- 韓国芸能界には歌手業と兼業もしくは転身し、女優として活躍するアイドル出身の役者がいる。
- アーティストが演技することに批判的な意見が多い韓国で、バッシングを恐れず果敢にも一歩踏み出した面々は現在総勢約137名だ。
- 本記事では、ユナやIUなどその中でも特に活躍中の演技ドル上位10人を紹介する。
韓国芸能界にはアイドルとしてデビューしたが、演技にも挑戦する”演技ドル”と言われる芸能人がいる。
そのうち女性アイドルは現在総勢約137名、非常に多くのアーティストが女優業と兼業もしくは転向し役者として活動を繰り広げている。
アイドルが演技することに対する世間の目が厳しい韓国において、成功への道のりは困難を極めるが、それでも果敢に挑戦状を叩きつけた面々だ。
ではその中でも、現在特に目立った活躍を見せているのは誰だろうか。
本記事では韓ドラ界でいままさに活躍中の女性演技ドル上位10人を紹介する。
IU
IU(アイユー)は2011年に『ドリームハイ』(KBS)で演技デビューして以降コンスタントにドラマに出演、着実にキャリアを積んでいる。
当初はアイドルが演技をすることに対して批判的な声も上がったが、努力をしたのだろうか見事世間の偏見を破ることに成功。主に『麗<レイ>〜花萌ゆる8人の皇子たち〜』(SBS/2016)をはじめ、『マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜』(tvN/2018)、『ホテルデルーナ』(tvN/2019)を通して、女優としての地位を確立していった。
次期作の『本当にお疲れ様でした』(Netflix)は、配信を心待ちにしているファンが多い。
スジ
スジはmiss A(ミスエイ)のメンバーとして2010年にデビュー後、瞬く間に注目を浴び人気絶頂の中、翌年『ドリームハイ』でドラマに挑戦することに。“大根役者”などといった心無い声を浴びながらも実力を磨き、徐々に世間から認められるようになっていく。
最近は、『スタートアップ: 夢の扉』(tvN/2020)や『アンナ』(Coupang Play/2022)での活躍ぶりが大きな話題となり、いまや韓ドラ界に欠かせない女優の1人となった。
今年10月に配信予定の『イ・ドゥナ!』(Netflix)では、元アイドル役を務めることが分かっており、どのような演技を披露するのかすでに熱い視線が寄せられている。
ユナ
ユナといえば少女時代(SNSD)の”永遠のセンター”で、アイドルとしてだけでなく役者としても成功していることから、後輩アイドルたちからロールモデルに挙げられる存在。
2007年に『9回裏2アウト』(MBC)で演技活動をスタートし、以降数多くの作品に出演しながらキャリアを積んできた。
視聴率だけでみるとこれまで爆発的ヒットといえる作品はなかったのだが演技力には定評がある彼女。昨年放送された『ビッグマウス』(MBC/2022)をはじめ、最近最終話を迎えた『キング・ザ・ランド』(JTBC)では連続して2桁台を突破し、女優としての地位をさらに強固なものにした。
スヨン
スヨンは少女時代のメンバーでグループのリーダーを務める傍ら、2007年に『止められない結婚』(KBS2)で演技活動をスタート。
以後、「別人のようだ」という声が上がるほど役者として成長し、主演作『私の人生の春の日』(MBC/2014)での好演が評価され、『2014 MBC演技大賞』のミニシリーズ部門で優秀演技賞を手にすることに。
残念ながら大ヒット作には恵まれていないものの役者デビューして以降、毎年フィルモグラフィーを更新しており、演技力が高いのは周知の事実。
現在放送中の、『ラブ・パッセンジャー ~私たちの恋愛事情~』(ENA)での熱演も注目を浴びている。
ソヒョン
少女時代の末っ子ソヒョンは、2013年に『熱愛』(SBS)でドラマデビューした。
グループの中では比較的遅いスタートとなったが、『恋する泥棒~あなたのハート、盗みます~』(MBC/2017)で女優としての存在感をアピールした彼女。
その後も『時間』(MBC/2018)、『プライバシー戦争』(JTBC/2020)、『ジンクスの恋人』(KBS2/2022)などで安定した演技を披露し、演技者としての地位を確立することに成功した。
今年9月には、ベテラン俳優キム・ナムギルと息を合わせた『盗賊:剣の詩』(Netflix)が配信を控えている。
ユリ
少女時代のセクシー担当・ユリは、2007年に『止められない結婚』でドラマに初挑戦して以降、各作品で多彩な魅力を披露し継続してお茶の間で活動を繰り広げてきた。
一時演技力に酷評を受けたこともあったが、『恋するシャイニング★スター~気になる彼は星いくつ!?~/コ・ホ、星が輝く夜に』(SBS/2016)で好演を繰り広げ汚名返上。一部ドラマファンからは、「ポスト、キム・ソナ」という称賛の声が上がった。
そして、『ポッサム~愛と運命を盗んだ男~』(MBN/2021)でさらに実力を見せつけると、本作で共演したチョン・イルと再び2022年に『グッジョブ』(ENA/2022)でタッグを組み、息の合ったケミストリーで視聴者を魅了した。
ソリョン
AOA(エーオーエー)のメンバーで女優のソリョンは、2012年に『いとしのソヨン』(KBS2)でドラマデビューした。
アイドル出身の演技者であることが影響してか、発声や演技力に対する議論が度々巻き起こってきたが、いざドラマがスタート、または放送回を重ねるにつれほぼ毎作、世間の反応が良い方向に変わるのが彼女の特徴。
『私の国』(JTBC/2019)と『昼と夜』(tvN/2020)がその代表例だが、結果的には好評を得て女優として着実にステップアップし、ドラマ界で華やかな活動を繰り広げている。
ナナ
「アイドルよりも役者としての方が水を得た魚のようだ」との評価を得たことがある元AFTERSCHOOL(アフタースクール)のナナ。
2016年に『グッドワイフ 彼女の決断』(tvN)で初めて演技に挑戦した時から役者としての才能を遺憾なく発揮、発音や発声はもちろん、役を自分だけの魅力で消化したとして好評を得た。
ドラマデビュー作にして、ナナほど絶賛されたアイドル出身の女優はいないと言われているほど。
そしてその後『ジャスティス-復讐という名の正義-』(KBS2/2019)で、錚々たる共演者に埋もれない演技を披露して再び称賛を浴び、翌年の『恋の始まりは出馬から!?~すべき就職はしないで出師表~』(KBS2/2020)での熱演も絶賛され、2年連続『KBS演技大賞』のミニシリーズ部門で優秀賞を受賞した。
次期作は『私の男はキューピット』で、チャン・ドンユンと息を合わせることが分かっている。
ユイ
元AFTERSCHOOLでナナ以外にもう1人、ドラマ界で地位を築いているメンバーといえばユイ。2009年にアイドルデビューし、同年に『善徳女王』(MBC)でお茶の間デビューも果たした彼女は、現在まで毎年ドラマに携わってきた。
特にドロドロとした物語を扱う週末劇での活躍が目立ち、“泥沼劇の姫”との呼び声も。
同時間帯のドラマ視聴率ナンバー1へと導いた『黄金の虹』(MBC/2013)や、 近年稀にみる高視聴率を叩き出した『たった一人の私の味方』(KBS2/2018)、イ・ソジンとのラブストーリーで多くの視聴者を魅了した『結婚契約』(MBC/2016)が代表作だ。
今年9月からは『ヒョシム家の各自図生』(KBS2)で、主に韓国の主婦層を楽しませる予定だ。
キム・セジョン
元gugudan(ググダン)のキム・セジョンは、2016年に『サウンド・オブ・ハート: リブート』(KBS2)に特別出演し、2017年の『恋するレモネード』(KBS2)で本格的に演技活動を開始。『2017 KBS演技大賞』で人気賞と新人賞を手にし、役者としての可能性を感じさせた。
現在までの出演作は全7作で演技歴はまだ浅いものの、『悪霊狩猟団 カウンターズ』(OCN/2020)をはじめ『社内お見合い』(SBS/2022)の大ヒットにより、グローバルファンを獲得、お茶の間デビュー後僅か数年でドラマファンに強い印象を残し、今後の活躍がさらに期待されている女優へと成長、いまや韓ドラ界でタイトルロールを飾る地位を得ている。
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