥2世、失業者など、様々なジャンルで多様な役どころを演じるなど、映画やドラマを行き来しながら安定的な演技を披露してきた。

2005年に出演したSBS『プラハの恋人』が、韓国で最高視聴率30%を越え爆発的ヒットを記録し、国外にもその名が知られるようになった。ドラマ人気を受けて、2009年には日本で単独ファンミーティングを開催したことも。

また、2013年にKBSバラエティー『1泊2日』のレギュラーになると、作品で見せる渋い演技とは真逆の、笑いの主役になるなど、親しみある一面を披露し新たな魅力を開花させた。

その後、スクリーン再開作である『ハッピーログイン(2016)』をはじめ、ジャンル問わず多くの映画作品に出演し、フィルモグラフィーを重ねていく。

だが、絶大な人気を誇る中、2017年10月30日に原因不明の交通事故により若くしてこの世を去ってしまった。

韓国をはじめ日本でも多く愛された作品に、数多く登場している故キム・ジュヒョクさん。

その輝かしいフィルモグラフィーがあるからこそ、今でも多くの人が彼を追憶している。この先も素晴らしいドラマが誕生する傍らには、彼の笑顔が思い出されることだろう。






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