【韓流20周年企画-キョン・ミリ編】2022年は、日韓同時開催が話題となったFIFAサッカーワールドカップから20年を迎える年となる。振り返ると日本の韓流ブームの歩みも、同じようなタイミングだったのではないだろうか‥今回は、数々の韓国時代劇で活躍してきた大御所女優 キョン・ミリの半生に迫る。
1984年に芸能界入りし、現在までさまざまなドラマに出演してきた女優のキョン・ミリ(57)。
コミカルでずる賢い役から悪辣で狡猾な役まで、あらゆるキャラクターを演じ切れる俳優として、数多くのドラマに顔を覗かせている。
日本でも多く愛されている韓国時代劇『宮廷女官チャングムの誓い(2003)』をはじめ、『朱蒙 -チュモン- Prince of the Legend(2006)』や『イ・サン(2007)』にも出演し、優れた演技力を披露。インパクトのある悪役から母性あふれる母親役までを演じ、特有のカリスマとイメージでただならぬオーラを漂わせて話題になった。
役者として輝かしいフィルモグラフィーを誇り、順風満帆な人生を送っているかのように見えるキョン・ミリだが、プライベートでは波乱万丈だったようだ。
売れっ子時代、突然結婚を決心
先日放送されたテレビ番組で、プライベートについて胸の内を明かしたキョン・ミリ。彼女の苦労は、2度に渡る結婚で訪れたようだ。
キョン・ミリが最初の結婚をしたのは、24歳の時。すでに俳優として活躍を見せていたが、その中で彼女は”結婚”という選択肢を選んだ。
キョン・ミリは当時のことを「20本以上のCMを抱えていたが、突然、仕事がぱったりと途切れてしまった。それに不安感を覚えて怖くなり、結婚を決意した」と語っている。
これと同時に、「今思えば、あの時にもう少し頑張っていたら、もう少しいい位置にいる女優になれたかもしれない」とも振り返っていた。
しかし、幸せは長くは続かず、この4年後に離婚。
キョン・ミリは「実際に幼い年で結婚して、価値観が合わない人との生活は大変だった」としながらも、「宝物のような2人の娘を授かり、28歳で独り立ちすることを決意した」と語り、娘で女優のイ・ユビとイ・ダインについても言及した。
28歳という若さでシングルマザーになったキョン・ミリ。2人の娘を育て上げるべく、必死に頑張ってきたという。
彼女は「あの時は大変だとは思わなかったが、もう一度行けと言われたら行けない。当時は何も考えずに前を向いて走らなければならなかった」とし、20代という若さで、しかも1人で娘たちを育てなければならなかった状況に、必死だった様子をうかがわせていた。
女優として役者人生を歩みながら、子育てをし、さらに富を築いてきたキョン・ミリ。彼女は”がむしゃら”という言葉がぴったりとあてはまるかのような生活を送ってきた。
“雑草魂”を炸裂させ、必死に生き抜いてきた彼女の姿は評価すべき姿勢だろう。なりふりかまわず、1人の”母”として貪欲に生きてきた彼女の姿は、世の母親たちなら共感できるはずだ。
再婚と同時に訪れた危機
その後、キョン・ミリは再び温かなに恵まれ、1995年に企業家である現在の夫と再婚した。
長男も誕生し、幸せな結婚生活をと思っていた矢先、ここでも窮地に追い込まれることになる。
2016年、現夫が2度に渡り株価操作に乗り出し、数十億ウォンのキャピタルゲインを手にしたとの嫌疑が持たれ実刑判決を受けてしまった。
キョン・ミリ本人も、夫の株価操作に関与していたとされ、検察の捜査を受けた事実が明らかになり、結局無罪判決(1審は有罪、控訴審で無罪)で終わるも、大衆の風当たりは強まる一方だった。
このことで”経済事犯”呼ばわりされてしまった、キョン・ミリ一家。
その火種は、キョン・ミリの次女で女優のイ・ダインと熱愛報道された、俳優のイ・スンギにまで向けられてしまうことに‥。
プライベートでは様々な事件に取り囲まれてしまったキョン・ミリであるが、数多くのドラマに出演し、特に時代劇では多大な活躍を見せてきた。
ドラマになくてはならない女優として、現在も精力的な活躍を披露中だ。この先もきっと、彼女ならではの素晴らしい演技を見せてくれることだろう。
ご意見を自由にコメントしてください!
記事に関するご意見や情報提供はこちらのフォームをご利用ください。