現在もなお猛威を振るい続ける新型コロナウイルスの影響により、防疫ルールを徹底的に順守する必要がある中、東方神起(TVXQ)のメンバーであるユンホが、ソウル市内の飲食店に深夜0時頃まで友人と滞在していたというルール違反が、大きな関心を集めている。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

K-POP界を代表する人格者であり、”情熱マンスール”と讃えられている東方神起(TVXQ)のユンホ。日本にもファンの多いユンホの驚くべきニュース、第一報が届いたのは、3月10日だった。

現在、ソウルなど首都圏の飲食店営業時間が午後9時から午後10時までに延長されることになっていたが、ユンホは2月末、友人とともにソウル市内の飲食店に深夜0時ごろまで滞在したことが発覚した。

世間がざわついたこの報道について、所属事務所のSMエンターテインメント(以下、SM)は、この内容を肯定し、謝罪する公式立場を発表した。また、ユンホ本人もすぐ自身のインスタグラムで謝罪し、深い反省の色を見せていた。そして、その誠意ある謝罪に対し、ユンホの日頃の行いの良さも相まって、厳しかった世論の目も優しくなっていた。

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自身のインスタグラムに謝罪文を掲載したユンホ

ユンホは、自身のインスタグラムに謝罪文を掲載(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

しかし、3月12日、事態は一変する。

韓国のニュース番組・MBC『ニュースデスク』では、ユンホが友人と飲食をともにしたお店が、女性従業員の接待を伴う遊興飲食店だったと報道。さらにユンホはその際、逃走を図ったという。

これまで真面目なイメージの強かったユンホなだけに、現場に女性がいるいないは明らかになっていないが、”女性従業員の接待を伴う遊興飲食店”、そして”逃走を図った”という報道により、世間からのイメージは著しくダウン。この報道を受け、世間は「信じていたユンホから裏切られた」という雰囲気になり、ユンホに対する目は一層厳しいものになってしまった。

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その後、このMBCの報道に対し、所属事務所のSMは「事実と異なる」と遺憾を表明。この報道の真偽に注目が集まる中、韓国メディア・中央日報が、3月12日の夜、警察関係者の話を伝えた。

中央日報が伝えた内容によると、ユンホが防疫ルール違反で取り締まりを受けた当時、ユンホと同席していた友人の一部が、警察に抗議したものとわかった。ただ、警察側が「公務執行妨害罪になりかねない」と説明すると、知人らは警察の指示に従ったという。

そして同メディアは、「ユンホが逃走を図った」という内容に対しても、警察側は「ユンホが逃走することはなかった」と話していると伝えた。そのため、今回の一連の行為は「公務執行妨害には当たらないようだ」と明らかにしている。

このニュースを伝えた中央日報は、韓国5大日刊紙の1つ。「2020大学生意識調査および企業·商品ブランド選好度調査」結果では、総合日刊紙信頼度部門で1位にわずか0.2%差の2位に位置する、信頼度の高い日刊紙だ。

そして、今回中央日報が伝えた内容は、MBCが報道した「取り締まりをしていた警察に激しく抵抗、ユンホは逃走を図っていた」という内容と大きく食い違っている。

またこれら報道を受け、ユンホをイメージキャラクターにしていた配達アプリ『ヨギヨ』や、大手食品ブランドのオットギ『カップご飯』などが広告を削除。真面目なイメージと情熱あふれるキャラクターが専売特許のユンホを広告塔にしていただけに、MBCの報道に韓国広告業界に動揺が走っている。

たった1つの間違った行いが、仕事にも大きく影響する芸能界。その内容に偽りがあったとしても、一度ついた悪いイメージはそう簡単に払拭できず、挽回には相当時間がかかるものだ。

週末からSNS上には#MBC_거짓뉴스_사과해(MBC嘘のニュース謝れ)というハッシュタグが登場し、MBCの報道を批判する声が続いているなか、3月15日現在、MBC側はまだ訂正報道を行っていないようだ。

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東方神起

東方神起(TVXQ)は、チャンミン、ユンホによる韓国出身の男性デュオ。
レコード会社兼芸能事務所のSMエンターテインメントに所属し、韓国や日本を中心に活動している。
2010年までは5人組ボーカルグループで活動していたが、2009年7月メンバーのうちジェジュン、ユチョン、ジュンスの3人が所属事務所に対する専属契約効力停止の訴訟を起こし、5人での活動が無期限休止され、翌2011年1月のカムバック以降はユンホ、チャンミン2人で活動している。

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