- いよいよBTS(防弾少年団)のVが、メンバー最後のソロランナーとして始動する。
- タッグを組むのは、NewJeans(ニュージーンズ)の総括プロデューサーであるミン・ヒジン。
- 果たしてVは、ソロアーティストとしてどんな進化を見せるのか、ミン・ヒジンの過去の話題から4つのポイントをおさえる。
BTS(防弾少年団)の最後のソロランナーとなるVが、NewJeans(ニュージーンズ)の総括プロデューサー・ミン・ヒジンと手を組んだ。
Vのソロアルバムは、発売日などの詳細がまだ発表されていないが、収録曲を事前に聞いた韓国の音楽評論家キム・ヨンデが「Vというボーカリストの新発見と言ってもいい」と絶賛したことで、注目を集めている。
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ミン・ヒジンとタッグを組んだソロアーティスト“V”は、どんな魅力を発散してくれるのか。ポイントとなりそうな4つをおさえておこう。
ビジュアルだけではない
NewJeansの生みの親であるミン・ヒジンは、現在、HYBE傘下のレーベルADORの代表を務めている。
しかし、かつてはSMエンターテインメント(以下、SM)に在籍し、アートディレクターとして活躍した人物。数々の輝かしい功績を残し、K-POP界における“コンセプト職人”としても有名だ。
彼女が成功に導いたアイドルは、少女時代(SNSD)、SHINee(シャイニー)、EXO(エクソ)、Red Velvet(レッドベルベット)、NCT(エヌシーティー)など、錚々たるグループばかり。
アートディレクターというと、コンセプトなどのビジュアル面だけの関わりを想像させるが、彼女はアートディレクティングだけに限らず、楽曲選定や方向性などにも積極的に意見を出していたという。
過去には、彼女がアルバムタイトルに異見を唱えたことで、職員投票にまでつながり、タイトル曲が変わったこともあるのだとか。
そんな彼女がNewJeansのプロデューサーとして、出す曲ごとにK-POPシーンに熱風を巻き起こしているだけに、Vのソロアルバムも、音楽面でのミン・ヒジン風プロデュースが期待できそうだ。
小児性愛
しかし、一方で懸念もある。ミン・ヒジンが手掛け、過去に「小児性愛」と指摘を受けたアイドルたちの“コンセプト議論”が再注目されているのだ。
韓国メディアも、韓国オンラインコミュニティーでは最近「ミン・ヒジンは“小児性愛”を比喩した作品が好みなのではないか」という指摘が溢れたと伝えている。
過去の議論を振り返ると、SHINeeが2009年に発売したアルバム『ROMEO』のカムバックに先立ち公開された写真で、サスペンダーなど幼く見える服や人形、おもちゃの車などの小物を利用して「少年美」を強調したという意見が上がった。
続いて、2012年発売のアルバム『Sherlock』のコンセプト写真では、上半身裸で横たわったミンホが、瓶を口に加えた姿が衝撃的だと議論に。他のメンバーも上半身ヌードを披露している。
2016年に発売されたRed Velvetの『Russian Roulette』のミュージックビデオでは、メンバーが体操着のブルマを連想させるようなショートパンツで踊る姿を演出し、議論になっている。
果たして、“コンセプト職人”ミン・ヒジンは、“グラビア職人”Vの魅力をどのように表現するのだろうか。
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脱K-POP
ミン・ヒジンは、アイドルデビューの公式を打ち破ったと注目を集めた人物でもある。
従来、K-POPアイドルのデビューと言えば、ティーザー映像やコンセプト写真など、情報を小出しに発信することで注目を集め、世間の好奇心をそそる。
しかしNewJeansは、ティーザー映像を公開せずに、最初からミュージックビデオ公開、という画期的な手法をとった。
しかも、デビュー曲はトリプルタイトル曲。異例尽くしのデビューは大きな話題を呼び、NewJeansは一躍世界が注目するガールズグループとなった。
またNewJeansは、音楽、ビジュアルなどがK-POPらしくないのが特徴的で、その点も高く評価されている。
ミン・ヒジン自身も「“ヒットするためにはこうでなければならない”というある程度公式化された既存のK-POPスタイルを、暗黙的に強要されてきた感じがしたので、当然視されてきた公式を破ってみたかった」と明かしている。
お決まりとされてきた慣習を捨て、“脱K-POP”を目指すミン・ヒジン。彼女とVのタッグは、新たなジャンルの誕生をも予感させる。
f(x)のクリスタル
最後のポイントは、f(x)のメンバーで、女優としても活躍中のクリスタル。
グループのセンターを務めてきた彼女は、クールビューティーなイメージが強いが、品のある色気をあわせ持つ魅力もある。
そんな彼女特有の魅力を引き出したのも、ミン・ヒジン。2人はプライベートでも仲が良く、格別の間柄と知られている。
そのことから、彼女好みのクリスタルは「ミン・ヒジンの永遠のミューズ」とも言われているそうだ。
今回、Vからのオファーで決まった2人のタッグ。彼は、ミン・ヒジンの“男性ミューズ”になるのだろうか。
アルバム制作の全般を担当するミン・ヒジンが、ソロアーティスト“V”の魅力をどう引き出してくれるかに期待が高まる。
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