BTS(防弾少年団)のV(ブイ)が、12月30日で25歳を迎える。今年、彼の誕生日を祝うためにファンたちが準備したイベントのスケールの大きさが桁違いで、世間を驚かせている。

“推し”の誕生日を祝いたい! という気持ちは、どこにいても同じだ。韓国では代表的なお祝いイベントとして、K-POPアイドルのファンたちが有志でお金を集め、好きなアイドルの誕生日を祝うために出す広告がある。広告とひとことで言っても、その種類は実にさまざま。

韓国で地下鉄の駅構内を歩いていると目につく広告は、日本のように製品や番組、雑誌などの広告とは違い、大きなアイドルの写真と、誕生日、そしてメッセージが書いてあるものが多い。韓国のファンのあいだで一般的に行われているセンイル(誕生日)広告の1つだ。またバスのラッピング広告も有名で、アイドルの写真がプリントされたバスが街中を走っている姿もよく見かける。

自分の誕生日広告を見に行ったヨンジュン

SNSに認証ショットをアップしたモモ

自分の広告の前で写真を撮り、SNSに認証ショットをあげるアイドルも!(画像出典:TWICE公式Instagram、TXT公式Twitter)

昨年4月、ボーイズグループEXO(エクソ)のメンバー、セフンの中国ファンたちが中心となり出された広告は、なんと飛行機のラッピング広告だった。一般的に飛行機のラッピング広告は2億ウォン以上と言われており、企業のブランドマーケティングなどで使用されることが多い。芸能人の誕生日を祝うために飛行機をラッピング広告として利用したのは、セフンのファンが初めてだった。

中国のファンがセフンの誕生日を記念して飛行機のラッピング広告を準備

セフンの誕生日を記念した飛行機のラッピング広告(写真提供:©スポーツ韓国)

そんなスケールの大きいイベントを軽々と行ってしまうアイドルのファンたち。そして今回、BTS(防弾少年団)のV(本名:キム・テヒョン)が、12月30日で25歳を迎え、ARMY(アーミー:BTSファンの名称)たちはVの誕生日を祝うため、数々のイベントを準備した。

Vは、ARMYたちのあいだでは”テテ”の愛称で知られ、BTSの”ビジュアル担当”と言われている。キリっとした目力のある瞳と低音ボイスに心を奪われた人も少なくないだろう。

25歳の誕生日を迎えたBTSのメンバーV

Vは12月30日に25歳の誕生日を迎えた(画像出典:BTS公式Twitter)

コロナ禍の中でも韓国の地下鉄や空港、街中にVの誕生日をお祝いする広告が溢れた。しかし、今年のARMYたちのお祝いは、それだけでは終わらない。

Vの中国ファンクラブBaidu Vbar(バイドゥ Vバー)は、アラブ首長国連邦のドバイにある世界で最も高い建物”ブルジュ・ハリファ”に、Vの誕生日を祝うため、30日の午前0時(現地時間29日18時50分)、Vの個人サウンドとライトショーを3分間上映するイベントを行うことを発表した。

Baidu Vbarは、BTSが表紙になり話題を呼んだアメリカのTIME誌にも、Vを祝うための広告を1ページ出稿したことで注目を集めていた。TIME誌に芸能人の誕生日を祝うための広告が出されたのは、Vが初めてだ。

地球のあちこちに、Vの誕生日を祝うために努力や協力を惜しまないARMYたちが存在する。世界中にいる多くのK-POPファンは”推し”の誕生日にさまざまなイベントを行うが、大きいイベントになればなるほど、行政の許可が必要になることも少なくない。しかし、「Vならしょうがない」と自治体の公務員も協力を惜しまない。これがVの影響力の大きさを物語っている。

毎年、スケールが大きくなっていくARMYたちのお祝いイベント。来年はいったいどんなイベントが考えられているのだろうか。”推し”を想うファンたちの心に、限界という言葉は存在しないのかもしれない。



BTS

BTS(防弾少年団)は2013年6月13日にデビューした韓国の7人組男性アーティストグループで、パン・シヒョクのプロデュースにより誕生した。

HYBE(旧Big Hitエンターテインメント)所属。

デビューアルバムは『2 COOL 4 SKOOL』、デビュー曲は『No More Dream』。グループ名の”防弾少年団”には、10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬくという意味が込められている。

ハングル表記は”방탄소년단(バンタンソニョンダン)”から”バンタン”と呼ばれることが多い。

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