2020年、明るいニュースから暗いニュースまで様々な出来事があったK-POP界。2021年にはどのようなニュースが飛び込んでくるのか、大胆予想してみた。
2020年、グローバル音楽市場は新型コロナウイルスの影響によって、コンサート活動が不可能になり市場規模が縮小されたが、オンラインという新たな方式が生まれた。
2021年には、社会的距離の緩和が期待されると同時に、オン・オフライン同時での活動が再開になると見込まれ、これまで抑えられていたファンの需要が高まると予想される。これにより、人気グループの活動範囲が広くなり、カムバックの激戦となるだろう。
今年、K-POPの変化を導いて行く期待のグループ、そして彼らはどのように活動を繰り広げていくのか大胆予想してみた。
BIGBANG:カムバック
2020年3月、YGエンターテインメント(以下、YG)と再契約したG-DRAGONは、当初4月にグループでアメリカの音楽祭『コーチェラ・フェスティバル』のステージを通じてカムバックを計画していたが、新型コロナウイルスの余波によって取り消しとなった。
年内の活動再開が期待されていたが、11月にようやくカムバックの便りが届き、YG側が「G-DRAGONが新曲の作業中」だと明らかにした。
G-DRAGONのソロなのか、BIGBANGのカムバックなのかは知らされていないが、2021年こそは新曲がお披露目されるのではないかと、彼の歌謡界復帰の便りに国内外のファンたち期待が大きくなっている。
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TWICE:再契約までに完全体を整える
2020年2月、極度の心理的不調でグループ活動を長期離脱していたミナが復帰したものの、10月からはジョンヨンが頚椎椎間板(けいついついかんばん)ヘルニアを患い、活動を一時休止することが発表された。
9人全員が揃ったステージが見られない現状に、ファンたちの中では「9ワイスなのに‥」と嘆く人々も。(TWICEは9人の完全体で完ぺきなチームワークと、ハイレベルなパフォーマンスで、”9ワイス(クワイス)”というニックネームでも親しまれている。)
そんな中でも、昨年は韓国で6月に9thミニアルバム『MORE & MORE』、10月に2ndフルアルバム『Eyes wide open』、12月にデジタルシングル『CRY FOR ME』、日本で2月にリパッケージアルバム『&TWICE -Repackage-』、7月に6thシングル『Fanfare』、9月にベストアルバム『#TWICE3』、11月に7thシングル『BETTER』を立て続けにリリースし、熱い話題を呼び起こした。
TWICEは、2022年に”7年目のジンクス”と言われる契約更新が訪れる。2021年内には、ハードスケジュールを調整し”9ワイス”でステージに立ち、9人の絆をうまくまとめる必要があるとされている。
(関連記事)「9ワイスなのに‥」THE FACT アワードに登場したTWICEが残念がられる理由
NiziU:韓国デビュー&海外進出
K-POPのシステムを取り入れながら、全てのメンバーが日本人で構成されるという、今までない新しいモデルとして世に誕生したNiziU(ニジュー)。
2020年6月にリリースされたプレデビュー曲『Make you happy』は、発売直後に香港、台湾、マレーシア、シンガポール、タイなど、iTunesのJ-POPアルバムチャートで1位を記録し、海外でも高い人気を証明。
プロデューサーのパク・ジニョン(J.Y. Park)は、NiziUについて「9人のメンバーは皆、JYPと契約した所属アーティストだ。彼女たちを世界で活躍できるアイドルに育てる」と言及しているだけに、まずJYPの本拠地である韓国で認められることが必要不可欠とされる。
“日韓同時に”プレデビューし、公式ユーチューブチャンネルには韓国語の字幕が付けられ、公式インスタグラムやツイッターでもメンバーたちは日本語と韓国語を併用しながらファンと疎通しているため、2021年には韓国をはじめとする海外に羽ばたくことが出来るのか期待される。
(関連記事)NiziUは日本限定アイドル? 韓国や世界での活躍も視野に入れているのか
BTS:グラミー賞受賞なるか
2020年、BTS(防弾少年団)は、4thフルアルバム『MAP OF THE SOUL:7』を始め、8月デジタルシングル『Dynamite』、11月『BE(Deluxe Edition)』のアルバムで活動し、iTunesなどの音源プラットホーム、ユーチューブでの視聴回数、ビルボードのメインチャートであるビルボード200(アルバム)・ホット100(音源)の同時席巻などの成果を達成した。
BTSがこれほどまでに愛されている理由の1つが、その時期に合ったメッセージで大衆の心を惹きつけている点だろう。
ディスコ調を基に明るい希望を込めた『Dynamite』や、リスナーの耳に自然と馴染むバラード『Life Goes On』など、新型コロナウイルスにより困難な生活を強いられているグローバルの大衆に伝える的確なメッセージと音楽で、世代と国境を越えた共感を導いたと言える。
これらの成果は、韓国国内での授賞式ラッシュはもちろん、『2020ビルボード ミュージック アワード』、『2020アメリカン ミュージック アワード』などで栄冠を抱き、2021年1月31日(日本時間:2月1日)に開催される『第63回グラミーアワード』のノミネートにまで続いた。
BTSは果たして『グラミーアワード』で史上初の受賞となるか、彼らの活躍が注目されている。
(関連記事)BTS 受賞の予兆?ジョングク 「僕がグラミー賞アーティストになるまで続けた事」
パク・ジニョン:アメリカで第2のNiziU始動
2020年、NiziUを誕生させたパク・ジニョンは、10月に日本テレビ系朝の情報番組『スッキリ』に韓国から遠隔で生出演した際、アメリカ版のNizi Projectの計画をサプライズで明かし、事実上、アメリカ進出の意志を表した。
パク・ジニョンは、K-POPグループの育成システムを韓国だけに限らず日本に拡大し、言語と国籍の壁を乗り越えたいという意志のもと、10年前から計画していたという『Nizi Project』を実行して成功に導いた。
NiziUと同じような、”現地化戦略”がアメリカでも通用するのか、アメリカを基盤とするガールズグループプロジェクトの始動に期待が高まる。
(関連記事)パク・ジニョン(J.Y.Park)がNiziUに込めた’K-POPを自滅から救う方法’
*****
2020年、K-POP界ではパワハラ問題やプライベートの暴露、アイドルメンバーのチーム脱退、新型コロナウイルスにともなうイベントの中断などがイシューとなった。
どの時よりも苦しい記憶が多い2020年を終えて、2021年にはK-POP界はもちろん大衆にも幸せなイシューが沢山降り注ぐことを期待したい。
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