2005年11月6日にデビューしたSMエンターテインメント(以下、SM)所属のSUPER JUNIOR(スーパージュニア)。デビュー当時から第2次韓流ブームをリードした代表グループの1つだ。長寿グループとしていまだ解散もせず生き残っている貴重な大型グループだが、この15年間、解散を思わせるような出来事が幾度となくメンバーを襲っていた。

デビュー当時のメンバー構成

2006年活動時のSUPER JUNIOR(画像出典：namu.wiki)

すでに名が知られていたシウォンとキボム、そしてヒチョルを中心に、SM練習生四天王の1人だったイトゥク、SM公開オーディション ルックス部門1位のドンヘ、カンイン、ソンミン、2004年『青少年ChinChin歌謡祭』で銀賞を受賞したリョウク、翌05年同歌謡祭で銅賞を受賞したキュヒョン、中国のオーディションで熾烈な争いを勝ち抜いたハンギョン、ダンス大会に参加しSMマネージャーの目にとまったシンドン、SM公開オーディションボーカル部門1位のイェソン、早くからH.O.Tのチャン・ウヒョクの後を継ぐエースとして名を馳せたウニョクというそうそうたるメンバーで構成された。

グループ結成当初は、日本のジャニーズJr.のような、近年でいうと同事務所所属のNCTが行っているローテーションを基盤としたプロジェクト・グループとして活動する予定で、グループ名はSuper Junior05 だった。

しかし、メンバーの入れ替えを望まないファンの抗議などにより、2006年6月にリリースした『U』からグループ名の”05″がなくなり、12人のメンバーにキュヒョンが加入し13人体制の固定メンバーとなった。それ以降は SUPER JUNIOR として活動している。

Super Junior-M。上段一番左がヘンリー、上段一番右がチョウミ(画像出典：SUPER JUNIOR FaceBook)

また中国で活動する際は、Super Junior-Mとして既存メンバー6人(シウォン、ソンミン(途中参加)、ウニョク(途中参加)、ドンヘ、リョウク、キュヒョン)に中国人のチョウミ、ヘンリーが参加する体制をとっていた。

2度の交通事故

2006年、ヒチョルがドンヘの父親の弔問から帰る途中で交通事故にあい、足を大きく損傷。2017年、事故の後遺症のためグループ活動でのステージが困難になったことを自身のインスタグラムで伝えた。

2007年4月には、ラジオ番組収録後にイトゥク、シンドン、ウニョク、キュヒョン、マネージャーが乗った車が交通事故にあった。シンドン、ウニョク、マネージャーは軽傷だったが、イトゥクは背中に150針、頭に30針縫う重傷、キュヒョンは肋骨と骨盤を折る重傷で、一時意識不明の重体となり、当時大きくニュースに取り上げられた。

メンバーの脱退・結婚

2009年12月、中国人メンバーのハンギョンが、SMとの訴訟によりグループから脱退。

ハンギョンは2009年に脱退した。(画像出典：SUPER JUNIOR FaceBook)

2014年12月、ソンミンがミュージカル女優キム・サウンと結婚。

ソンミンは2014年にミュージカル女優キム・サウンと結婚。(画像出典：SUPER JUNIOR FaceBook)

2015年8月、グループ活動休止中扱いだったキボムがSMと契約満了により退社し、同時にグループからも脱退。

キボムは2015年にSMを退社、グループを脱退。(画像出典：SUPER JUNIOR FaceBook)

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2019年7月、飲酒運転や暴力事件など立て続けに不祥事を起こし無期限活動休止中だったカンインが、自身のインスタグラムでグループ脱退を発表している。

カンインは2019年に脱退した。(画像出典：SUPER JUNIOR FaceBook)

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ソンミンは正式には脱退していないが、結婚後グループ活動には参加していないため、現在のSUPER JUNIORとしての活動メンバーは9人だ。

SUPER JUNIORは現在9人で活動中(画像出典：SUPER JUNIOR Twitter)

ソロ・ユニット活動の成功

SUPER JUNIORは元々ソロ活動がある程度保証されていたグループだったため、デビュー初期からメンバーはそれぞれ積極的にソロ活動を行っていた。シウォンは俳優としてドラマ出演、シンドンはバラエティー、ヒチョルはドラマやバラエティーなどマルチに活動、イトゥクはMCとして活躍。キュヒョン、イェソン、リョウクはSuper Junior-K.R.Y.のユニット活動やソロ活動、ドンヘとウニョクもSuper Junior-D＆Eのユニット活動で人気を得ている。

*****
メンバーが多いとメンバー内で派閥もでき、イトゥクとヒチョル、ヒチョルとドンヘなどは殴り合いの喧嘩エピソードも有名で、シウォンとリョウク、イェソンとキュヒョンなども揉めたことがあるそうだ。喧嘩するほど仲がいいという言葉があるが、お互い言いたいことを言い合えることが、長く一緒にいられる秘訣だろう。

またメンバー全員兵役を終えているが、人数が多いと誰かが兵役中でも他の誰かが精力的に活動しているため、SUPER JUNIORが休んでいるという印象を与えずにすんだ。

とにかく他のグループとはひと味違う、独特の存在感を持った大御所グループである。ここまでくるともう一生解散しないのでは？ とも思わせるSUPER JUNIOR。ファンのみならず、多くのK-POPファンが末永く活躍することを願っている。

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