BTS(防弾少年団)のメンバーSUGAが発表したミックステープ『D-2』が輝かしい快挙を成し遂げた。しかしこの裏で『D-2』と関連していくつかの議論が巻き起こっているよう。その内容とは・・。
BTS(防弾少年団 / 愛称 バンタン)のメンバーSUGAが発表したミックステープ『D-2』と関連していくつかの議論が巻き起こっている。本作で輝かしい快挙を成し遂げるも、そのニュースの裏で、以下のようなネガティブな内容が話題になってしまった。
3つの議論
1.ジム・ジョーンズの演説挿入

BTS SUGAのミックステープ収録曲を巡り議論が巻き起こった。(画像出典:BTS公式Instagram)
5月22日、”Agust D”という活動名で、2作目となるミックステープ『D-2』を公開したSUGA。
収録曲の一つに『What do you think?』という楽曲があるのだが、この導入部にアメリカのキリスト系新興宗教(カルト)の教祖であるジェームス・ウォーレン・ジム・ジョーンズの1977年に演説された音声が引用されていることが明らかとなり、議論を呼んだ。
使用されているのはジム・ジョーンズが「あなたは死んでも生きるだろう。 生きて信じる者は決して死なない(Though you are dead, yet you shall live, and he that liveth and believeth shall never die)」と言っている内容だ。
なぜ問題になったのか。それはジム・ジョーンズが1950年代にアメリカに、”人民寺院”という新宗教を作った人物であり、1978年には信者たちに服毒自殺を強要し900人余りを死に至らせた、別名”ジョーンズタウン大虐殺”を起こした人物だったからだ。当然のごとくSNS上では様々な意見が飛び交い、”#슈가_짐존스_어떻게생각해(SUGA_ジム・ジョーンズ_どう思う)”というハッシュタグと共に論争が巻き起こった。
すると5月31日、これに対して所属事務所BigHitエンターテインメントが公式立場を明らかにすると共に、「問題点を確認した後、該当の部分を直ちに削除して再発売した」とし「アーティスト本人も思いもよらぬ部分で問題が発生したことに対して困惑し、また深い責任感を感じている」とSUGAの様子を伝えている。
世界的に活躍しているBTSのメンバーとして、政治や宗教、情勢に関するものに触れる時は最大限の配慮が必要であることを再確認する出来事となった。
2.”コロナのおかげ”発言

『D-2』のイメージティザー写真(画像出典:BTS公式Instagram)
5月29日、SUGAは約2時間にわたりV LIVE放送を配信。
この日の放送では、もちろんミックステープ『D-2』について言及した。「もともと『大吹打』と『Set Me Free』の代わりに、『skit』と『Interlude』を入れて10トラックにしようとしていた」と伝え、続けて「“コロナ19”がもたらした幸運」「コロナの”せい”ではなくコロナの”おかげ”だ。ツアーをしていたら、おそらくミュージックビデオも撮ることはできなかった」と付け加えた。
これに対し一部では、世界中をパニックに陥れたコロナ19に”幸運”という単語と肯定的な脈絡で使われる”おかげ”という表現を付けたことに「不適切だったのではないか」「この状況であんなことを言うのはちょっと違う気がする・・」「単語の選択ミスだね」などと、否定的な反応が相次ぐ事態に。
もちろん、ファンを思っての曲選定やMV収録が喜ばしいニュースだったと伝えたかった意図は分かる。それでも世界で600万人以上の死者を出しており、失業者が続出して経済破綻も起きているこの件に関しては、ジョークにできないセンセーショナルな問題であることを、頭の片隅に留めておいて欲しかった発言であった。
3.「ゴキブリ」発言

SUGA独自の世界観があふれている。(画像出典:BTS公式Instagram)
同日の配信で、SUGAは「音楽に罠を仕掛ける。ゴキブリが出てきたら罠を置いておけば間違いなく引っかかって死ぬ」と話し「『What do you think?』と『大吹打』は罠だ」とも伝えている。
そして「ゴキブリたちは、学習しないようだ。いつも来て踏まれる。そろそろ学習してもよさそうだけど、そういう人々は必ず来て罠を踏む」「そしたら僕はケラケラと(笑って)見ている」と話した。
これはファンに向けてではなく、SUGA自身に対して悪質なコメントをしたり、よくない反応を示す人々を指しているのではないかと言われている。
即ち、悪質なユーザーをゴキブリに例えた、ということだが、穿った聞き方をすれば“批判的なファン=ゴキブリ”ともとらえられかねない例えだ。
快挙

『D-2』のイメージティザー写真(画像出典:BTS公式Instagram)
『D-2』がアメリカのビルボードメインアルバムチャートである『ビルボード200』の11位にランクインした。これは、韓国ソロ歌手のアルバムとして最高記録である。
ビルボードは1日(現地時間)Twitterを通じて最新『ビルボード200』のチャートを紹介し、SUGAが活動名”Agust D”として公開したミックステープ『D-2』が11位を記録したと明かした。近年の”ビルボード200″で韓国ソロ歌手として最高記録を更新したのはすべてBTSのメンバーであり、これに先立ちJ-HOPEが2018年3月に発表したミックステープ『Hope World』は、ビルボード200の63位にランクイン、その後38位まで上昇した。彼に続き同年10月にはRMが公開したミックステープ『mono.』が同チャートで26位を記録した。
BTSは、改めて音楽的才能にあふれたグループであることを、世界に知らしめた出来事といってもいいだろう。
********************************************************
彼らの一挙手一投足がニュースになってしまう、それくらいBTSの話題は強大であり影響力がある。悲しいかな正しい情報のまま伝わらないことは多々あるし、むしろそちらの方が多いかもしれない。全人類が彼らのニュースを隅々まで確認するわけはなく、ともするとタイトルだけを読み、その言葉尻だけを捉えて「あいつはそういう奴なんだ」と誤解を生んでしまうリスクをおおいに背負っている。「そこまで気を使わなければならないのか?」と問われれば、残念ながらそこまで気を使わなければならないほど、彼らの人気と知名度は高いのである。
BTS
BTS(防弾少年団)は2013年6月13日にデビューした韓国の7人組男性アーティストグループで、パン・シヒョクのプロデュースにより誕生した。
HYBE(旧Big Hitエンターテインメント)所属。
デビューアルバムは『2 COOL 4 SKOOL』、デビュー曲は『No More Dream』。グループ名の”防弾少年団”には、10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬくという意味が込められている。
ハングル表記は”방탄소년단(バンタンソニョンダン)”から”バンタン”と呼ばれることが多い。
[su_spacer size=”30″]
編集部おすすめ記事
-
釜山が祝福ムード一色!ヨットツアーから花火までBTSの”ジミンランド”誕生
-
SHINee ミンホ「シングル男のハッピーライフ」で本業オフの休日公開!バス&一人時間で癒やし充電旅
-
Kep1er、紅葉を凌ぐ華やかさ!「25年9月版 K-POPガールズグループ人気No.1決定戦」で圧倒的1位
-
CORTIS、ビルボードで新たな神話を刻む!2025年最高の新人が示すグローバル躍進
-
n.SSign、MBC「アユクデ」で輝いたチームワークと根性!スポーツでも舞台でも存在感
-
ENHYPEN・CORTISも登場!25年11月 日本のテレビ初登場のK-POP公演&韓国バラエティ5選
こちらも投票お願いします!
この記事と関連度が高いトピック
現在読まれています!
最新記事
-
JANG HANEUM、「HARIMARO」ブランドアンバサダー就任記念サイン会を日本で開催決定
-
今みんなが検索する作品はなに?最近日本のファンが気になる韓国ドラマ5選
-
“甘くて危険な90日間の偽装結婚” チェ・ウシク×チョン・ソミン主演「私と結婚してくれますか?」本日スタート
-
10時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
女優勢が強い!トップ5中3人がランクイン「韓ドラ出演者話題性」10月第1週目ランキング
-
今週(10月6日~) BS・CSで放送終了「絶対外せない」韓国ドラマ5選&見逃しVODまとめ
-
“最強の組み合わせ” Netflix「魔法のランプにお願い」初登場1位!10月第1週 韓ドラ話題性トップ5
-
パク・ウンビン、9月の“秋の女神”に輝く!俳優として歌手として歩み続ける多彩な魅力
-
n.SSign、MBC「アユクデ」で輝いたチームワークと根性!スポーツでも舞台でも存在感
-
SHINee ミンホ「シングル男のハッピーライフ」で本業オフの休日公開!バス&一人時間で癒やし充電旅
-
釜山が祝福ムード一色!ヨットツアーから花火までBTSの”ジミンランド”誕生
-
ENHYPEN・CORTISも登場!25年11月 日本のテレビ初登場のK-POP公演&韓国バラエティ5選
-
Red Velvet ウェンディ、SBSパワーFM「2時脱出カルトショー」の収録に参加!(PHOTO10枚)
-
人肌が恋しい季節‥来週(10月13日~)日本のテレビで観られる「心温まる」韓国ドラマ4選
-
WEi キム・ドンハン主演作も登場!25年11月の韓国映画界を先取りチェック
-
「暴君のシェフ」だけではない!まさかの主演交代でも好成績を残した歴代韓国ドラマ4選
-
ファンの熱い思いが形に!キム・スヒョン「25年9月の韓国俳優人気No.1」に決定
-
Kep1er、紅葉を凌ぐ華やかさ!「25年9月版 K-POPガールズグループ人気No.1決定戦」で圧倒的1位
-
CORTIS、ビルボードで新たな神話を刻む!2025年最高の新人が示すグローバル躍進
-
10年の友情が炸裂!TWICE「ME+YOU」で始まるシトコム風ムードとファンへの特別な想い
-
人生の深みと恋のときめき!25年11月 各CSチャンネルで放送開始「大人のロマンス」韓ドラ7選
-
K-POPときめき週間が到来!来週(10/13~)推しに会える・聴ける日韓の注目イベント&カムバック情報
-
“秋の顔にふさわしい輝き” イ・チェミンが2カ月連続1位!25年10月 韓ドラ俳優 ブランド評判 ベスト5
-
この3連休は韓ドラ三昧!話題・注目度トップクラスの最新作5選をVODで一気見
-
今週末(10月10日~) 日本のテレビで観られる「大人のジャンル」韓国映画6選
RECENT TOPICs
COMEBACK & DEBUT
-
BTS JIN ‘The Astronaut’ MVALICE ‘DANCE ON’ MVATBO ‘ATTITUDE’ MVEPEX ‘恋歌’ MVグループ名がT1419からTFNに! ‘AMAZON’ MVNCTテン ‘Birthday’ MVCLASS:y ‘ZEALOUS’ MVCLASS:y ‘Tick Tick Boom’ MV
ご意見を自由にコメントしてください!
記事に関するご意見や情報提供はこちらのフォームをご利用ください。