今月22日からスタートするSBS新ドラマ『朝鮮駆魔師』で、太宗の息子・忠寧大君(チョンニョンテグン)を任され、最旬若手スターとして人気急上昇中の俳優チャン・ドンユン。”第二のソン・ジュンギ”とも言われるチャン・ドンユンの経歴にスポットを当ててみた。

韓国ではKBS『雲が描いた月明り(2016)』やKBS『トキメキ☆成均館スキャンダル(2010)』など、”男装女子”をテーマにしたドラマが大きな話題を集めたが、チャン・ドンユンは”女装男子”を演じて一躍最旬トップスターの一員になった俳優だ。

俳優チャン・ドンユン

俳優チャン・ドンユン(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

1992年生まれで今年29歳になるチャン・ドンユンは、2016年、Webドラマ『ゲーム会社の女性社員たち』で俳優デビュー。

同年、ガールズユニット赤頬思春期(BOL4)の『宇宙をあげる』のミュージックビデオに出演して名が知られ始め、デビューからたった4カ月で日本の人気作家、宮部みゆきの作品を原作としたJTBCドラマ『ソロモンの偽証』で主人公ハン・ジフン役に抜擢され、初主演を果たした。

経歴はまだ浅いが、これまで演じた役のほとんどが主演。それだけ俳優としての才能を期待されていることがわかるチャン・ドンユンだが、実は韓国の名門大学・漢陽(ハニャン)大学の経済金融学部卒。学生時代に演技を学んだわけではなかった。

映画監督や作家、ジャーナリストになりたくて、大学入試の随時選考では国語国文学科と言論情報学科を志願したという。さらに、金融界への就職を目指し、アクチュアリー(保険数理士)1次試験に合格したそうだ。

芸能界入りは、2015年に友人とともにコンビニ強盗を捕まえ、警察表彰を受けたことがきっかけだった。あるニュース番組がチャン・ドンユンを直撃訪問。その映像がネット上で話題になり、いまの事務所のスタッフからスカウトされて、俳優の道へ進むことになったそう。

そして、チャン・ドンユンが”女装男子”を演じて話題を集めたのがKBS『ノクドゥ伝~花に降る月明り~(2019)』。朝鮮王朝時代、孤島に住む平凡な青年ノクドゥが、未亡人として女装し、男子禁制の寡婦村に潜入するところから始まる三角関係のラブコメディー作品だ。

チャン・ドンユンは、体脂肪率を3%に落としてこの役に挑んだそう。相手役の女優キム・ソヒョンはインタビューを受けた際、チャン・ドンユンの女装姿について「すごくキレイだった。雰囲気がとても女性らしく、想像以上にキレイで、現場では監督が1番よろこんでいた」と、監督からも絶賛されていたことを伝えている。

『ノクドゥ伝』で"女装男子"に挑戦したチャン・ドンユン

チャン・ドンユンは『ノクドゥ伝』で”女装男子”に挑戦(画像出典:KBS2)

チャン・ドンユンは、”第二のソン・ジュンギ“とも言われているが、それは、ソン・ジュンギもデビュー前にクイズ番組に出演し、ファンクラブができるほどネット上で話題になったことがあるなど2人には共通点が多いためだ。

他にも、
・名門大学に入学し、俳優ではない夢を育んでいた点 ・学生時代、メディアや演出などに関心を持っていた点 ・時代劇で女性に違われるほどの美貌を披露した点(*)など、2人には共通点が多く、芸能界の後輩であるチャン・ドンユンは”第二のソン・ジュンギ”と囁かれている。

*ソン・ジュンギは、『アスダル年代記』でサヤという神秘的で美しい男性を演じた。

チャン・ドンユンは、今月22日から放送がスタートするSBS新ドラマ『朝鮮駆魔師』に出演する。『朝鮮駆魔師』は、人間の欲望を利用し、朝鮮を征服しようとする悪霊と、民を守るため悪霊に立ち向かう人間たちの血闘を描いたファンタジーアクション時代劇。チャン・ドンユンの今後の俳優としての活躍に期待する声が多数寄せられている。



ソン・ジュンギ

HISTORY D&C所属の俳優ソン・ジュンギ(ハングル 송중기)。1985年9月19日生まれ。

2008年ドラマ『霜花店 運命、その愛』でデビュー。

2010年に出演したドラマ『トキメキ 成均館スキャンダル』で一躍名を広め大ブレイクしたソン・ジュンギは以降、映画『私のオオカミ少年』、ドラマ『太陽の末裔』などに出演し人気を博した。

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