Netflix(ネットフリックス)オリジナルシリーズ『静かなる海』に出演した俳優のコン・ユ。彼が最近、本作に関するインタビューに応じ、「『静かなる海』は賛否両論となる作品ということは予想していた」と明かした。その真意とは--。

俳優のコン・ユが、自身の出演作『静かなる海』について冷静に思いを明かした。

『静かなる海』のプロモーションインタビューに応じたコン・ユ

『静かなる海』のプロモーションインタビューに応じた俳優のコン・ユ。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

昨今の、”Kドラマ”ブームを牽引しているNetflix Korea。『イカゲーム』『マイネーム: 偽りと復讐』『地獄が呼んでいる』と、軒並み世界から関心を集め、人気を集めている。

先の3作品に続き、2021年のNetflixオリジナルシリーズを締めくくるにふさわしいキャスティングで制作された『静かなる海』は、12月24日に配信がスタート。本作でコン・ユは、何よりもミッションを最優先とする探査隊長のハン・ユンジェ役を演じている。

これに関連して彼は、10asia(テンアジ)やEdaily(イーデイリー)など、複数の韓国メディアのインタビューに応じたのだが、その中で意外な言葉を口にしたという。

Netflixオリジナルシリーズ『静かなる海』

Netflixオリジナルシリーズ『静かなる海』(画像出典:Netflix Korea公式Twitter)

これらの報道によれば、コン・ユは「この作品を撮影し始めた時から、好き嫌いが分かれるだろうことは、当然予想していたこと」と言い、「ジャンルにはそれぞれ特性があるが、SFジャンルは見る観点が広すぎる」と言及したそうだ。

コン・ユの他にペ・ドゥナやイ・ジュン、そして製作総指揮が俳優チョン・ウソンであるという前情報だけで、『静かなる海』の作品の上質な仕上がりを、ファンは信じて疑わなかった。

そして『トッケビ~君がくれた愛しい日々~(2016)』以来、約5年振りに彼が選んだ作品と言われれば、期待しない方が嘘だ。

しかし、いざ蓋を開けてみると、ストーリー展開の遅さにしびれを切らす視聴者が続出。「視聴者さえも”静かなる海”に陥れた」とまで皮肉られることに。

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それでもコン・ユはこの状況を、「想定内」と言い放った。そこには、彼の中に作品に対して確固たる思いがあるから。

「(作品に)不足している点が多くあることもわかってる。もし、広大な宇宙の景色とダイナミックな姿を期待していたのなら、がっかりしたかもしれない。『静かなる海』は、そもそもそんな(躍動的な宇宙を描く)作品ではなく、我々ができる現実の範囲内で、賢明な選択をしたと思う」と率直な意見を伝えた。

そして「僕たちがうまくやったというわけではないが、韓国のSF宇宙作品の発展と可能性を、切り開いたと思っている。何でも続けてみてこそ、発展するものでしょう」と話し「このSF宇宙作品が、発展への礎になるという自信がある」と答えたという。

ドラマも映画も、観る人がいて初めて成立するものだ。だからといって、客の求めるものだけを作ることがクリエイティブではない。作品そのものが、”観たい”と人を引き寄せる力を持ってこそ、演者も制作者も観客も楽しめるエンターテインメントへと昇華されるのではないだろうか。

その発展に一役買うのもまた俳優の仕事であると、コン・ユが教えてくれたようだ。

コン・ユ

マネジメントSOOP所属の俳優コン・ユ(ハングル 공유)。1979年7月10日生まれ。

“コン・ユ”という芸名は両親の苗字から付けられたもので、本名は、コン・ジチョル。

2000年、Mnet VJ 7期として芸能界にデビューしたコン・ユは、2001年KBSドラマ『学校4』を通じて演技者としてデビュー。

2007年、日本でも人気を博したドラマ『コーヒープリンス1号店』が大ヒットし、この年MBC演技大賞で優秀賞を受賞。当ドラマは、コン・ユの出世作となった。

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