大スターから一転‥。90年代に一世を風靡した男女混成レゲエダンス音楽グループRoo’Ra(ルーラ)のメンバーが、未成年者に性的暴行を犯した罪で処罰を受けたのち、最近SNSを開設して韓国国内で波紋を呼んでいる。

1980年代から1990年代、J-POPの影響を多く受けていた韓国歌謡界。

韓国の様々な媒体や、ウィキペディアなどには「韓国の歌謡関係者が日本のアイドルをベンチマーキングしていたことは事実」と記載されており、DSPメディアの故イ・ホヨン代表や、SMエンターテインメントのイ・スマン代表などは日本のアイドルシステムや企画などに影響を受けたと言われている。

また、JYPエンターテインメントのパク・ジニョン(J.Y. Park)代表も、幼い頃に小室哲哉が作曲を手がけた渡辺美里の『My Revolution』を聴いていたというほど、J-POPに親しみを持っていたようだ。

90年代に人気を博していた男女混成グループルーラ

90年代に人気を博していた男女混成グループRoo’Ra(画像出典:オンラインコミュニティー)

90年代、一世を風靡した男性5人組アイドルグループH.O.T.(エイチオーティー)の『CANDY』や、男女混成レゲエダンス音楽グループRoo’Ra(ルーラ)の『天上有愛』などがJ-POPの影響を受けた代表的な音楽なのだそう。

特に、このRoo’Raは日本のトップアーティストであるTRFをモデルにしている言われており、20世紀のスーパーグループとして数々の成績を記録してきた大スターだ。飛ぶ鳥を落とす勢いの売れっ子グループだったのだが、2010年につまずき、あるメンバーは奈落の底へと突き落とされた。

そのメンバーはコ・ヨンウク。彼は、2010年7月から2011年12月にかけて、ソウル市内にある自身のオフィステル(事務所兼マンション)や車などで未成年者3人に対し、4度に渡って性的暴行およびわいせつ行為を行ったとして裁判にかけられ、2013年に懲役2年6カ月・*電子足輪(GPSアンクレット)の装着3年・情報公開5年の実刑判決を受けてグループ活動ができない状況に陥った。

2015年7月10日、拘置所の収監期間を終えて出所したのち、2018年7月に電子足輪の装着期間が満了したが、”芸能人・電子足輪1号”と呼ばれ、不名誉を抱くことに。

*電子足輪(GPSアンクレット):韓国では、13歳未満の児童に対して性犯罪を犯した者に対し、電子足輪を足首に付ける法案が成立しており、人権問題も提起されたが、2008年9月より施行されている。衛星位置確認システムと移動通信網を使用して該当者の位置を確認する装置で、万が一、足首から外そうとしたり切断するなどの行為が行われた場合、自動的に管理センターへ報告される仕組みになっている。

SNSを通じて世間と疎通を図る努力をすると伝えたコヨンウク

コ・ヨンウクはSNSを通じて世間と疎通を図る努力をすると伝えた(画像出典:티브이데일리 Youtube)

電子足輪を解いて自由の身になったと考えたのだろうか。コ・ヨンウクは11月12日にインスタグラムを開設して心境を綴った。(11月13日現在、アカウントは削除されている)

コ・ヨンウクは「このように再び挨拶するまで長い時間が流れました。多くの方々がコロナで困難な生活をしている時期でしょう。私は9年近く断絶された時間を送ってきましたが、生きている限りこうして過ごすわけにはいかないので、慎重に世の中と疎通を図りながら生きていこうと思います」とし、「まだ未熟な人間ですが、いつも自分自身をかえりみて、よりよい人間になるよう努力しながら生きていきます」と綴った。

同日、韓国媒体・東亜ドットコムによると、コ・ヨンウクは電話インタビューを通じて「インスタグラムを開設するまでも長い時間がかかりました。ユーチューブも関心は持っていますが、まだ勇気が出ません」と答えたという。

断絶された9年という歳月は長く、想像を絶する生活を強いられてきただろう。だが、犯した罪が未成年者を相手にした犯罪であるため、世間の視線は冷たく、復帰は大変なものと見られる。

果たして、コ・ヨンウクは、”よりよい人間”になる努力をし、”芸能人・電子足輪1号”という汚名を返上することができるのか。彼の復帰を喜んで待つ人々が韓国社会にどれほどいるだろうか‥。






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